【画像一覧】 2016.11.30 (Wed)
2016年11月の画像一覧

NBA2016-17、開幕!

ピカソの陶芸

ワインと月と漢詩と

アカデミー賞全作品74 『ビューティフル・マインド(2001米)』

多摩川はよみがえったか?

『ルパン三世』アニメ45周年だって
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【 NBA】 2016.11.28 (Mon)
NBA2016-17、開幕!
米プロバスケのNBA、2016-17シーズンが開幕して1か月。
今季の情報はまだ勉強不足ですが、ごく簡単に・・・。

昨シーズンの話題ですが、コービー・ブライアント(レイカーズ)とティム・ダンカン(スパーズ)の2大スターが引退。
チーム成績は捨てて、1年まるまる「全米引退ツアー」な感じにしてもらったコービーと、最後まで激闘の最前線、終戦後にポポヴィッチ監督の代理会見だけで引退をすませたダンカン。極端すぎるふたりらしくて、思わず笑ってしまった。
アプローチは正反対だったけど、20年余に渡って 「プロフェッショナル」 の究極を示してくれた、どちらも尊敬できる大好きなスーパースターでした。お疲れさま!
≪デュラント、ウォーリアーズ移籍!≫
このオフ最大の話題は、何といってもケヴィン・デュラントの電撃ウォリアーズ入り! 優勝欲しさに古巣を捨てた現役最高級のスーパースターは、一気に悪役(Super Villain)になり果てた。
「俺が俺が」な育ちではないので、プレイの面では時間をかけて溶け込むだろう。・・・が、「4番バッター」ばかり集め・集まりたがるこの手のチームとスーパースターたちにもうウンザリ!
デュラントを失ったオクラホマシティー・サンダーが踏ん張っているのがまだ救いか。残されたラッセル・ウェストブルックの、鬼神のごとき孤軍奮闘に意地を感じる。(彼もいずれ出るんだろうな・・・。)
≪わがいとしのスパーズは?≫
引退した大黒柱ダンカンの後釜に、パウ・ガソール(ブルズ⇒)が就く。たしかに考えうる最上最適の駒には違いないけど、36歳の高齢と、名門ブランド力にあかせた大物獲りの姿勢にロマンを感じない。他球団とは違う、自分の目と足で掘り出し物を見つけてきてこそスパーズなのに。
だからぼくは無名の控え組に希望を託します。若き頭脳派カイル・アンダーソンには、ジャズに移籍した先輩B・ディアウみたいな 「何でも屋」 の後継に、遅咲きの雑草魂ジョナソン・シモンズには、この堅実軍団にはないハングリーな爆発力でカンフル剤になってほしい(昨PO、なんでシモンズを2軍に落として年寄りを増やしたのか!?)。もちろん、今季もぞくぞく入ってきた未知の 「掘り出し物」 にも期待。 そろそろ老雄トニ・パーカーとマヌ・ジノビリに取って代わるくらいでないと。

イーストは昨季の王者クリーヴランド・キャヴァリアーズ、ウェストはその前の王者ゴールデンステイト・ウォーリアーズを先頭に、おなじみの顔ぶれが並ぶ。
なお、D・ウェイド、D・ローズ、D・ハワードら大物も移籍したけど、あまり驚きはない人たち。チーム格差の広がりやスーパースターの見境いない移籍が増えて、リーグ全体を見守りたくならないんだな、ここ数年。
トランプなんかが大統領に選ばれて、アメリカ文化そのものへの敬意や興味が底をついたのも大きい。
・・・次はオールスターごろ、会えたらお会いしましょう。 See you!
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【このアート!】 2016.11.23 (Wed)
ピカソの陶芸

長い人生で膨大な作品と作風を残し、どこから見たらいいのかすら分からないピカソの芸術。
若い時分は暗く鬱屈した 「青の時代」 に共感していたけど、「ばら色」 やアフリカイズムの時代を経て、今はピカソの 「陶芸」 に惹かれています。
自分の成長がピカソの変遷をなぞるかのように、ピカソ史の順番に興味が移っているのが不思議。
作られた時期は第二次大戦直後の1940年代後半に集中。陶器は職人が作って、ピカソはもっぱら 「絵付け」 だけだったとか。
色あざやかで奔放で、食卓にふさわしい生気にあふれていて。
レプリカでいいからほしい! うやうやしく飾るんじゃなくて、気軽に普段使いの食器にしたい。
「二次元と三次元、平面と立体」(・・・つまり「キュービズム」)と、アフリカなど「プリミティブ(原始)芸術」への憧れ・・・、立体的な陶芸は、ちょうどぼくがイメージするピカソにぴったり。
でもあくまで一時期の「余技」であって、本気で立体造形の道に進まなかったのも分かる気がします。二次元で戦ってこそピカソ。
上のGoogle画像にある本 『ピカソの陶芸』 は、オールカラーで親しみやすい構成でした。
技法や製作現場などの具体的な情報もほしかった。(造形は指示だけで作陶しなかった? 南欧の陶芸の特徴は?)
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【この本!】 2016.11.18 (Fri)
ワインと月と漢詩と

(岩波文庫)
今年もボジョレー・ヌーボー解禁だそうで。
初物祭りの縁起モノ、さすがに飲む気はしませんが、別に何本か買ってきました。
漢詩を肴に「復(ま)た一杯」。
酒飲みを集めて長江をも飲み干さん。
王翰 『涼州詞』
葡萄美酒 夜光杯
欲飲琵琶 馬上催
酔臥沙場 君莫笑
古来征戦 幾人回
ぶどうの美酒と月夜に光る杯
飲もうとしたら、馬上の仲間が琵琶を弾いてはやし立てる
酔って砂漠に倒れても笑わないでくれよ
古来より、戦に出て何人が生きて帰っただろう
王翰は8世紀・唐の時代の人。かの玄宗皇帝と同年代だそうですが、老いた玄宗が楊貴妃に溺れて国を傾ける前に亡くなっているので、唐の黄金時代のうちに生きたといってもいいか。
涼州は現在の甘粛省、西域シルクロードへの玄関口。こういう辺境の防衛に庶民が駆り出された事も(府兵制と節度使)、唐の国力が傾く大きな原因となりました。
明日の命も知れない下じものやけくそ、やりきれなさが伝わります。
先日まで「スーパームーン」が話題のようですが、ぼくはよく知らない。付き合いたくない。
スーパームーン?? 日本には月を愛でるりっぱな文化があるというのに、ましな訳語はないのか。
安売りされる月もかわいそうに。
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【アカデミー賞全作品】 2016.11.13 (Sun)
『ビューティフル・マインド(2001米)』

≪感想≫
数学者の話なので知のスパイスが効いた専門的な切り口を期待したのだが、数学の魅力や作り手の数学的センスが伝わってこなかった。上っ面のフンイキだけの日本語訳だからなおさら(例の戸田さんっすよ)。単なる闘病もの、夫婦愛に感動して泣きたい、という人にはいいかもしれない。
(※以下ネタバレ)アンフェアな「夢オチ」を使われて、本作との信頼関係を失いました。「もしかしてこれも幻?」などと乗ってあげるほど優しい客ばかりじゃない。結局「あっ、そう」で終わりました。
オスカー度/★☆☆(DW社の熱心な賞獲り運動あっての勝利)
満足度/★☆☆
『ビューティフル・マインド(2001米)』
監督/ロン・ハワード
主演/ラッセル・クロウ (ジョン・ナッシュ)
ジェニファー・コネリー (アリシア・ナッシュ)
エド・ハリス (諜報員パーチャー)
クリストファー・プラマー (口ーゼン医師)
ポール・ベタニー (学友チャールズ)
≪あらすじ≫
周りから変人あつかいされながら、全米屈指の数学者として成功を収めた天才ジョン・ナッシュ。しかし時代は東西冷戦下。その才能に目をつけた諜報員バーチャーから、ソ連の暗号の解読を依頼される。これがもとで何者かに命を狙われるようになったナッシュは、ついに精神に異常をきたしてしまう。彼は妻アリシアの献身的な愛に支えられ、病と闘いながら研究を続ける。
≪解説≫
病を乗り越え、“ゲーム理論”を確立してノーベル賞を受賞した数学者ジョン・F・ナッシュの半生を描く(物語はかなり美化されているらしい。少なくとも本作によって、彼のことをもっと知りたいと思わせなかった)。前年の『グラディエーター』に続く主演賞連覇はならなかったが、当時人気絶頂のクロウがこの難役を力演。
≪受賞≫
アカデミー作品、監督、助演女優(J・コネリー)、脚色賞の計4部門受賞。
(他の作品賞候補 『ロード・オブ・ザ・リング』 『ムーラン・ルージュ』 『イン・ザ・ベッド・ルーム』 『ゴスフォード・パーク』)
『アメリカン・ビューティー』 『グラディエーター』に続く作品賞3連覇を狙うドリームワークス社。本命不在の中、彼らの旺盛なオスカー獲り運動が快挙に導いた。商業作品でありながら賞も狙った戦略は、'88年作品賞 『レインマン』に似ているかも。
子役俳優から出発し、アメリカの骨太な世界を描いてヒットを飛ばすハワード監督への褒賞の意味も込められていた。また、かつてアイドル女優として人気を博したJ・コネリーは、このオスカーで再起を果たした。
最大の対抗馬であった最多13部門候補の 『ロード・オブ・ザ・リング』 は、三部作の1とあって「今はおあずけ」な扱いだった。技術系部門での4勝にとどまる。
9.11同時多発テロが明けたこの年の授賞式には、オスカー常連でありながら反ハリウッドの代表格ウディ・アレンがサプライズ・ゲストとして初登場、愛するニューヨークの復興を訴えた。この場面と黒人俳優のW受賞(後述)がハイライトシーンだったか。
『A BEAUTIFUL MIND』
製作/ブライアン・グレイザー、ロン・ハワード
監督/ロン・ハワード
脚本/アキヴァ・ゴールズマン
原作/シルヴィア・ネイサー
撮影/ロジャー・ディキンス
音楽/ジェームズ・ホーナー
ドリームワークス/134分
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【めざせ東大 !?】 2016.11.07 (Mon)
多摩川はよみがえったか?

(勝手に画像借りました。ごめんなさい)
仕事の出先に、科学・文化の雑誌 『ナショナル・ジオグラフィック』 が置いてありました。なんとなく手に取ったら、これが面白くて夢中になってしまいました。
一番食いついたのが東京・多摩川の特集(2016年10月号)。
多摩川といえば、かつての汚染された「死の川」からアユが戻るまでに蘇りつつあることで話題ですが、いま 「その水量の半分は下水処理で出た水」という事にびっくり!(中・下流)
意外と 「大河の一滴」 なんてロマンはなかったのね。
そのうえ上流の水も、埼玉県境に近い「羽村取水堰」(米軍横田基地の西)で8割がた汲み取られていて、「最初の一滴」が海に届くのは幻想かもしれないだなんて・・・。
でもそれだけ、下水処理の技術や導入が進んで、アユが泳ぎ人間も口にできるキレイな水が戻りつつあるのは素晴らしいことです。
(ここではくわしい下水処理技術には触れていなかったけど、微生物の不思議だったり、汚泥の中にも「宝の山」があったりして、これがけっこうおもしろい。)
一方で、現代ならではの新しい問題も。
どの家庭もふんだんにお湯を使うようになったので、「20年間で3℃水温が上がった」という。ある意味、水の温暖化。下水処理の過程では水温が下がることはなく、環境への悪影響はなまじ目に見えないだけに深刻なのだとか。
また、カミツキガメやブラックバスなど外来生物の繁殖は、目に見える悪影響の代表例でしょう。
そもそもの下水処理技術にだって終わりはありません。まだまだ除去すべき不純物は一部含まれたままだし、かといって完璧を求めてどこまでお金をかけられるか。
そしてわれわれ一般家庭、かつて多摩川を殺した主犯たちも罪滅ぼしをしなければならないのは言うまでもありません。
わが家も、住まいの関係でやめていた「台所排水を捨てる専用の植木鉢」、復活させたいな。多少の汚れの排水は、でっかい鉢にそこらの土を入れておいて、そこに捨てる。水より土のほうが浄化能力があるそうだから。不潔にならない程度の、できる範囲でやっていました。
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【エンタメ&テレビ】 2016.11.01 (Tue)
『ルパン三世』アニメ45周年だって

このところテレビで 『ルパン三世』 が目白押しです。 聞けばアニメ化45周年らしい。
関東ローカルのチバテレビでは第1作(緑ジャケ版、'71~72)が、東京MXでは第2作(赤ジャケ、'77~80)の再放送がぞくぞくスタート。
録画して永久保存版にするつもりだけど、第2作まる3年ぶん気力が持つかな・・・。
日テレでは劇場版の2と1、 『カリオストロの城』 と 『ルパンVS複製人間』 をやってましたね。
実を言うと 『VS複製人間<クローン>』 (1978)は初めて観た。
尖がった線の不二子ちゃんにはちょっと違和感があったけど(作画監督・椛島義夫)、お色気シーンもたっぷりで、 『カリオストロ』 のロリコンな甘ったるさがないぶん良かったです。
でも、アクションの躍動感は『カリオストロ』にはかなわないので、どうしても比較してしまうかな。(時々『ドラえもん』で有名な芝山努さんな絵も混ざっていたのはご愛嬌でしょうか?・・・あとこの世代の漫画家・アニメーターってナチス好きだね。)
キャラデザインは、コケティッシュで小悪魔的なタッチがたまらない御大・大塚康生(第1作)
全体的なアニメ演出は、夢のような躍動感の宮崎駿 (ただし女性描写にはノータッチであること。)
監督は、ニヒルで退廃的な世界観を決定づけた大隅正秋(第1作前期)
・・・に、第2作の長寿番組の安定感とワールドワイドな広がり、そしてあの音楽(大野雄二)がそろえば、最強ルパンの完成だ!
ぼく自身 『PARTⅢ』 以降は観ることなくなったルパンですが、宝石やナマの札束への憧れ・ありがたみが薄れ、実体のないカネの流れが世界を支配する現代社会・・・、
今も作り続けられているという 『ルパン三世』 は、いったい何を盗んでいるんでしょう?
そして銭形のとっつぁんは何を原動力に、飽きもせずルパンを追っかけてるんでしょうか??
よく知らないけどえらいと思います、今の作り手のみなさんたち。
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