【画像一覧】 2015.10.31 (Sat)
2015年10月の画像一覧
【アカデミー賞全作品】 2015.10.30 (Fri)
『ガンジー (1982英印)』

≪感想≫
偉人のエピソードを淡々とつづる、じつに堅実というか朴訥なつくり。そのぶんメリハリがなくて、ずっと昔に観たときは、ガンジーと暗殺者の顔しか覚えていなかった。あとは誰が誰やら分からない人物も多数。状況説明の描写が足りない。
そのメリハリのなさゆえに、今回もう一度観ようと決心するまでが大変だったが、ひとたび観だしたら意外にも惹きこまれた。ガンジーひとりで180分間の求心力に妙に感心。それくらいガンジーその人、およびキングズレーの力演はインパクトがあった。
オスカー度/★★★
満足度/★★☆
『ガンジー (1982英印)』
監督/リチャード・アッテンボロー
主演/ベン・キングズレー (ムハンマド・ガンジー)
ロシャン・セス (初代首相ジャワハルラル・ネルー)
ロヒニ・ハタンガディ (カストゥルバ・ガンジー夫人)
ジェラルディン・ジェームズ (ミラベン)
キャンディス・バーゲン (写真家マーガレット・バーク=ホワイト)
≪あらすじ≫
19世紀末、若きインド人弁護士ムハンマド・ガンジーは、赴任先の南アフリカでインド人労働者に対する激しい人種差別を目の当たりにする。これに憤りを覚えた彼は民族解放に目覚め、帰国して側近ネールたちとインド独立運動を展開。しかし「非暴力」を貫く彼らに、イギリス政府の弾圧やイスラム教徒との対立が重くのしかかる。
≪解説≫
「マハトマ(偉大なる魂)」と呼ばれたインド独立の父ガンジー(1869-1948)の半生を描く歴史大作。
自らの負の歴史を直視した1980年代イギリス文化人のリベラル度は、新保守主義を掲げて席巻したサッチャー政権への反動といえるだろうか。レーガン政権下のアメリカ映画界でも同様の傾向が見られた(『プラトーン』などヴェトナム戦争もの)。
何といっても、本作が映画デビューとなった舞台出身キングズレーの、瓜ふたつの力演は圧巻。青年~老年期までの50年間を見事に演じきっている。
≪受賞≫
アカデミー作品、監督、主演男優(B・キングズレー)、オリジナル脚本、撮影、美術、編集、衣装賞の計8部門受賞。(候補11部門中)
(他の作品賞候補 『E.T.』 『トッツィー』 『ミッシング』 『評決』)
前年の『炎のランナー』に続いてイギリス作品が連覇。
最大の話題作 『E.T.』 は新鋭スピルバーグの初戴冠が期待されたが、アカデミー会員の票は届かず (技術系の4部門を受賞)。若い世代からはアカデミーの古い体質を嘆く声が挙がった。その他の部門も妥当な選考ではあったが、総じて面白みに欠ける授賞式だった。
『GANDHI』
製作/リチャード・アッテンボロー、テレンス・A・グレッグ
監督/リチャード・アッテンボロー
脚本/ジョン・ブライリー
撮影/ビリー・ウィリアムズ、ロニー・テイラー
音楽/ラヴィ・シャンカール
美術/スチュアート・クレイグ、ボブ・レイング、装置/マイケル・シーアトン
編集/ジョン・ブルーム
衣装/ジョン・モロ、ブハヌ・アタイヤ
コロンビア/189分
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【日本映画】 2015.10.25 (Sun)
クロサワ版マクベス

黒澤明 監督 『蜘蛛巣城』 (1957年 東宝)
黒澤映画の中で一番好きな作品・・・といえば、やっぱり 『七人の侍』。
古今東西、全映画の中でも別格の域に入る大傑作です。
じゃあ、2番目に好きなのは何だろう?
『用心棒』? 『生きる』?
・・・最近は、『スターウォーズ』の元ネタとして知られる 『隠し砦の三悪人』 も人気だ。
でもぼくは、少々マイナーながら 『蜘蛛巣城』 (くものすじょう)が好き。
「やがて一国一城の主になる」と魔女から予言された武将が、野心と猜疑心に駆り立てられるまま、権力の座を腕ずくで奪い取っていく・・・
・・・という、シェイクスピアの4大悲劇『マクベス』を、日本の戦国時代に移して翻案した物語。
主演は三船敏郎、山田五十鈴、千秋実。
もともと原作が好きという理由もあるのだが、それにしてもクロサワ版 『マクベス』 はよく出来ている。
原作を巧みに換骨奪胎しながら、物語のテーマは的確に消化。
野望にまい進する驍将に見えて、一皮むけば胆の小さなつまらぬ男マクベス。
(そこがじつに等身大・人間的でもある)
そんな優柔不断の夫をそそのかす“マクベス夫人”を演じた山田の、鬼気迫る演技に圧倒!
そして黒澤を語るとき必ず話題になる、壮絶なクライマックス。
ただし! 録音があまりにひどく、セリフが聞き取りにくいのが致命的。
公開当時も、「(字幕をつけられる)海外ウケしか考えていない」 と叩かれたらしい。
そこで今のDVD版には、日本語字幕の機能がついて、ずいぶん分かりやすくなったのだとか。
手持ちのビデオは、ヘッドフォンをつければ何とか聞き取れる。
だからどうしようかな、DVD買おうかな、と迷っている今日この頃。
ぼくもマクベス同様、手早く事を決めるには、人肌の乳で育ちすぎたようです・・・。
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【 ドラクエ7】 2015.10.21 (Wed)
【ドラクエ7冒険記】 19.ルーメン

プレステ(PS)版 『ドラゴンクエストⅦ~エデンの戦士たち』 の冒険記です。
マップほか地域の情報 (『DQ-GH.COM』さん)
武器防具一覧 (『NOTITLE』さん)
石板&ボス攻略 (『FNI』さん)
モンスターパーク (Google検索)
職業熟練度が上がる地域一覧 (『Kira'sドラゴンクエスト完璧徹底攻略』さん)
【ルーメン】
次から次へと災難に見舞われる不運な町。
町の入口ほかで小モノと戦闘。町を牛耳るボスのボルンガもさほど怖くない(打撃のみ)。しかし厄介なのはそこから・・・!
(※『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいな、あるべき歴史に導くための時間冒険。ウネウネとうごめく「ヘルバオムの根っこ」のビジュアルは衝撃的! チビィのお話は痛々しかったし、プレイヤーの対応次第で歴史が変わる展開も個性があった。悲しい結末だが、武器屋のオヤジのはげましや良心に救われた(←ヘルバオム戦時に助けないと、彼は死んでしまう)。
ただワンパな石板システムにダレてきたので、たとえば世界樹の村クレージュ編と一緒にしてこれをやってもよかった。)
【闇のドラゴンの塔】
床のバリアとスイッチの塔。(床バリアはボス戦後になくなるので、宝箱めぐりは後でも。)
入り口でいきなり小モノと戦闘。そして最上階、(近づくと)小モノ戦&すぐボス・闇のドラゴン戦。
闇ドラは50p超の炎氷攻撃が脅威。(魔物使いLv.7「もうどくの霧」で楽勝らしい。「まどろみの剣」眠り効果は効かない。)
・・・光を取り戻したルーメンの町(以後、宿はタダ)。 さぁ封印が解かれた現代のルーメンに行こう!
・・・が!
【ルーメンの洞窟】
町の井戸から入る。「ヘルバオムの根っこ」は職業熟練度の戦闘回数のうちに入らない。
ボスのヘルバオム+根っこ2体。親ヘルバオムの毒攻撃に備えて、キアリーまたは毒消し草の用意を。
※この洞窟は再訪時(チビィ話)には封鎖されるので、宝箱は今のうちに!
≪過去ルーメン地方、おもな宝物≫
(塔)
まどろみの剣/塔3Fの宝箱。主メア+65。攻撃と同時に眠らせる。
(洞窟)
はがねの剣/洞窟の地面に落ちている剣の絵。
地獄のよろい/洞窟の宝箱。呪い。 (・・・ほか630G宝箱。)
(今ルーメン)
ちいさなメダル/現代の町が滅びているあいだの期間限定で、今・井戸内のタンスに。
★奇跡のつるぎ/小さなメダル65枚。主メア+100。打撃+HP回復。(※早くてこのプロビナ~
ルーメンあたりで獲得。攻撃力が一気に上がるのでぜひ早めに。)
≪チビィとヘルワーム≫
チビィ退治を実行すると、今ルーメンは滅びたままに終わるので注意。アイテム類やゲーム進行には影響ないので望むならかまわないが、まっとうな良心に従うのが無難。よく似たヘルワームは倒してもOK。(選択肢の詳細は『ドラゴンクエスト大辞典を作ろうぜ!!』さんへ。)
(※ただし、愛嬌あるチビィは本当に人間社会の味方か。害虫ヘルワームとは何が違うのか。そもそも人間に害すれば殺していいのか。
ぼく自身、初回プレイ時こそチビィを助けるのが正義だと疑わなかったが、人間の正義や善意に関係なく自然はどうにでも転ぶことに気づいて、気持ちが揺らいだ。
われわれプレイヤーは、ゲームの形を借りてみずからの信条を問われているのかもしれない。)
【今ルーメン】
チビィのお話を終えてようやく現代に復活。
町~パーク~塔に、目ぼしい売り物・宝箱はなし。
(※誤って広がっている勇者の伝承には苦笑いだが、のちのレブレサックの醜さを思えば、まだのん気で呆れたくらいで済むだろう。皮肉が利いたオチ。
※ゲームとしては、ここまで欲しい武器が少なすぎる。つくづく武器装備のコスパやら登場時期やら各人の割り当てやらの、バランスが悪いなあ!)
≪今ルーメン地方、おもな宝物≫
★ちいさなメダル/町滅亡の期間限定で井戸内のタンスに。一件落着後にはないので注意!
エビルバイブル/旧シーブル邸の本棚に初登場。「あくまの書」の上級種。
まもののエサ/モンスターパークでもらえる。ふくろに入れておくだけでも魔物がなつく。
リップスの心/塔の宝箱。
移民/宿屋の左上 (※農夫ビーンは固定の希望者。一度加えると町から外せないので注意。)
【モンスターパーク】
今ルーメンのすぐ北に登場。下の【続き…】または外部サイトを参照ください。
(※店やアイテムが現れるわけではない、ただ魔物を集めて眺めるだけの、意味のないつまらない施設。ぼくは初プレイ時こそ時間をかけて完成させたが、再プレイ以降はほぼ無視。)
・・・次回は、魔法大国マーディラスそしてユバール族との再会。そこでマリベルが一時離脱し、代わりに新メンバーのアイラが加わります。
おぉ、神よ! この者たちにひとときの休息をあたえたまえ!
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【アカデミー賞全作品】 2015.10.17 (Sat)
『炎のランナー (1981英)』

≪感想≫
何といってもテーマ曲!!. 冒頭とラスト、この曲にのって浜辺を走る若者たちの美しさよ。クラシカルな題材を清新な音楽と映像で味付けしたところに、イギリスのヒットメーカー、D・パットナムのすがすがしい野心を感じました。この2シーンだけでもう満足。
一方で、人間やランナーである前に「ユダヤ」や「神の子」であるかのような登場人物。それぞれへの知識や共感がないので、物語を肌で理解できなかった。
オスカー度/★★☆
満足度/★☆☆
『炎のランナー (1981英)』
監督/ヒュー・ハドソン
主演/ベン・クロス (ハロルド・エイブラハムズ)
イアン・チャールソン (エリック・リデル)
イアン・ホルム (サム)
デニス・クリストファー (パドック)
≪あらすじ≫
イギリスの名門ケンブリッジ大学に入学したユダヤ青年エイブラハムズは、陸上競技で名をあげることで民族差別の声を吹き飛ばしていた。やがて彼はエジンバラ大学のラグビー選手リデルの存在を知る。ランナーとしても台頭するリデルに負けじと、猛特訓にはげむエイブラハムズ。それぞれのルーツと神への信仰をかけて切磋琢磨するふたりは、ついにパリ五輪の舞台に立つ。
≪解説≫
1924年のパリ五輪を舞台に、それぞれのアイデンティティを背負って走るふたりの若者を描く。
衣装や風俗など当時の英カレッジ文化を完璧に再現。そしてあまりにも有名な、ヴァンゲリスのシンセサイザー音楽。もはやこの作品を飛び越えて、すべてのスポーツ讃歌として昇華した。
≪受賞≫
アカデミー作品、オリジナル脚本、音楽、衣装賞の計4部門受賞。(候補7部門中)
(他の作品賞候補 『黄昏』 『レッズ』 『レイダース/失われた聖櫃』 『アトランティック・シティ』)
大作感のある 『レッズ』 や豪華キャストの 『黄昏』、超ヒット作 『レイダース』 などアメリカ作品の本命群を向こうに回して、まさかの大穴受賞。監督賞を逃しながらの作品賞に、会場は大きくどよめいた。
「強いアメリカの復興」を掲げるレーガン政権のもと、米国民が自信を取り戻した1980年代。スピルバーグら新世代の活躍によりハリウッドも活況を取り戻した。そんな'80年代のアカデミー戦線は、多国籍の大作と保守的・内向的な作品が両立することになる。
『CHARIOTS OF FIRE』
製作/デイヴィッド・パットナム
監督/ヒュー・ハドソン
脚本/コリン・ウェランド
撮影/デヴィッド・ワトキン
音楽/ヴァンゲリス
衣装/ミレナ・カノネロ
エニグマ=20世紀FOX/118分
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【クラシック音楽】 2015.10.13 (Tue)
シャンパン・バッハ

J・S・バッハ 『ブランデンブルク協奏曲 第1~6番』
J・F・パイヤール指揮 パイヤール室内管弦楽団 (1973年 DENON)
明るく華やかな雰囲気。耳なじみのあるメロディも多いので、日常のBGMとして最適。
バッハの人気作なので、本場ドイツの名手たちが残した名演も数多いのだが、
ぼくはフランス代表、ジャン=フランソワ・パイヤールとその楽団の演奏に 「一目ぼれ」。
それは、フルートのジャン=ピエール・ランパルやトランペットのモーリス・アンドレといった、
まさに 「フランス代表」 と呼ぶにふさわしい顔ぶれ。
シャンパンの気泡がはじけるように、奏者ひとりひとりのみずみずしい個性が輝く、刺激的な演奏。
もともとイタリア的な開放感がある娯楽曲なので、むしろこっちの方があるべき姿なのかもしれない。
おかげでぼくは、ドイツ勢のお堅い演奏が聴けなくなった。
このパイヤール版、現在は第2・3・4・5番を収録した1枚(写真)がよく店に並んでいるが、
ぼくは全曲をそろえたいため、街中の中古CD店を回って、全曲盤2枚を探し出した。
幸い、さほど苦もなく見つかったのだが、それでもハッピーな一日だったことを覚えている。
なお、'91年にメンバーを代えて再録音しているが、こっちはマジメにやろうとして逆効果、
まったく面白みに欠けていた。
おすすめは“1973年”版であることを強調しておきます。
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【 ドラクエ7】 2015.10.10 (Sat)
【ドラクエ7冒険記】 18.プロビナ

プレステ(PS)版 『ドラゴンクエストⅦ~エデンの戦士たち』 の冒険記です。
攻略マニュアルにはせず、感想とお役立ちメモ程度にとどめています。詳細はリンクフリーの各攻略サイトを参照。
マップほか地域の情報 (『DQ-GH.COM』さん)
入手アイテム一覧 (『Kira'sドラゴンクエスト完璧徹底攻略』さん)
武器防具一覧 (『DQ7⇔SIMPLE』さん)
ちいさなメダル (『DQ7攻略wiki』さん)
職業熟練度が上がる地域一覧 (『Kira'sドラゴンクエスト完璧徹底攻略』さん)
※プロビナ~ルーメン~マーディラスの3地はお好きな地から攻略できるが、この順番で行くのが無難。
なお、この3地すべてを攻略したあとマリベルが一時離脱し、代わりにアイラが新加入する (マーディラス編に詳細)。
【プロビナ】
大国ラグラースの脅しにさらされる小村。人々に慕われている神父と「黄金の女神像」のひみつ。
とりたてて新味のない小編。わざとそうなのであって、このあと一見平凡な神父の過去をさかのぼって明らかにしていく構成は巧みだが、一個人の身の上話なので全カットしてもいい (各話にまたがるキャラは「灰色の雨」の老人や楽師ジャンのほうが物語上重要だしね)。
とにかくここまで長すぎるから、そろそろゲーム全体像のまとめに入ってほしかった。
【プロビナ山洞窟~山頂の教会】
(メモリアリーフと違って)道中は魔物が出没。道のりはおばさんでも平気と言うが、行き来するのはかなりめんどくさい。
セーブは山頂の教会(シスター)で。初訪問時、神父に近づくだけで勝手に話が始まる。まずはセーブさせてほしい。プレイヤー心理を逆なでするのはやめてほしい。
教会裏の泉は体力全回復(今昔共通)。
≪過去プロビナ、おもな買い物・宝箱≫
氷のやいば/ガ+62、9000G。打撃に氷効果を追加。「つかう」でヒャダルコ(全員使用可)。
厚手のよろい/主ガメ+50、9500G。炎氷を15p減。ガボとメルビンに2つ。
(※3地で買うべき武具はこの2種くらい。)
はなカワセミの心/プロビナ山洞窟・宝箱。
★プラチナソード/主メ+60。山頂の教会からの帰り、よろず屋からもらえる(犬が先導してくれる)。
教会裏の泉でボス「りゅうき兵」戦。最初はとても強いので、5ターンくらいはひたすら守りを固めよう。あるきっかけで反撃開始。そこからはラリホーがよく効くので楽勝。
【今プロビナ】
これといったお話はなし。だからカットしてもいい。
現代の洞窟に魔物は出ない。
≪今プロビナ、おもな宝箱≫
ちいさなメダル/村の井戸の底をしらべる。
リップスの心/山の洞窟宝箱。(「はなカワセミの心(昔)」と同じ宝箱)
・・・次回は、厄災続きのルーメンの町へ。
おぉ、神よ! この者たちにひとときの休息をあたえたまえ!
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【ぐるめ…?】 2015.10.06 (Tue)
メンマが止まらない

(夢)
いつも中国野菜を買っているお店で、メンマ1kgパックを見つけました。
ラーメンにチャーハンに白いご飯・・・、マンガみたいに山盛りできたらどれだけ幸せでしょう。
世の中には、紅しょうがをバカみたいに乗っけたり、七味唐辛子をバカみたいにぶっかけたりする
ジャンキーがいるみたいですが、ぼくは違います。あんなふうにはなりません。
次の3袋目でやめにします。
そもそもメンマって、「タケノコ」じゃなくて「竹」になりかけた部分を使うんだそうです。
それを蒸して、発酵させて、干して、水で戻して、味付けて・・・をくり返す、気の遠くなるような手間ひま。
たしかに家で作ろうとしても、「タケノコの中華風」になるだけ。あのコリコリと風味は真似できん。

蒸し

干し

水戻し

味付け
いつもありがとう、メンマ業界のみなさん。
そしてありがとう、ぼくを紅しょうが依存症から救ってくれて。
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【アカデミー賞全作品】 2015.10.02 (Fri)
『普通の人々 (1980米)』

≪感想≫
ただ優しいだけで力も信念もない父親、自己愛の延長でしか人を愛せない母親、誰にも心を開けず自分ばかりを傷つける息子・・・。
しかしみんな異常でも悪人でもない。自分が思い描く理想の、普通の人々であろうとするあまり、後戻りができないほど心が固まってしまうのは誰にでもあること。もはや「強い父、優しい母、聞き分けのよい子供」の単純な家族観で片づけられる時代ではないのだ。何不自由のない、愛にあふれた成功者・優等生だからこそ起こる破局は、21世紀の現代でも変わることなく当てはめることができておそろしかった。
修復の兆しが見えはじめたその瞬間、水を差すように割り込んでくる小さなほころびの数々。入院時の友人カレン (ダイナ・マノフ) の明るい笑顔とその回復ぶりが、彼らの失敗を象徴しているようで心が痛んだ。あれはこたえた。
オスカー度/★★★
満足度/★★★
『普通の人々 (1980米)』
監督/ロバート・レッドフォード
主演/ドナルド・サザーランド (カルヴィン・ギャレット)
メアリー・タイラー・ムーア (ベス・ギャレット)
ティモシー・ハットン (コンラッド・ギャレット)
ジャド・ハーシュ (バーガー医師)
エリザベス・マクガヴァン (ジェニン)
≪あらすじ≫
ある事件以来、冷え切った空気のギャレット家。次男のコンラッドは自殺を図り、著しく不安定な精神状態にあった。あからさまに彼を避ける母ベスと、家族の危機に無力な父カルヴィン。精神科医に通いだしたコンラッドは、一家の誇りだった兄を見殺しにしてしまった罪の意識をぬぐおうとする。
≪解説≫
一見理想的に見える裕福な家庭の苦悩を、真正面からとらえた家族ドラマ。
かつて古いアメリカ的伝統を変えんと闘った若者たちは、激動の青春を終えて人の親になった。しかし新しい家族の価値観は確立されることはなく、この'80年代も娯楽スペクタクル大作の陰で重く模索され続けていくことになる。怪優D・サザーランドのキャスティングが絶妙。もとはコメディで鳴らした母親役M・T・ムーアの力演も白眉。
二枚目俳優R・レッドフォードの初監督作。今でこそ、「サンダンス(『明日に向かって撃て』で自身が演じた役名ですね)」を冠する数々の映画事業で重きをなす名製作者だが、その処女作からして実にしっかりとした骨組み。こういう手堅い船出は、後のスター俳優たちが監督転向する際のお手本になった。(この監督賞で初オスカー。2001年にこれらの功績を讃える名誉賞。)
≪受賞≫
アカデミー作品、監督、助演男優(T・ハットン)、脚色賞の計4部門受賞。(候補6部門中)
(他の作品賞候補 『レイジング・ブル』 『歌え!ロレッタ/愛のために』 『エレファント・マン』 『テス』)
授賞式予定の1981年3月30日にレーガン新大統領銃撃事件が起こったため、翌日に延期しての開催。開会のあいさつとして、直前に撮影されていたレーガンの元気な姿が映され、ようやく場の空気がほぐれた様子。
初監督初受賞のレッドフォードほか、20歳のT・ハットンや助演女優賞メアリー・スティーンバージェン(『メルビンとハワード』。後の『バック・トゥ・ザ・フューチャーⅢ』の女教師役で有名ですね)などデビュー間もないフレッシュな顔が並び、新時代のはじまりを印象づけた。(下に続く…)
『ORDINARY PEOPLE』
製作/ロナルド・L・シュワリー
監督/ロバート・レッドフォード
脚本/アルヴィン・サージェント
原作/ジュディス・ゲスト
撮影/ジョン・ベイリー
音楽/マーヴィン・ハムリッシュ (テーマ曲/パッヘルベル『カノン』)
ワイルドウッド=パラマウント/124分
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- 『クレイマー、クレイマー (1979米)』