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【アカデミー賞全作品】 2013.11.28 (Thu)

『巨星ジーグフェルド (1936米)』

第9回アカデミー作品賞~~『ザッツ・エンタテインメント』の原点

09 巨星ジーグフェルド

 ≪感想≫
 中盤延々と続く、贅の限りをつくしたミュージカル舞台はたしかに壮観。正面からボケーっと撮ってるだけだが、当時は映像化するだけで快挙だったのだろう。
 今見ると、それ以外のドラマ部分があまりにもお粗末なので(取って付けたように株で失敗するくだりは失笑した)、素晴らしいステージの一端だけ 『ザッツ・エンタテインメント ('74)』 で観て、伝説のまま心にしまっておけばじゅうぶん。

 オスカー度/★☆☆
    満足度/★☆☆



  『巨星ジーグフェルド (1936米)』

  監督/ロバート・Z・レオナード
  主演/ウィリアム・パウエル (フローレンツ・ジーグフェルドJr.)
       ルイーゼ・ライナー (最初の妻アンナ・ヘルド)
       フランク・モーガン (ライバル興行師ビリングス)
       マーナ・ロイ (2番目の妻ビリー・バーク)

 ≪あらすじ≫
 19世紀末、怪力男の見世物で成功した興行師ジーグフェルドは、最初の妻となる歌手アンナをスターにし、一躍ブロードウェイ・レビューの寵児となる。さらに豪華な舞台装置と美女たちを配した“ジーグフェルド・フォーリーズ”を結成してヒット作を連発。しかし私生活では数々の浮名を流し、やがて大恐慌の時代へ。その勢いも斜陽の時を迎える。

 ≪解説≫
 実在したブロードウェイ・レビューの大演出家の半生を描く超大作。
 ウェディング・ケーキを模した らせん階段の舞台など大仕掛けが圧巻。1974年のミュージカル名場面集 『ザッツ・エンタテインメント』 でも紹介されている。



 ≪受賞≫
 アカデミー作品、主演女優(L・ライナー)、ダンス監督賞の計3部門受賞。(候補7部門中)
 (他の作品賞候補 『孔雀夫人』 『オペラ・ハット』 『風雲児アドヴァース』 『結婚クーデター』 『ロミオとジュリエット』 『桑港(サンフランシスコ)』 『科学者の道』 『嵐の三色旗』 『天使の花園』)

 この年から演技賞は、主演と助演部門に分かれる。
 その主演女優賞第1号ルイーゼ・ライナーは、MGM社が大々的に売り出した秘蔵っ子なのだとか。とんでもない大根だが、彼女が演じた役同様、才能がなくてもプロデュース次第で成功を収めるいい例だ (彼女はMGMの支配者ルイス・B・メイヤーの後押しで翌年も受賞するが、まもなく醜聞を起こして解雇される)。冗長きわまりない本作への作品賞同様、当時の最大手スタジオの政治力がモノをいった。



  『THE GREAT ZIEGFELD』

  製作/ハント・ストロンバーグ
  監督/ロバート・Z・レオナード
  脚本/ウィリアム・アンソニー・マクガイア
  撮影/オリヴァー・T・マーシュ、
       ジョージ・J・フォルシー、カール・フロイント、レイ・ジューン、メリット・B・ガースタッド
  音楽/(作曲)ウォーター・ドナルドソン、コン・コンラッドほか (監督)アーサー・ラングほか
  振付/シーモア・フィリックス

  MGM/176分

 
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