【  NBA】 2012.04.28 (Sat)

NBAプレイオフ2012、西!

NBA・んば(30)

 NBA2011-12、労使紛争のもつれで82⇒66試合に短縮された変則シーズンが終わり、いよいよ今季の優勝を決めるプレイオフ・トーナメントの始まりです。
 東西カンファレンスのそれぞれ上位8チームが出場できるプレイオフ。その計16チームの今季と今後を簡単にまとめてみました。まずはウェスト。(イーストは記事下の「関連記事」からどうぞ。)



 西!
 【西1位:サンアントニオ・スパーズ】 (vs 8位ジャズ)
 最後の最後で不動のサンダーを引きずりおろして、2年連続ウェスト首位。
 昨季同様、高齢&故障の主力を温存し、無名の若手陣のやりくりで勝ちまくるポポヴィッチ采配はさすが。主力が戻らず大失態を演じた昨プレイオフを教訓に、老雄ダンカン&満身創痍ジノビリさえ万全なら、久々の王座も見えてくる。
 弱点は昨季同様、高さ不足。ダンカンがさすがに往時の支配力を失っている上、7フッターがいない。昨プレイオフ、1位が8位に敗れた大失態の原因でもある。


 【西2位:オクラホマ・サンダー】 (vs 7位マヴス)
 最終的にはスパーズに西首位を奪われたが、勝率7割台は120点の御の字。
 3年連続得点王デュラントと切り込み隊長ウェストブルックのコンビは、今季もリーグNo.1の爆発力。ほか6thマン賞最有力候補のJ・ハーデンなどチーム内の役割分担が明確で、「内容が悪くても勝つ」あるいは「負け試合でもそれなりの成果を残す」のが安定した強さの秘密だ。
 ただ、プレイオフはまだ未知数の若いチーム。この修羅場では経験がモノをいうが、研究し尽くされて両エースが封じられても冷静でいられるか。途中加入の兄貴分D・フィッシャーの経験値にも期待したい。


 【西3位:ロサンジェルス・レイカーズ】 (vs 6位ナゲッツ)
 後半戦、衰えが目立つ兄貴分フィッシャーを苦渋の放出。しかし無名の新PGセッションズが、くすぶっていたチームを目覚めさせる良いカンフル剤に。
 ただしリストラ過渡期の選手層は薄く、無理が目立つ。バイナムが堂々主軸に成長したのは立派だが、大エースのコービーともども酷使されすぎ。肝心のプレイオフでガス欠にならないか? チームの過渡期を言い訳にしない負けん気こそ、コービーの怖ろしさではあるのだが。(・・・コービーは最終盤に休養をもらえたが、愚かな元・アーテストが危険プレーで1回戦まるまる出場停止。)
 上位シードなのに敵地で負け越し。


 【西4位:メンフィス・グリズリーズ】 (vs 5位クリッパーズ)
 昨季1位シードのスパーズを倒した力は本物だった。重厚な守備力を背景に、プレイオフ下位組の混戦から1歩抜け出す勝率6割台。ついに最終戦で4位シードにまで昇りつめた。
 R・ゲイ、ガソール弟ら先発組はもちろん、6人が2ケタ得点。ケガ明けのランドルフが控えに回る層の厚さ。
 下り坂ぎみのクリッパーズを退けたら、おそらく次は因縁のスパーズ。まだまだケツは青いが、勢いでファイナル進出だってあるかも??


 【西5位:ロサンジェルス・クリッパーズ】 (vs 4位グリズリーズ)
 新加入C・ポールと昨季の新人王B・グリフィンの牽引で大躍進、今季最大の台風の目に。同じく新加入ビラップスのアキレス腱断裂が痛かったが、層の厚さは見違えるよう (…ビラップスも含めて7人が2ケタ得点)。
 守り続けてきた上位シードを最終戦で逃したが、これは相手方グリズリーズの好調を褒めるべきか。ポールが4月MVPと好材料もあり、下り坂の予兆だとは思いたくない。そのポールと言えば、かつて弱小ホーネッツをプレイオフで大暴れさせた記憶がいまだ鮮烈。 あの悪魔のような勝負強さでまさかの・・・に望みを託したい。


 【西6位:デンバー・ナゲッツ】 (vs 3位レイカーズ)
 昨季、不満分子のアイドル選手カーメロを見限ったのは英断だったが、オフにはせっかく得た主力の何人かに逃げられたのが誤算だった。 それでもケガ持ちの高給取りネネを放出するなど苦心を重ね、D・ガリナリ、T・ローソン、A・アフラロらお家芸の攻撃力(得点はリーグ1位)で、ウェストの激戦を乗りきった。
 本来ならもっと上を狙えただけに残念だが、名門レイカーズを倒して名を上げてほしい。指揮官の力ならG・カール監督が一枚も二枚も上。


 【西7位:ダラス・マーベリックス】 (vs 2位サンダー)
 旬の過ぎた 「昔のスター」 が並ぶが特に驚きはなく、大崩れはしないが目立ちもしない。年間を通じて中間位あたりをウロウロ。 「燃え尽き」 だろうか、主砲ノヴィツキーは平凡だし現役最高齢38歳キッドの衰えが目立つ。
 昨季優勝を果たしたことで、他チームのマークは今後さらに厳しくなるだろう。若い新興チームの台頭も著しい。もう漁夫の利はない。


 【西8位:ユタ・ジャズ】 (vs 1位スパーズ)
 昨季、J・スローン監督と司令塔デロン・ウィリアムズの両輪を一度に失ったが、A・ジェファーソンら肉弾派インサイド陣や司令塔D・ハリスが、地道に我慢の 「全員バスケ」。 最後の最後でサンズやロケッツなどを振り切り、勝率5割超が争った高レベルのウェスト最終枠に滑りこむ。
 こういうつましいチームを是非とも応援したいが、首位スパーズとの地力・実績の差は歴然。まず番狂わせはないだろう。


本命/スパーズ (老いたりとも実績はピカイチ)
対抗/サンダー (プレイオフは未知数)グリズリーズ (組合せの妙でまさかの・・・も??)
大穴/レイカーズクリッパーズ (望み薄だが、それぞれコービーとC・ポールだけは怖い)


 
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【  NBA】 2012.04.27 (Fri)

NBAプレイオフ2012、東!

NBA・んば(30)

 いよいよ、2011-12季のNBAプレイオフが始まります。イースタン・カンファレンスからの出場8チームの今季と今後をまとめました。(ウェストは記事下の「関連記事」からどうぞ。)



  東!
 【東1位:シカゴ・ブルズ】 (vs 8位シクサーズ)
 リーダーのD・ローズが長期離脱しても勢いは衰えず、層の厚さでイースト首位を守ったのは立派だ。重戦車インサイド陣を擁するシボドー監督の守備戦術も、より円熟味を増しつつある。
 ただしプレイオフ、満を持してローズが戻っても、彼を徹底的に抑えればブルズのリズムを狂わすことができる。典型的な 「レギュラーシーズンは強かったのに…」 型チームに見えるのが悩ましい。


 【東2位:マイアミ・ヒート】 (vs 7位ニックス)
 昨季は生え抜きのウェイドに遠慮があったレブロンだが、今季は第一エースとして自己最高の大活躍。「ビッグ3」 頼みは相変わらずだが、PGチャルマーズや縁の下バティエなど 「それ以外」 も多少は目立つように。
 なりふり構わずスターを寄せ集めた下品なチーム、今季のような変則シーズンなら優勝しても構わない。その後は空中分解するなり何なり。
 格下相手に取りこぼしが多く、内容にムラがある。


 【東3位:インディアナ・ペイサーズ】 (vs 6位マジック)
 突出したスターに頼らない 「全員バスケ」 で、勝率4割台から6割へ驚きの大躍進。
 先発全5人のみならず、控えにも平均2ケタ得点が並ぶ層の厚さ。 エース格のD・グレンジャーと守護神R・ヒバート(球宴初出場)を軸に、D・ウェストやL・バルボーサなど実力派が新たに加わるスキのない布陣。
 人事担当ラリー・バードの賢く堅実なチーム作りは、10年前に自身が率いた黄金時代を彷彿とさせる。このまま年を重ねて熟成が深まれば、必ずやブルズ&ヒートの2強を脅かすだろうが、出入りが激しい今のNBAで叶うか。


 【東4位:ボストン・セルティックス】 (vs 5位ホークス)
 「旧ビッグ3」 の契約が切れる最後のシーズン、尻上がりに調子が出てディヴィジョン首位に躍り出た (地区首位は無条件でプレイオフ4位以内に。) ベテラン勢が元気とあって、若き司令塔R・ロンドも好パスを量産して一気にアシスト王に。
 優勝を知るだけに不気味な存在ではあるが、もともとスマートな面々。最後のひと花を咲かせる覇気は残っているか。


 【東5位:アトランタ・ホークス】 (vs 4位セルティックス)
 いま流行りの 「全員バスケ」 型チームの先駆け。今季も安定して中位あたりをキープ。 規定により地区首位セルティックスに4位シードを譲ったが、勝率は上回っており、ホームコート権は彼らが確保。
 柔のジョー・ジョンソンと剛のジョシュ・スミスに加え、今季は若手PGジェフ・ティーグが急成長。3人の 「J」 がチームの顔として固まってきた。 長期欠場中のインサイドの要A・ホーフォードはプレイオフに間に合うか?無理か?


 【東6位:オーランド・マジック】  (vs 3位ペイサーズ)
 大黒柱D・ハワードは無神経な移籍志願や監督批判で、チームの士気をそぐ単細胞ぶり。地元観客からもブーイングを浴びて旗色が悪くなると、急にケガの手術とやらで今季終了。 今までろくな補強も出来なかった球団も球団だ。 いい縁談話次第では決別のXデーも近い。
 一連の騒動で、チームはブルズ&ヒートに次ぐ 「3強」 からみるみる脱落、プレイオフ下位組に埋もれる。 MIP急成長選手賞候補R・アンダーソンらの驚異的な3ポイント長距離砲が売りだが、敵をゴール下に引きつけるハワードがあってこそ。その当人がいない。


 【東7位:ニューヨーク・ニックス】 (vs 2位ヒート)
 アイドルスターを揃えながら勝率5割さえままならない、話題先行・看板倒れのチーム。
 何よりチーム作りがちぐはぐ。速攻型のダントーニ監督からハーフコート型のウッドソン(助監督から昇進)に代わって持ち直すが、今度はアジアからの救世主・速攻型のジェレミー・リンの熱狂を止めた。
 アイドル選手カーメロは、アマレらが抜けてひとりになると急にのびのび個人プレー(4月MVP)。その間チームとしては何ひとつ証明されていない。懲りずに過大評価している評論家連もまた 「ミーハー」 程度でしかないのか。


 【東8位:フィラデルフィア・セブンティシクサーズ】 (vs 1位ブルズ)
 小粒ながら適材適所の駒を揃えた 「全員バスケ」 で、リーグ最少失点の守備力。エース格のイグドラがオールスター初出場。
 前半戦は勝率6割台、ペイサーズらと共にまさかの大躍進で驚かせたが、後半一気に失速、同地区のニックスにまで抜かれてギリギリ8位進出。よく見ていなかったのでまったく驚いた。 日程が厳しかったというが・・・。(先日1試合だけ見たが、自信のないドアマット・チームに映った。何があったのだろう??)


本命/ヒート (大キライだがやはり優勝候補最右翼)
対抗/ブルズ (プレイオフは別モノ)セルティックス (上り調子の百戦練磨)
大穴/ペイサーズ (飛車落ちのマジックを一蹴して勢いに乗れば??・・・ひいき目の一票)


 
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23:51  |    NBA  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【このアート!】 2012.04.23 (Mon)

ジャクソン・ポロック展

ジャクソン・ポロック

 
 アメリカの抽象画家ジャクソン・ポロックの展覧会に行きました。
 東京国立近代美術館、5/6まで。 誕生日の人は無料 ! だそうです。

 --床に広げたキャンバスに絵の具を垂らしたり (ポーリング技法)、しぶきを飛ばしたり (ドリッピング) と変幻自在の造形。 「芸術の都」 の座をパリからニューヨークが奪う、20世紀アメリカの代表的作家のひとりに。

 しかしそのバイオグラフィを見ると、ずいぶん他の画家の影響を受けていることが分かる。
 ある時はシュルレアリスムのジョアン・ミロだったり、キュビズムのピカソだったり、ある時はアメリカ原住民の儀式を取り入れたり。
 日本の琳派のような筆さばきもあれば、晩年の黒一色は棟方志功??

 めまぐるしく変遷するアメリカ消費文明の中で、必死に 「自分探し」 にもがく不安定なアイデンティティ。 44歳での事故死という最期は、この芸術家にとって幸か不幸だったか。
 かくも短い全盛期。 流行画家の域を出ていないが、ともあれその早世によって、近現代アメリカ芸術の 「伝説」 へと昇華した。

 充実の展示内容ではあったが、「ピカソを超えた!」 というアオリ文句に苦笑。

 
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タグ : ポロック 現代アート  テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。  ジャンル : 学問・文化・芸術

22:34  |  このアート!  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【ヒッチコック米時代】 2012.04.20 (Fri)

『救命艇 (1943米)』

(ヒッチコック全作品) 
30.救命艇

 ≪感想≫
 小さな救命艇の中だけ ! を舞台にした究極の密室劇。「ノーカットふう」 に挑戦した 『ロープ ('48)』 同様、ヒッチのあくなき実験精神には頭が下がる。とても好きな作品。

 ストーリーも、それぞれの個性や思想が生々しくぶつかり合っていて、いつものサスペンス・ミステリーとはひと味違ったスリル感 (※TV吹き替え版=寺島信子、羽佐間道夫ほか)。
 各人がちっぽけなエゴと偏見に満ち、極限状態の中でそれが暴かれるだけではなく、暴走もしてしまう人間の怖ろしさ。 宝石、刺青、トランプ、コンパス・・・、それぞれが拠りどころとするアイデンティティのもろさにも皮肉が利いている。 一同がドイツ兵に飛びかかるシーンは、ヒッチが意図したとおり、獣が肉にむさぼりつくようなおぞましさを感じた。


 A・ヒッチコック監督第30作 『救命艇 (1943米)』

 出演/タルラ・バンクヘッド (雑誌記者コニー)
      ジョン・ホディアック (客船の機関士コバック)
      ウォルター・スレザック (ドイツ兵ウィリー)
      ヘンリー・ハル (実業家リッテンハウス)
      ウィリアム・ベンディックス (負傷した船員ガス)
      メアリー・アンダーソン (看護師アリス)
      ヒューム・クローニン (無線士スタンリー)
      カナダ・リー (黒人の調理師ジョー)
      ヘザー・エンジェル (子連れのヒギンス夫人)

 ≪あらすじ≫
 第二次大戦下の大西洋。客船がドイツ軍のUボートに撃沈され、8人の老若男女が一隻の救命艇に乗り込む。そこに相撃ちになったドイツ艦の乗員も助けあげられる。生き延びるためには航海術に長けたこの敵兵に頼るほかない。しかし極限のサバイバル行にみなが苦しむ中、ひとりドイツ兵は・・・。

 ≪解説≫
 舞台が終始ボートの中という特異な設定。男と女、敵と味方、富と貧困・・・小さな救命艇の中で、さまざまな人間模様が交錯する。 ノーカット風に撮った 『ロープ('48)』 や、舞台・視点を限定した 『裏窓('54)』 など、映画づくりにハードルを課すことを好んだヒッチの実験的作品。 「緊張感が高まる人物のクローズアップだけで1本作ったらどうなるか?」 がそもそもの発案。水中の魚のシーン以外、カメラはボート内から出ていない。

 ヒッチの実験精神あふれる演出が評価される一方で、「賢いドイツに振り回される連合国」とも読めるストーリーは、戦下のアメリカにあって保守派や地方都市から批判を浴びた。日本劇場未公開。

 アカデミー監督、原案賞ノミネート。(主な受賞はレオ・マッケリー監督『我が道を往く』)
 '57年まであった 「原案賞」 の候補は文豪J・スタインベック。 実際の原案はヒッチ自身で、彼はもともと脚本を任されていたがヒッチは気に入らず改稿、名義だけ 「原作者」 として残された。

 ≪ヒッチはここだ!≫
 25分ごろ、やせ薬の新聞広告の中、「使用前、使用後」 のモデルとして。
 登場人物や舞台設定が限られているストーリーでの苦肉の策だったが、奇しくも一連のチョイ役出演の最高傑作となった。
 実際ヒッチは300⇒200ポンド(90kg/173cm)のダイエットに成功しており、この架空のやせ薬 「Reduco(≒ヤセール)」 を求めて問い合わせが殺到したとかしないとか。 ちなみにヒッチのダイエットは、朝昼はコーヒーだけという無理な方法。案の定リバウンドしている。



 『LIFEBOAT』

 監督/アルフレッド・ヒッチコック
 脚本/ジョー・スワリング
 原作/ジョン・スタインベック (脚本の初稿だけ手掛け、名義だけ残された。)
 撮影/グレン・マックウィリアムズ
 音楽/ヒューゴー・フリードホーファー
 製作/ケネス・マックワゴン

 20世紀フォックス 106分
 
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タグ : ヒッチコック  テーマ : サスペンス映画  ジャンル : 映画

19:19  |  ヒッチコック米時代  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【アメリカ映画】 2012.04.16 (Mon)

追悼…ホイットニーの 『ボディガード』

ボディガード


 先日開局した無料BSチャンネル 「Dlife」 で、懐かしの映画 『ボディーガード』 をやっていました。1992年アメリカ。

 主演はもちろん、ケヴィン・コスナーホイットニー・ヒューストン

 何より驚いたのは、黒人と白人の人種の違いにまったく触れる事なく、おしゃれなラブロマンスとして世界中からさらりと自然に受け入れられたこと。
 娯楽メジャー映画で他にこんな作品あったっけかな。いともあっさりタブーを乗り越えたこの功績は、もっと評価されてもいい。本物の「アカデミー賞ノミネート」くらいはされても良かったと思います。(受賞はイーストウッドの『許されざる者』)

 物語は、何者かに命を狙われるスター歌手と、その護衛についた伝説のボディガードとの愛とサスペンス・・・。

 クロサワ&ミフネの 『用心棒』を 「60回以上は観た」 とバイブルにしている割には、依頼人と寝てしまう主人公に眉をしかめる御仁もいましたが、そうでないと話が盛り上がらないのでまぁいいと思う。
 それより、華やかで強く前向きな女と、それを陰で守り支えてくれる優しく頼もしい男の存在。 社会に活力がないと、こういう構図はもう受け入れられないだろう。 しょせんは 「騎士〈ナイト〉に守ってもらうお姫さま映画」 と言えばそれまでですが、やはりそういう願望も満たしてくれる娯楽も人生には必要です。
 男からすれば 「手っ取り早いデート映画」 と色めがねで見ていた面があったのですが、今回、意外とぼくの方が夢中になれました。

 そして何と言っても、ホイットニーの主題歌 『I Will Always Love You』!! 今さら何を言わんや。これだけでご飯3杯はいけます。
 それだけに先日、過酷な芸能界の浮き沈みに散ったホイットニーを思うと、寂しさと言うかむなしさと言うか、やりきれない思いが胸に沸き上がってきました。 もっとゆっくり生きることだって出来ただろうに・・・。
 この映画のサントラは持っていなかったけど、久しぶりにデビューアルバムを聴きました。
 
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タグ : 映画 ケヴィン・コスナー ホイットニー・ヒューストン  テーマ : ラブストーリー  ジャンル : 映画

00:15  |  アメリカ映画  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【ヒッチコック米時代】 2012.04.15 (Sun)

『闇の逃避行』 『マダガスカルの冒険』 ('44英)

(ヒッチコック全作品) 
30.5.短篇集
『ヒッチコック短篇集』

 ≪感想≫
 どちらも各30分の中に詰め込みすぎていて、よく分からなかった。(フランス語なのでなおさら)
 味方の連合国側の失策や裏切りなども描いており、戦意高揚の宣伝<プロパガンダ>にならなかったというのも分かる気がします。製作の'44年時はすでに敵国ドイツの退潮が始まっており、声高に叫ぶよりついつい好きな方向に走ってしまった、という感じ。
 もともとヒッチは戦前ドイツの撮影所≪UFA (ウーファ)≫で多くの事を学んでおり、単純に正・邪に分けられないいくらかのシンパシーがあったのではないでしょうか。

 『闇の逃避行』 は、同じシーンが繰り返される2度目は違った視点が加えられている・・・、という 『羅生門』 スタイルが凝っていた。(そこが煩雑でもあった。)
 『マダガスカルの冒険』 は、思い出ばなし形式なので緊張感に欠けた。



 A・ヒッチコック監督番外作 『闇の逃避行<ボン・ボヤージュ>』 『マダガスカルの冒険』 (1944英)

 出演/ジョン・ブライス (英空軍軍曹ジョン)

     ポール・クラルス (俳優ポール)
     ポール・ボニファス (警察署長)
     ポーレット・プレニー (イヴォンヌ)
     ・・・ほか在英亡命フランス人劇団 「モリエール・プレイヤーズ」

 ≪あらすじ≫
 『闇の逃避行<ボン・ボヤージュ>』
 若いイギリス兵が、レジスタンスの手引きでナチ占領下のフランスから脱出した。しかし彼に同行したポーランド将校はゲシュタポのスパイだったと分かり、レジスタンスの地下組織網が丸裸にされてしまった。その逃避行の記憶をたどるうち、彼の気付かなかった事実が次々と明かされていく。

  『マダガスカルの冒険』
 ある芝居前の楽屋・・・。マダガスカル帰りの役者が、かいらい政権派の警察署長の妨害に遭いながら、レジスタンスとして闘った日々を語りだす。


 ≪解説≫
 ヒッチがイギリス情報省の依頼で製作した、戦意高揚・フランス抵抗運動支援のための短編2作。(通常、監督全53作品の中に数えない)。 全編フランス語で描かれ、ヒッチとの対談本でおなじみF・トリュフォー監督も、戦中に 『闇の逃避行』 を観たそうだ。
 ただし 『マダガスカルの冒険』 のほうはヴィシー傀儡政権とレジスタンス勢力、フランス内部の分裂をあつかっていたため、当時公開されることはなかった。

 戦後、このときヒッチに依頼した情報省映画部長シドニー・バーンスタインと 「トランス・アトランティック・ピクチャーズ」 社を設立、D・O・セルズニックから独立することになる。(・・・が、『ロープ』 『山羊座のもとに』 の連敗であっさり倒産。)



 『BON VOYAGE』 『AVENTURE MALGACHE』

 監督/アルフレッド・ヒッチコック
 脚本/J・O・C・オートン、アンガス・マクフェイル
      ジュール・フランソワ・クレルモン
 撮影/ギュンター・クランプ
 音楽/ベンジャミン・フランケル

 イギリス情報省 26分、32分

 
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23:54  |  ヒッチコック米時代  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【きょうのごあいさつ】 2012.04.12 (Thu)

お花見部長

015(PNG20).png


お花見&宴会シーズンたけなわです。

今年は、夜の桜並木が映えるレストランでインドアお花見。

セッティングから会計まで、幹事はいつものようにぼくでした。


いいかげん、周りからお酌されて 「ヨッシャヨッシャ」 とふんぞり返ってる

えらい人になりたいのですが、ふんぞり返るだけの人徳がないのが恨めしいところ。

来年こそはかっこいい社長に出世したいです。


・・・と言いつつ、シェフと料理の相談をしたり、ワインや吟醸酒を選んだりと、

じつは一番生き生きとやってたりします。


今回は、春らしく見た目も色あざやかな洋風懐石。

おいしかった料理は、包んでお土産にしてもらう手配まで。

楽しんでもらえて何よりでした。


次の飲み会はいつかなー。

バーベキューや屋台なんてのもいいなあ。

幹事だって大変なんです。

来たる大役に備えて、しばらく昼間の仕事は控えさせていただくことにします。

 
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【全世界音楽】 2012.04.08 (Sun)

21世紀の 『クリムゾン・キングの宮殿』

『クリムゾン・キングの宮殿』


 プログレッシヴ・ロックを代表する名盤、キング・クリムゾンの 『クリムゾン・キングの宮殿』。
 1969年。
 ややこしい名前なので時々間違えてしまいますが、例のジャケット画だけはぜったい忘れられまい。

 そして、これぞプログレ(先進・前衛的)な名曲中の名曲、『21世紀の精神異常者』!! 1番の歌詞はよく理解できなかったので、2番を訳してみました。


    血みどろの拷問台 有刺鉄線
    政治家どもを葬る薪木
    純潔がナパームに犯される
    21世紀の精神異常者

    Blood rack, barbed wire
    Politicians' funeral pyre
    Innocents raped with napalm fire
    Twenty-first century schizoid man


 ドロ沼にもがくベトナム戦争--。人を殺し、殺される 「国民の義務」 を背負った彼ら若者たちには、21世紀という未来もドロ沼に映ったのか。

 かくして、めでたく21世紀を迎えた今日・・・
 「schizoid」 を 「精神異常」 と訳すのはよろしくないとかで、『21世紀のスキッツォイドマン』 という、責任のがれ・事なかれの邦題に変えられたんだそうです。
 ロックを殺す曲学阿世。


キング・クリムゾン


    『Twenty-first century schizoid man』 21世紀の去勢バージョン

    猫耳 ひのきのぼう(こうげきりょく+2)
    癒しの先生 ((((;゚Д゚))))ドギャーーン
    腐女子の妄想部屋 コチラになります
    21世紀の統合失調症の患者様

    Cat's foot, iron claw
    Neuro surgeons scream for more
    At paranoia's poison door
    Twenty-first century schizoid man

 
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11:12  |  全世界音楽  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【ヒッチコック米時代】 2012.04.05 (Thu)

『白い恐怖 (1945米)』

(ヒッチコック全作品) 
31.白い恐怖

 ≪感想≫
 開いていく心の扉、飲み干すミルク、ラストのピストル・・・、一般受けする凝った映像表現の多用は、ヒッチコック初心者のころは感心させられました。 ダリと作った悪夢のシーンは、さすがに今見ても色あせることなく刺激的です。
 半世紀前の古いフロイト心理学なので、謎解きが夢診断のゲームっぽすぎるのが弱い。

 しかし何と言っても 「バーグマン3部作」 の最初。 バーグマンは(ヒッチの趣味で)愛にもだえ苦しむ後2作より、このくらい気丈で健康的なほうが伸び伸びしていて美しい。 こっちが 「spellbound (うっとり、呪縛)」 です。
 一方のペックは・・・好きな人は好きだろうけど、ヒッチコック的な色気や器用さがないんだよなあ。
 なおこの主役ふたりについては、すぐに失神する男と 「私がついているから」 と励ます力強い女・・・。従来の男女像が逆転しているという指摘 (山田宏一、和田誠) がおもしろかった。



 A・ヒッチコック監督第31作 『白い恐怖 (1945米)』

 出演/イングリッド・バーグマン (コンスタンス・ピーターソン)
     グレゴリー・ペック (アンソニー・エドワーズ院長) 
     レオ・G・キャロル (マティソン博士)
     ミケル・チェーホフ (ブルロフ博士)

 ≪あらすじ≫
 女医コンスタンスの勤める精神病院に、新院長エドワース博士が赴任する。やがてふたりは恋に落ちるが、白いシーツの縞模様を見たエドワース博士は突然恐怖に震えだす。果たして、「白」 と 「縞」 が意味するものとは・・・?

 ≪解説≫
 『レベッカ』 以来、久々に契約主の製作者セルズニックと組んだ、ロマンティックな心理学ミステリー。
 公開は終戦直後の'45年12月、戦勝国とはいえアメリカもまた心身ともに傷ついていた。精神分析を本格的に取り入れたストーリーが話題になり、「ニューロティック(神経症)映画」 と呼ばれてアメリカに心理療法ブームを巻き起こした。

 シュルレアリスムの奇才サルバドール・ダリが、悪夢のシーンの美術を担当。なおこのシーンの演出は、『風と共に去りぬ』や『海外特派員』 を手がけたウィリアム・キャメロン・メンジーズという高名な美術監督で、ヒッチは直接関わっていない。
 当初の構想では悪夢のシーンは約20分ほどあり、バーグマンが石像を破って現れるなど凝りに凝った内容だったらしい。 実際に撮影されたものの、難解すぎるという理由でお蔵入り。バーグマンはその出来の良さを惜しんだという。(ヒッチの性格からして、他人の才能をあまりよく思っていなかった?)

 またバーグマンの紗がかかった美しさは、「当時ハリウッドで女優を最も美しく撮るキャメラマン」 とヒッチも認めたJ・バーンズの腕によるところが大きい (アカデミー白黒撮影賞 『レベッカ』 も彼。)

 ≪受賞≫
 世界初の電子楽器テルミンを用いた妖しいテーマ曲が、アカデミー音楽賞受賞。
 ほかアカデミー作品、監督、助演男優(M・チェーホフ)、モノクロ撮影、特殊効果賞にノミネート。(同年の主要賞はビリー・ワイルダー監督『失われた週末』。この作品も「心の病」を描くものだった。)

 ≪ヒッチはここだ!≫
 35分ごろ、「エンパイア・ステイト・ホテル」のエレベーターから出てくる。タバコをぷかり。



 『SPELLBOUND』

 監督/アルフレッド・ヒッチコック
 脚本/ベン・ヘクト
 原作/フランシス・ビーディング
 撮影/ジョージ・バーンズ
 美術/ジェームズ・バセヴィ、サルバドール・ダリ
 第2班監督/ウィリアム・キャメロン・メンジーズ (悪夢のシーンの監督。失敗作だと思った本人の希望でノンクレジット。)
 特撮/レックス・ウィンピー
 音楽/ミクロス・ローザ (アカデミー音楽賞受賞)
 製作/デヴィッド・O・セルズニック

 セルズニック=ユナイト 111分
 
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【★特別企画★】 2012.04.01 (Sun)

AKB新メンバーにゴルゴ13  (APrilfool通信)

 

 AKB新メンバーに謎のアイドル 「GLG13」    (APrilfool通信=Madge Penrose)
 2012/4/1 4:01

 前田敦子さん突然の 「卒業宣言」 から1週間――。 人気アイドルユニット 「AKB48」 の新しい展開に注目が集まる中、前田さんに代わる新メンバーの加入が内定した。

 選ばれたのは、AKBの姉妹プロジェクトとして活動する 「GLG13」 のデューク東郷さん。

 スイス銀行秋葉原支店ATMの監視カメラには、プロデューサーの秋元康氏とおぼしき小太りの男性が録画されており、報酬の20万ドルがデュークさんの口座に振り込まれたことが確認された。

 デュークさんは、40年以上にも渡って地下アイドル活動を続けていることが分かっているが、詳しい経歴は明らかにされていない。 ユニット名とされる 「GLG13」 も、その意味するところをめぐって様々な憶測が飛び交っている。

 デュークさんの熱烈なファンと噂されるアメリカ中央情報局(CIA)は、本社記者の取材に対し、「全くの初耳だ。我々はトウゴウ氏なる人物の個人プロファイルには一切関知していない」 と口を閉ざしたままだ。

 果たして、アキバの摩天楼に乾いた凶弾が轟くのか。秋元氏の公式会見は、4月1日エイプリル・フールの予定。


(さいとう・たかを 『ゴルゴ13』)
AKB+ゴルゴ(50)
AKBの新メンバーと見られるGLG13・デューク東郷氏 (前列中央)


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