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【クラシック音楽】 2010.12.27 (Mon)

フルトヴェングラーのワーグナー

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年末ということで、景気のいい音楽を聴きました。

ワーグナーの 『ニュルンベルクのマイスタージンガー』 前奏曲。

演奏は、20世紀最大の指揮者ウィルヘルム・フルトヴェングラーとその手兵ベルリン・フィル。

 グラモフォン盤 『ワーグナー管弦楽作品集 (POCG-3792、UCCG-3699)』 より。1949年。
 ・・・フルトヴェングラーのCDといえばEMI社のものがポピュラーだが、どうしても録音が古くて大巨匠のド迫力が伝わらない。この黄色いラベルのグラモフォン盤は比較的音がましで、色彩感や厚みが可能な限り再現されている。今も売ってるかな?



これぞドイツ・ロマン派音楽の正統・本流!

芸術の傾向を、よくギリシャ神に例えて 「ディオニュソス的」 「アポロン的」 という言いかたをします。

「ディオニュソス」 は男性的、強さ、情熱。 「アポロン」 は女性的、優しさ、洗練といったところ。

フルトヴェングラーはまさに 「ディオニュソス」 の権化。

剛毅、厳然、激情、堂々。

「アポロン的」 な後継者カラヤンがヒヨッ子扱いされるのも分かるというもの。


併録の 『トリスタンとイゾルデ~前奏曲と愛の死』 も、今どきの 「泣ける」 ラブ・ロマンスなんかではなく、

揺るぎない精神のもとに構築されたドラマの神髄。

激烈だが甘ったれた感傷にいちいち流されない、王者のたたずまい!

そう、「ドラマとはかくあるべき」 というものを思い知らせてくれます。


ビギナーの方にはふつうに音がいい現代の演奏(レヴァイン&メトロポリタンo)をおすすめしますが、

ぼくの場合、真の巨人の真の風格というものに心酔しきってしまって、ほかのワーグナー・・・

特に 『マイスタージンガー』 が聴けなくなりました。


最新の技術でもっと音を再現できないのか!? タイムマシンがあったら生で聴きに行きたい!

極上の 「芸術」 を手に入れるためなら 「科学」 に魂を売ってもいい、そんな 『ファウスト』 の気持ちです。

 
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