【ニュース&カルチャー】 2008.10.28 (Tue)
『首相戦士ガンダム』 劇場
安倍晋三 「親父にもぶたれたことないのに!」
福田康夫 「僕、もうやめますよ!」
麻生太郎 「まだだ、たかが株価をやられただけだ!」
・・・あえて言おう、カスであると!!
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【【未整理】 世界ブラボー日記】 2008.10.25 (Sat)
『嵐が丘』 づくし
久々に古典小説を読みました。
寒風吹きすさぶ荒野の邸宅≪嵐が丘 (Wuthering Heights)≫。当家の令嬢キャサリンと拾われてきた孤児ヒースクリフとの、2世代20年にわたる壮絶な愛憎劇。
反道徳的で破滅的ながら、英ケルトの因習や階級制度に縛られ続ける逃れがたき宿命。激しく揺れ動くキャシーの女心や、愛ゆえに暴走するヒースクリフの復讐心は、時代や価値観を超えて読者を圧倒する。
新潮文庫版 ('03年、鴻巣友季子訳)
最初に買ったが、下品で教養のかけらもない唾棄すべき悪訳。今だけの流行におもねるなら、そういう亜流シリーズで出せばいい。本家 「新潮文庫」として出すなら、ケルト風俗や英語表現のさまざまな教養を踏まえたうえでの普遍的な仕事をすべきだ。こんな独りよがり、誰が求めたのか? 文学「冬の時代」、これで風向きが変わると思ったのか? 出版界は何をやりたくてどこへ行きたいのだろう。
岩波文庫版 ('04年、河島弘美訳)
図書館で原書と一緒に借りてきた。こちらはこちらでお上品すぎるが、新潮版のように翻訳者や出版社の邪心がないだけ万人に勧められる。やはり言葉が新しい新訳は、スラスラ読めるのでいい。
アメリカ映画版 ('39年、ウィリアム・ワイラー監督)
製作ゴールドウィン、監督ワイラー、撮影トーランド、主演ローレンス・オリヴィエと、名前だけで威圧されそうな大先生方がドドンとそろい踏み。原作の毒気をすっかり抜き取って、古き良きハリウッドの良心にうったえる、じつに格調高い文芸大作に仕上がったが、こんなの 『嵐が丘』 じゃない (梶原一騎の 『愛と誠』 を監督コッポラ、脚本倉本聰、主演トニー・レオンでやるようなもの??)。
もっとも入門編としては出来すぎの、名画中の名画ではあります。
日本映画版 ('88年、吉田喜重監督)
たぶん富士のすそ野あたりで撮ったのだろうが、ヒース(雑草)一本生えない灰色の不毛っぷりは、ちょっとイメージと違う。女優陣の大胆な濡れ場と、「ヒースクリフ」 松田優作の鬼気迫る大立ち回りばかりが印象に残った。ハマリ役の優作さんは、まさに 「和製ヒースクリフ」。 ただし総じて男目線ばかりなので、作品としてはどうだろう。
ケイト・ブッシュ 『嵐が丘』
'78年に大ヒットしたポピュラー・ソング。明石家さんまさんの 『恋のから騒ぎ』 主題歌としておなじみ。今回、有名なサビの部分 「ヒースクリフ! イッツ・ミー、アイム・キャシー!」 の意味がようやく分かった。妙ちきりんな歌いだしから高らかに歌いあげるサビへ…、ドラマチックでいい歌だ。
動画投稿サイトでK・ブッシュのビデオ・クリップも観たが、鳥居ナントカいう女芸人の何倍もインパクトがあっておもしろかった。…てか、リアル 「窓辺のキャシー」 みたいでコワかった。 原作のE・ブロンテも、こういう 「不思議ちゃん」 系ではないだろうか??
ふぅ~、また青春ものですか。10代の頃まじめに読んどきゃよかったです。
【 ゴーヤ絵にっき】 2008.10.19 (Sun)
ファイナル・ゴーヤ/新たなる伝説へ
今年の収穫は、苗4本で40個程度。
小モノばかりでしたが、ほとんど放置プレイで育てたので、まぁ御の字か。
最後はヘチマ水ならぬ 「ゴーヤ水」 を採取しようと思ったのですが、こちらは枯れすぎていて失敗。
≪ゴーヤ水とは…≫
ゴーヤの株にたっぷり水をやり、茎を根元から数10cmのところで切る。
切り口をビンの中に挿して1日2日置くと、多くて数リットルの「ゴーヤ水」がたまる。
飲用や化粧水に使う。煮沸すれば1か月程度はもつらしい。
来年は、水と肥料だけで育てる 「水耕栽培」 に挑戦します。
ムダがなく管理しやすいので、大豊作&ボロもうけ間違いなし。
うひひ、来年の今ごろは金持ちじゃ。
・・・・・・
♪てーてーてー、てーててー、てーててー・・・

1年の沈黙をやぶり、帰ってまいりました。
あの≪悪徳ゴーヤ商人≫が、さらにパワーアップして復活!
暗黒のゴーヤ・フォース。ゴーヤ欲にまみれた銭ゲバのうんめいやいかに!?
来年も、お楽しみに!
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【JAZZ】 2008.10.17 (Fri)
マイルスの 『枯葉』

秋。ジャズの季節です。
定番中の定番、マイルス・デイヴィスの 『枯葉』 を聴きました。
収録はキャノンボール・アダレイ名義のアルバム 『サムシン・エルス』 ('58)。
ソニー・クラークの 『クール・ストラッティン』 (1位) や ジョン・コルトレーンの 『ブルー・トレイン』 (3位) と並ぶ、「ブルーノート・レーベル歴代売上TOP3」 の大傑作。
その名盤の中でも白眉の名演として知られる 『枯葉』。 先ごろ未発表の音源が公開されて話題になった。
マイルスのクールなソロは言うにおよばず。全盛期マイルスイズムの真骨頂。
加えてハンク・ジョーンズのピアノがリリカルで、これまたいい!
ビリビリと才気を放電するビル・エヴァンスの 『枯葉』(『ポートレート・イン・ジャズ』より) とは違った魅力があります。
(一方、座長キャノンボールの巨漢サックスは好みじゃない。)
大学の第2外国語がフランス語だったぼくにとって、初めて覚えたフランス語の歌が
もとはシャンソンの名曲である この 『枯葉』 でした。
ただ帝王マイルスの手にかかれば、N.Y.もパリも東京も、いずこも同じ秋の夕暮れ。
ベランダの枯れ落ちたゴーヤの垣を見つめながら、ひとり窓辺で口ずさむ 『枯葉』 の秋です。
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【ニュース&カルチャー】 2008.10.11 (Sat)
ノーベル物理学賞・南部陽一郎さん
世界金融危機の一方で、日本人科学者のノーベル賞ラッシュに沸いたこの1週間。
中でも物理学賞の南部陽一郎さんの受賞は、とても感慨深いものがありました。
毎年のように本命視されてきた理論物理学の第一人者。
ただ、地味な 「基礎科学」 の人なので、もう旬が過ぎてしまったのかな、と
思い始めていた矢先の快挙でした。
≪自発的対称性の破れ≫
正と反、プラスとマイナスでできているこの世界。が、この両方は同数同量で均衡しているわけではなく、むしろ自ら進んでバランスを破ろうとしているという、常識やぶりの発想がおもしろい。
・・・そんな南部さんは、アメリカで成功したアメリカ国籍者。
「日本人だからバンザイ!」 という考えは視野が狭くてきらいなので、まさにおあつらえ向き。
(何度も書いていますが、)日本を誇りたければ自分たちの足もと・・・日本の教育・研究機関を
世界のあこがれ・目標にすべき。
また国民ひとりひとりも偏見を捨て、たとえば外国出身者の日本での成功を、
我が事のように誇れる日が来るような意識改革がなされてほしい。
具体的には、国籍で縛らない 「二重国籍」 制度の導入も、この機に真剣な議論を。
好む好まざるにかからわず、「世界視野」 は急を要する素養・教養です。
「日本人」 だけで日本を動かし変える時代は、もはや旧世紀の感傷でしかありません。
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【ぐるめ…?】 2008.10.09 (Thu)
お腰につけた、さつま揚げ
お昼休み、たまに同僚のためにおやつを買って帰ります。
ただし「スイーツ」はまったく無知なので、「おかず」ものばかり。
たこ焼きだったりコロッケだったりマックのハンバーガーだったり・・・。
今日はデパ地下でさつま揚げを買いました。
自分のつまみ食い用にデカイのをひとつ。みんなにはお上品な一口サイズのセットを。
出来たてだけに、ひときわうまそう。そしてうまかった。
日本食ブームのフランスでは今 「練りもの」 が人気で、世界的に価格が高騰しているのだそうです。
職場のアメリカ人も 「ンー、オイシー」 とバクバクくってました。
ぼくが桃太郎なら、犬とか猿とかじいちゃんなんかにもたぶん大人気。
でも、 「さつま揚げー? イモ揚げるんすかー?」 なんて言いそうな若いコは
ついてきそうにないのが悲しいところです。
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【ニュース&カルチャー】 2008.10.06 (Mon)
あの人に聞く (第1回)
--今アジアでは、「メラミン」や「メタミドホス」でもちきりです。
「私はメラミン氏が副大統領にふさわしいと思うわ」
サラ・ペイリン
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【欧州&世界映画】 2008.10.03 (Fri)
『黄金の七人』~イタリア版ルパン3世?

この夏、手当たりしだい観まくったコメディ映画の中で、一番おもしろかったのが
1965年のイタリア映画 『黄金の七人』 でした (純粋なコメディじゃないけど)。
スイス銀行に眠る金塊をねらう、怪盗一味の華麗なる計画。
'60年代のヨーロピアンな雰囲気、魔性のヒロインのぐっとくるコスプレ、
そしてゴージャス&コケティッシュなあのテーマ曲!
そんな 『ルパン3世』 を思わせる おしゃれーなムードが最高。
(というより、『ルパン』 の方がぜったい影響されてる。)
天才的なリーダー≪教授≫の指揮下、ちょっと頼りないメンバーもいたりして、
成功するのかしないのか、裏切るのか切らないのか、策におぼれるのかおぼれないのか・・・
・・・などと、思わずハラハラ引き込まれてしまいました。
(※ネタバレ・・・普通なら導入部として 「ひと仕事」 見せておいて本編に入るものだが、冒頭の 「ひと仕事」 をそのままラストまで! 「いつ本編に入るのか」 と思いあぐねているうちにズルズル引き込まれてしまった。なんかこの簡単さがイタリア的。)
実は、前にビデオ録画したまま何年もほったらかしにしておいたもの。
もっと早く観とけばよかったです。
「君の瞳はこっそりと わが心をば盗みゆく」 モリエール 『才女気取り』
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【東京ずまい】 2008.10.02 (Thu)
あこがれの路地裏

この間までNHK朝ドラの舞台になっていた、東京佃島に行ってきました。
今どきの超高層マンション群と昔ながらの路地裏が共存する、奇跡の下町ワンダーランド。
ごぞんじ 「つくだ煮」 発祥の地であります。
路地裏にさしかかると、すぐに魚の煮付けの香ばしいにおいが漂ってきました。
こちらからは、ジャガイモたっぷり入っていそうな 「おうちのカレー」。
生活の、いや人間のにおい。う~ん、これぞ下町だねえ。
小ぢんまりとした神社のそばには、駄菓子屋さんの懐かしいたたずまい。
ヨーグルトっぽいクリーム菓子 (「ヨーグル」だっけ??) が好きだったのに、
大人になって食べたらとんでもなくマズかった。
あぁ、汚れちまったこの身と心。
思いきって路地裏に突入すると、家々の前に雑多に置かれた鉢植えの密林が広がります。
うちみたいにゴーヤを育てている家もちらほら。
「花の都パリみたいに鉢植えも統一しろ」 なんてぬかしやがる識者もいますが、
こういう 「ごった煮」 こそ下町の妙味。 パリの二番煎じなど何がおもしろいか。
こうして一日、ノスタルジーにひたることができました。
よくよく考えたら、人生で一度もノスタルジックな下町に住んだことはないのですが、
住むならぜったい、隣の超高層マンションよりこっち派です。