【ぐるめ…?】 2008.09.28 (Sun)

ジンと少年

 
いま、カクテルでおなじみの 「ジン」 にはまっています。

最近は、南国の海のようなサファイヤ色の 「ボンベイ」 に魅かれていますが、

ぼくにとってジンといえば定番中の定番 「ギルビー」 。


はじめて父の 「ギルビー」 を口にして、

その摩訶不思議な風味に衝撃をおぼえたのが小学生のころ。

それ以来、ジンを炭酸ジュースやカルピスで割り、

カクテル・グラスに注いでキュッとお晩酌。 (なんちゅう小学生か。親も親だ。)


中でも傑作だったのが、ジンと 「はちみつレモン (サントリー)」 のカクテル。

一見ミスマッチのようでいて、甘さとほろ苦さがこの上なく絶妙なハーモニー。

『ポニョ』 の歌の、女の子とおっさん二人組みたいなものでしょうか。

その 「はちみつレモン」、最近とんと見かけないのが寂しいかぎりです。



昨夜も近所のバーでひっかけてきました。

なつかしの「ギルビー」を傾けて、少年時代に想いをはせた初秋の夜・・・。(なんちゅう少年時代か。)

すこし遅めの 「夏休み自由研究」 がてら、また新型カクテルでも開発するかな。

桃のリキュールで風味づけしてもうまいので、ぜひお店で注文してみてください。

 
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【【未整理】 世界ブラボー日記】 2008.09.27 (Sat)

源氏物語ミレニアム

 
 この週末、東京お台場で無料の野外能楽公演 「薪能 (たきぎのう)」 が催されたのですが、仕事が忙しくて行けませんでした。楽しみにしていただけに残念…。

 今'08年は 『源氏物語』 の 「千年紀」 ということで、『葵上』 が上演されたのだとか。光源氏の正室・葵上を呪い殺す六条御息所のエピソードは、『源氏』 に疎いぼくでも知っています。
 哀しき悪女・六条御息所は、シェイクスピア作品などと堂々肩を並べられる、世界有数の魅力あふれるキャラクター。能ビギナーでもあるので、こういう時こそ触れてみたかったのに…。

 『源氏物語』 は、大和和紀のマンガ 『あさきゆめみし』 などでひと通り押さえてはいるのですが、本気で取り組むには相当の覚悟がいりそうなので、ずっと二の足を踏んだままです。

 ちなみに、『あさきゆめみし』 で一番好きだったのは明石の方。みんなソバージュだったりワンレンだったりと、今井美樹とか浅野温子みたいでカッコよかった。明石はそんな 「自立した女」 の代表格でした。
 またスーパー・ファミコン版の 『ドラクエⅢ』 でも仲間は全員 「女」 にして、文字通りの 「源氏名」 をつけてプレイしたり…。(これが意外と強い!)

…ぼくの 『源氏物語』 の知識って、まぁそんなレベルです。
 

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【ごあいさつ'06-'08】 2008.09.24 (Wed)

ピアニストな休日

少しだけですが、ピアノが弾けます。

今回、『ニュー・シネマ・パラダイス』 の主題曲をマスターしました (ゆったりとしたメイン・テーマのほう)。


こないだ映画を観て、名匠エンニオ・モリコーネの音楽にいたく感動。

以来、来る日も来る日も頭の中でリフレイン。

夢中になってイメージし続けていたら、一発で弾けたので自分でもびっくりしました。

われながら、人間のイマジネーションってすごい。


これまでレパートリーというと、「つかみネタ」用の 『太陽にほえろ!』 の殉職シーンとか、

女の子に「キャー!」と言われたいがためのジャズ・バラード 『恋に落ちた時~When I Fall In Love』

とか、もう下心まるだしのものばかり。


だからこの休日、久々にピュア&シンシアな心でピアノと向き合うことができました。

音楽のちからってすごい。コンサート開いたらもうかるかな? うしゃしゃ。
 

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【ニュース&カルチャー】 2008.09.19 (Fri)

よみがえれ、レブロン・フレックス・シャンプー!

 
新しいシャンプーを詰め替えました。カネボウのプロ・スタイル。

詰め替えた後のパックは、ハサミで小さく切って容器に入れ、ちょっと小粋な芳香剤にしました。

いいにおい。貧乏くさいけどいいにおい。


シャンプーといえば 「レブロン・フレックス」 の大人っぽい香りが大好きだったのですが、

薬事法の問題で日本では販売できなくなったのだとか。

ネットの輸入販売だと、最安値でも小ボトル8本で8000円。高っけー!

うらむぞ、薬事法め~!


あの忘れられないレブロン独特の香りは、「バルサム」という松ヤニに似た天然樹液が由来。

ほかに「バルサム」を使ったシャンプーが見当たらないのが残念です。


今どきのシャンプーは、どれもしっとりサラサラ & お上品なフレグランスで結構なんですが、

どこか物足りません。

ぜったい好き嫌いあるだろう強烈すぎる香りと、洗えば髪がゴワゴワになった

伝説のレブロン・フレックスがなつかしい。

ぜひまた日本市場に殴りこんできて、世界一うるさい消費者を叩きのめしてやってください。
 

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00:17  |  ニュース&カルチャー  |  TB(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【めざせ東大 !?】 2008.09.15 (Mon)

クマムシのように

臨時ニュースをお伝えします。

時事通信('08.9.14)によりますと、宇宙空間でも生きていられる生物がついに現れました。

「クマムシ」 という体長0.5mmほどの微生物。


このクマムシちゃん、水がなくても火であぶっても冷凍しても放射能を当てても、

仮死状態で生き延びる 「地球最強の生物」 として、その筋では有名な顔。


報道では、欧州の研究チームが宇宙空間に10日間さらしたところ、

一部が無事生き延びたのだそうです。

すごい! 地球初の大快挙! ウサイン・ボルトより北島康介より興奮しました。


ぼくの夢は、こういうタフな動植物をほかの星に移殖して、その惑星環境を地球に近づける

「テラ・フォーミング」 という計画の実現です。

光合成などの自然サイクルがうまく機能すれば、「第2の地球」 誕生も夢ではありません。


そして何億・・・いや何10億年後には、進化したクマムシの子孫が地球に侵略してくるかも。

その時までになんとかクマムシ語を覚えて、荷物持ちかなんかで使ってもらおうと、

セコいことを考えております。


いろんな意味で、図々しさだけはクマムシ並みなぼくです。

 
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18:10  |  めざせ東大 !?  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【  ゴーヤ絵にっき】 2008.09.13 (Sat)

ゴーヤの冷製3種(+おまけ)

 
ベランダでプランター栽培しているゴーヤ、9月中旬に入ってもまだまだ成長中です。

この1カ月半で30本くらいの収穫でしょうか。 野菜好きなので、意外と飽きないのが不思議。

煮たり焼いたり炒めたりは当たり前なので、ちょっと変わった料理に挑戦してみました。

冷製3種。


 ≪ゴーヤのゼリー寄せ≫
① ゴーヤは薄くスライスして、さっと熱湯&氷水にくぐらせる。
② 鶏ささみも茹でて、手で裂く。
③ だし汁にゼラチンを溶かし、ゴーヤと鶏ささみを入れて冷やし固める。

※お好みでかつおぶし、大根やきゅうりなどの「つま」をトッピングしてどうぞ。ゴーヤに慣れていない人は、ミョウガや大葉のようなクセのある薬味でごまかして。




苦みがダメな人は、中のワタをしっかり取り、熱湯&冷水にくぐらせるといいですよ。

あとは「慣れ」かな。


 ≪ゴーヤの白和え≫
① ゴーヤは薄くスライスして、さっと熱湯&氷水にくぐらせる。
② もめん豆腐を適当にちぎって、しっかり水切りする。
③ 豆腐とゴーヤをぐじゃぐじゃに混ぜて、白みそ、はちみつなどで味つけ。

※胡麻みそもうまいでよ!



ゴーヤはかつおぶし、ハチミツ、ごまだれとよく合います。


 ≪ゴーヤのアイスクリーム≫
①さっと茹でて、よく水気を切ったゴーヤをミキサーに。
②ホイップしたクリーム、玉子、砂糖、牛乳、ゼラチンなどでアイスのたねを作る。
③ゴーヤとアイスのたねをふんわりと混ぜて、冷やし固める。

※メイプル・シロップがよく合います。




ゴーヤのアイスはよく言えば新感覚、正直いえば微妙な味。要改良。

ヨーグルトやレモンで酸味を加えるといいかも?



・・・と、毎年のようにバカスカ採れるゴーヤを使ったレシピ、あつものから冷製・デザートまで

「ゴーヤづくし」 実験研究室は行くところまで行きついた感があります。

極めつけは、冷やの日本酒にゴーヤのスライスを浮かべて一献・・・

「日本酒+キュウリ」 は知る人ぞ知る 「和カクテル」 ですが、さすがにゴーヤは合わなんだ。

 
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00:08  |    ゴーヤ絵にっき  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【【未整理】 世界ブラボー日記】 2008.09.10 (Wed)

ウィンドウズ・ビスタと「Firefox」

 
 故障したパソコンを新品に交換してもらって2週間が経ちました。「部品がなくて修理の見通し不明」 の報告にしっかり抗議した甲斐ありました。しかし不幸にも、ウィンドウズは 「XP」 から悪名高い 「Vista」 になりました。

 このビスタ、評判どおり使い勝手が悪い! 細かいところを挙げればキリがありませんが、何より標準装備の 「Internet Explorer 7 (IE7)」 や音楽ソフト 「Windows Media Player 11 (WMP11)」 は自由にカスタマイズできず、不親切きわまりない! 説明書の日本語も相変わらず。

 マイクロソフト社の仕事にはほとほと呆れたので、この機会にインターネット閲覧ソフト(ブラウザー)は 「Internet Explorer (IE)」 からモジラ財団の 「Firefox」 に替えました。最新「3.0」版。

 結果は今のところ満足。速度や表示などは特に問題なし。また用語やボタンの配列などは「IE6」に似ているので、全面改装した 「IE7」 よりずっとスマート。文字の大きさも細かく設定できるので、文字が小さすぎるYahoo!ブログが読みやすくなりました。(もともと重いYahoo! ブログは相変わらず重い。なんとかしろよ、ヤフー!)

 なにより、自由度の高いカスタマイズ機能がえらい! ツールバーの基本ボタンや検索欄を、すべて1列にすっきり収めることができたのが一番うれしかった。素人には最低限の機能だけでじゅうぶん!! そう、上級機能は慣れてから追加させればいいの!
 とにかく、ゴチャゴチャがイヤな人にはおすすめです。

 インターネットを表示するブラウザーといえば、グーグル社も独自ソフト 「クローム」 を発表したばかり。「Internet Explorer」 より優秀なソフトは山とあるし、その多くは無料で簡単に入手できてダメなら削除できるので、みなさんも一度試してみてはいかがでしょう。

 ・・・こうして、数年来の野望だった 「脱ウィンドウズ」 計画、まずは小さな第一歩を踏み出しました。そうやって独占企業体質のマイクロソフト(MS)社に危機感を持たせないと、決していいものは生まれませんからね。
 不出来な製品でも無理やり使わせるこの会社のやり方は大嫌いです。次にパソコンを買い替える数年後には、自らがんじがらめになったMS社の牙城を崩す画期的OSソフトが現れてほしいものです。
 

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19:07  |  【未整理】 世界ブラボー日記  |  TB(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【【未整理】 世界ブラボー日記】 2008.09.07 (Sun)

貝になって

 
今年最後の海に行きました。

東京ディズニーランドの対岸・・・東京側にある葛西臨海公園です。


泳ぐのは禁止らしいけど、人工の 「なぎさ」 で砂あそび。

あちこちから細長いマテ貝がしゅぽんしゅぽん出ていたので、たまげました。

バケツ持ってくりゃよかった。





今年は雨のせいでプールにも行きそびれ、海も7月以来ひさびさ。

これで 「海納め」 かと思うとさびしいかぎりです。

あぁ波よ、このまま南の海へさらって行っておくれ。
 
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21:29  |  【未整理】 世界ブラボー日記  |  TB(0)  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【日本映画】 2008.09.06 (Sat)

黒澤明没後10年 『七人の侍』

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 今'08年9月6日は、黒澤明監督の没後10年です。
 NHK-BSでは 『七人の侍』 ('54年東宝)を放送するそうですが、待ちきれなくってビデオで観ました。年に1~2回は観ているので、これまで何回何十回観たことか。(実はこの春にも観たばかり。)
 何度でも飽きることがない映画史上最高の大傑作。そのスゴイところはあちこちで語りつくされているのですが、自分の好きなセリフやらシーンやらを長々と挙げてみます。
 (なお「百姓」という呼び方は今日では差別的なのだそうですが、便宜上使用します。平に平に。)



  ≪「密室」での激闘!≫                                         

 『七人の侍』 といえば、見せどころはやっぱりクライマックスの合戦シーン。
 ただし「合戦」といっても関ヶ原や川中島のような大スペクタクル絵巻ではなく、名もない小さな村での侍+百姓 vs 野武士軍団、たかだか数十人の戦い。それが空前絶後の迫力を生んだゆえんは、小さくて狭いからこその「密室」の恐怖にあります。考えてみたら、逃げ場のある荒野の決闘より、切っ先が触れあう狭い四畳半の中で戦うほうが絶対こわい!
 なによりカメラは一緒に現場に飛び込むしかないし、役者たちもそこかしこから撮られて気を抜けません。『七人の侍』 が発見したこの 「密室の迫力」 は、工藤栄一監督の 『十三人の刺客 ('63)』 などに受け継がれました。

 そんな怒涛の展開でも一番心ひかれたのが、土砂降りの中、弓を射る勘兵衛 (志村喬) の雄姿! 本作をはじめて観たのはWOWOWでの放送でしたが、その予告CMで強烈に焼きついたのが最初の出会い。「名作名作って、どうせ日本人の身びいきだろう」とタカをくくっていたのを、見事に打ちのめされました。
 ・・・ちなみに 「土砂降り」 の激闘も、日本のチャンバラがアメリカ西部劇の 「荒野の土ぼこり」 に勝つには何か、と黒澤らが考えた末の答え。 撮影は真冬だったそうで、そういう製作裏話だけでも現代モヤシっ子のド肝を抜くこと請けあいです。



  ≪物語の積み重ね≫                                          


 テーマや課題をひとつひとつ積み上げていく、戦略的な物語づくり。口の悪い人足から菊千代 (三船敏郎) の下ネタに笑うばあさん連中まで、意味のないキャラクターや場面などひとつもありません。
 たとえば勝四郎 (木村功)志乃 (津島恵子) の 「お花畑ラブ」 は甘ったるくて余計という声も聞きますが、あれがあるから 「ブルルル・・・ヒヒーン!」 のドキッと感が生きてくる。甘くかったるいラブ・シーンから、恐れていた最凶最悪の事態へ・・・。黒澤組の脚本は静と動、緩と急、因果と応報・・・、そんな理詰めのメリハリが実にうまい!
 「今日も明日も戦います」 じゃ、観客の緊張は長続きしません。戦いの合間に、どうってことない笑いや甘いシーンをはさむことで、次の恐怖と興奮が増幅される。沈鬱な葬儀のあとの野武士襲来や、菊千代のコミカルな種子島銃奪取のあとの痛烈なしっぺ返しなどなど・・・。

 「こうくればああする」「エースがだめならジョーカー」 と難問突破のアイディアを競い合った脚本陣 (黒澤、橋本忍、小国英雄) の執筆バトル、しんどいけど楽しかっただろうなあ! 黒澤晩年の作品がつまらないのは、ひとつはそんな共同脚本体制をやめてしまったこと。イエスマンばかり残った独裁主義のなれの果てが残念・・・。
 ・・・はさておき、敵をひとり倒すごとに書き加えられていくバツ印も、「積み重ね」 のおもしろさの最たる例です。あれにはワクワクさせられました。



  ≪練り上げられた個性≫                                        


 黒澤みずからノート何10ページにわたって練り上げた、個性あふれるキャラクターたち。よくジョークで 「アメリカ人が好きなのはリーダー勘兵衛、フランス人はニヒルな久蔵が、そしてイタリア人には底抜けに明るい菊千代が人気」 などと言われています。・・・と、能書きばかりじゃ退屈だろうから、こんなこと考えてみました。題して、≪リメイクするならこのキャスティング!≫

勘兵衛(志村喬)…    円楽さん(タラコくちびるのリーダーということで。)
菊千代(三船敏郎)…  木久蔵さん(むちゃくちゃだから。)
久蔵(宮口精二)…    歌丸さん(一番の実力派。らっきょ顔も一緒。)
五郎兵衛(稲葉義男)… 楽太郎さん(リーダーを支える副将格。円楽さんの直弟子だから。)
平八(千秋実)…     こん平さん(苦しい時には重宝するムードメーカー。)
七郎次(加東大介)…  小遊三さん(なんか、そういうポジション。)
勝四郎(木村功)…    好楽さん(一番若いから。)

志乃(津島恵子)…    山田くん(「明日みんな、座布団取られちまうんだべ!」)


 意外とぴったりハマってしまった・・・。


 ちなみに、ある者は命を落とし、ある者は生き残る 「七人の侍」 たち。その生死の順番が、実際の役者の物故とまるっきり反対なのは知る人ぞ知るトリビア。ネタバレですがまとめてみました。

 加東大介 (七郎次) ・・・1975年没(64歳)
 木村功 (勝四郎)  ・・・1981年没(58歳)
 志村喬 (勘兵衛)  ・・・1982年没(76歳)・・・ここまでが劇中での生き残り組。
 宮口精二 (久蔵)  ・・・1985年没(71歳)
 三船敏郎 (菊千代) ・・・1997年没(77歳)
 稲葉義男 (五郎兵衛)・・・1998年没(77歳)
 千秋実 (平八)    ・・・1999年没(82歳)


 宮口(久蔵)と三船(菊千代)の順番が逆なくらいです。




休憩
♪てーてーてー、てーーてて・・・






  ≪チョイ役キャラ・ベスト3!≫                                     


 第1位:久右衛門の婆さま (老人ホームのキクさん)
 第2位:立てこもり盗賊 (東野英治郎)
 第3位:木賃宿の弱い浪人(林幹)と琵琶法師(上山草人)


 3位は人足たちに身ぐるみ剥がれ、琵琶法師に 「辛気臭い!」 と八つ当たりする浪人(林幹)。弱いくせに偉そうな態度が情けなくもおかしい。いつの世も 「えらい身分」 の人なんて十中八九はこんなものだ。
 かたや琵琶法師は、とにもかくにも怪優・上山草人の強烈な存在感! 「少年ジャンプ」最盛期の怪作『珍遊記』にも、そっくりの琵琶法師が出ていました。

 2位はごぞんじ 「初代黄門さま」 (『用心棒』では「2代目黄門」西村晃さんとニアミス共演している)。侍のリーダー勘兵衛(志村喬)の 「智・仁・勇」 を引き立てる損な役回りですが、斬られた後のつま先立ちがセクシィ(?)。
 このときスローモーションで地に倒れる今では定番のやられ演出は、本作から世界中の映画に広まったのだとか (黒澤の発明かは未確認。ただ監督デビュー作『姿三四郎('43)』のラストもそうだった)。

 1位は、野武士に一家皆殺しにされた村の老婆。顔に深く刻まれたシワが壮絶極まりなく、クワを抱えて野武士に復讐するシーンは、その怨念の深さ重さに思わず言葉を失います。
 助監督氏によると実はこのお婆さん、杉並の老人ホームで見つけたまったくの素人で、実際に東京大空襲ですべての身寄りをなくした方なのだとか。撮影では自身の戦争体験を語らせて、あとでプロ(三好栄子)による吹き替えをしたのだとか。戦後わずか9年(!)ならではの生々しさが伝わってきます。



  ≪名セリフ集だで≫                                           

 菊千代 「百姓ってのはな、けちんぼで、ずるくて、泣き虫で、意地悪で、間抜けで・・・人殺しだ!」
 「落ち武者狩り」 の事実をめぐって、侍と百姓の間に広がる亀裂。しかし「百姓」以上「侍」未満の菊千代(三船)が百姓の本質をあばくと同時に、それを強いた侍たちの横暴を糾弾する名シーン。
 たとえ生死の運命を共にしても、侍と百姓はしょせん相容れぬ同士。その矛盾を代弁するのが百姓生まれの菊千代であり、すでに武家社会からあぶれていた6人の浪人は、両極から受容されないまま沈黙するほかありません。
 つたない言葉を振り絞っての、全身全霊をかけた菊千代の咆哮が心を打ちます。


 勘兵衛 「おのれの事ばかり考える奴は、おのれをも滅ぼす奴だ!」
 前半部のラスト、自分勝手な百姓たちに業を煮やした勘兵衛(志村)が、やおら刀を抜いて一喝するシーン。いくさをナメてはいけない。それまで温厚だった彼が初めて見せる怒気の迫力に圧倒されます (後ろで神妙に聞き入る勝四郎の配置も巧妙)。そのカッコ良さにほれぼれすると同時に、後半に向けて身が引き締まる思いです。


 菊千代 「こいつは、俺だ! 俺もこのとおりだったんだ!」
 焼け落ちる水車小屋の前で、親を殺された百姓の子供を抱きしめる菊千代。それまで自分は侍だと言い張っていた彼が、初めてはっきりと自分の出自を明かします。いつ観ても鼻の奥にこみ上げるものがある屈指の名場面。ここが一番好き。


 勝四郎 「あなたは素晴らしい人です。私は前からそれを言いたかった」
 単身敵陣に乗り込み、種子島銃を奪ってきた久蔵(宮口)。自分の才や功を誇ることなく、事もなげに任務を果たすその姿に、若い勝四郎(木村)が尊敬のまなざしで告げるシーン。うんうん、勝四郎ならずともクールで腕の立つ久蔵にはあこがれるというもの。
 なお脚本上の収穫のシーンでは、久蔵はうまく鎌を使えず、橋向こうの茂助に邪魔者扱いされるということになっていました。結局カットされましたが、「首をひねって鎌を眺める」 久蔵の顔を想像すると笑えます。孤高の大剣豪の意外な弱点でした。


 菊千代 「1本の刀じゃ、5人と斬れん!」
 最終決戦を前に、ありったけの刀を用意する菊千代。ご自慢の長刀も品質・管理がまずかったのか、あっという間に折れてしまいました。後の江戸期には 「武士の魂」 と崇められる日本刀も、生きるか死ぬかの実戦ではもろくあっけないもの。百姓あがりの菊千代はそのへん正直です。聞いてた七郎次(加藤)も 「その通り」 とばかりニコリ。
 三船さんのモノマネをするときは、なぜかこのセリフが思い浮かびます。


 勘兵衛 「勝ったのはあの百姓たちだ。わしたちではない」
 『七人の侍』 の中でもっとも有名なラストの名ゼリフ。
 よく、百姓の 「生への執着」 の勝利と解釈されていますが、むしろ益のない戦いに首を突っ込んだ侍たちの 「死の美学」 の敗北と感じました。そしてそれは太平洋戦争ですべてを失った日本人の姿と重なり皮肉だ、と。
 ・・・が、そんな思想や歴史観うんぬんより、士族出身の黒澤はあくまでカッコイイ侍を描きたかったのだとか。労働者の地位向上に沸いた終戦直後の当時、脚本ではもっと 「百姓讃歌」 にする予定でしたが、黒澤はそれをカットしました。黒澤自身、若いころは人並みにプロレタリア運動にかぶれたりしましたが、結局深入りすることはなかった。このセリフも大衆受けして収まりのいい妥協点にすぎなかったようです。裏話を知って拍子抜けしました。


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 ・・・これだけの超大作、たまにある単館企画上映だけじゃさびしい。大劇場の全国ロードショーくらいでドカンと盛り上がりたいところです。
 音を直せば、熊だって山ァ下りるだ!

 
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【ごあいさつ'06-'08】 2008.09.04 (Thu)

お日さまのにおい

 
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8月末から雨ばかりで、「夏はもう終わり?」 とがっかりしていたのですが、

やっぱり雨があがると暑さが戻ってきました。

昨日は久しぶりに洗濯物を外に干しました。


ホカホカに仕上がった洗濯物の柔らかい香りは、夏ならではの旬のごちそう。

この 「お日さまの匂い」、今では人工的に作られて、香水などに使われているのだとか。

皮脂や洗剤の残りが太陽光・熱で分解されて、リラックス効果のある香料に化学変化するのだそうです。

そして今日はふとんを干しました。


不意の夕立ちに遭ってもいいよう、シートでガードしておいたのですが、杞憂に終わってよかった。

何かと怖いですもんね、「ゲリラ豪雨」。


関東地方の夏日は今日いっぱいで、また長い雨がはじまりそうです。

さびしいなあ。

ぼくが夏好きなのは、洗濯好きでもあるからなんです。

 
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