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【京都・奈良&和ふう】 2007.06.06 (Wed)

狂言 『釣狐』

 
週末のお昼、NHK教育の古典芸能番組を観ていたら、ちょっと魅かれる物語に出会いました。

狂言最大の難曲とされる 『釣狐(つりぎつね)』 という演目です。

猟師の罠により、一家をみなごろしにされた老キツネ。
彼は野蛮なことをやめるよう、法師に化けて猟師に忠告しに行きます。
猟師は表向きは法師の言に従いますが、こんな割のいい商売、やめるつもりはありません。

そうとも知らず、すっかり安心して帰路につく老キツネ、さっそく罠を見つけました。
罠には大好物のネズミの油揚げが・・・。
罠だと分かっています。家族を手にかけたカタキだと知っています。
しかし目の前の油揚げの誘惑には勝てず、老キツネは思わず飛びついてしまうのでした・・・。



・・・高名な法師の姿で、動物愛護や命の尊さをとくとくと教え諭す老キツネ。

ワナを前にして、家族の恨みを切々と訴えながら、ワナの構造を冷静に分析してみせる老キツネ。

しかし、「こうすればワナに引っかからずにすむに違いない」

と勝手で都合のいい解釈をして、けっきょく身を滅ぼす姿を描いています。


「分かっちゃいるけどやめられない」 ではすまされない人間の業、痛烈だなぁ・・・。

文明が進んだ何世紀になっても、人間も畜生も変わりはありません。


いま人類が抱えるさまざまな問題。人類が文明におぼれ、人間の本質を忘れかけたときこそ、

みずからの人間性によって破滅していくのかもしれません。


・・・ま、ボクちんはだいじょぶだけどねん♪

 
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