【クラシック音楽】 2007.05.31 (Thu)

バッハを兄弟に例えてみた。

 
J・S・バッハ 『音楽の捧げもの』 BWV1079


天才肌のモーツァルトや努力・情熱型のベートーヴェンに対し、バッハはよく理論型の「建築家」に例えられます。

たとえば、彼がきわめたハーモニーの最高形 “カノン(フーガ)” の技法。

それは、『かっこう』 『かえるのうた』 のように、主のメロディを従のメロディが追いかける 「輪唱」 と同じ。


ただしバッハの手にかかると、追うほうも追われるほうも、

芸の奥義が尽くされた音のモザイク、縦横無尽のつづれ織りに。

そのハーモニーは、複雑な構造に支えられた巨大バロック建築の趣があります。


圧巻は、『音楽の捧げもの』という作品集。

お題となるひとつのフレーズを使って、1曲ごとにさまざまな「追いかけっこ」の技法が駆使されています。

何気なく聴いてもいい曲ですが、構造を知っておくとさらに面白い。

そこで、お節介とは知りつつ、おそまつな知識を総動員して いっちょ前に解説してみました。



 ≪1.平行カノン≫



同じメロディを、少し遅れて追いかける。(例 『パッヘルベルのカノン』)


年の近いきょうだいで同じ道を歩む、もっとも基本的なパターンです。

たとえばライト兄弟、シャープ兄弟、荻野目姉妹、千原兄弟…。枚挙にいとまがありません。

パートが3つ(三声)なら亀田3兄弟コシノ三姉妹もいましたね。



 ≪2.無限カノン≫



同じメロディを1小節遅れで繰り返す。無限に続けることができることからこう呼びます。

(例 『かえるのうた』)


子が親の後を継いで、その子がまた継いで…。

延々と続く人間界の営みは、カノンの技法としても基本のカタチ。

父親の元・海老蔵さんと息子の現・海老蔵さん、芸も女性関係もみごとに “カノン” しているようです。



 ≪3.反行カノン≫



少し遅れて追いかける“弟”は、“兄”の楽譜を上下に裏返して演奏する。


・・・いよいよ複雑になってきました。

きょうだいは表裏一体。他人には分からない葛藤があるもの。


言い知れぬ愛憎を秘めながら、兄リチャードは作曲、妹カレンは歌の才能で世界を魅了したカーペンターズ

あと若貴兄弟、その後どうなったのでしょうか?



 ≪4.反行の拡大カノン≫



追いかける“弟”は楽譜を上下さかさまにし(反行)、なおかつテンポをゆっくりに「拡大」して演奏します。


それは、ボケの兄とツッコミの弟、弟のほうがデカくなってしまった中川家

フィギュア・スケートの浅田舞・真央姉妹もそんなところ。

兄ちゃん姉ちゃん、ちょっと肩身せまいっす。



 ≪5.逆行カノン≫



ひとつの楽譜を一方は最初から、もう一方は終わりの方から逆に読んで演奏する、E難度の離れ業。

それを同時に演奏して成立させるのだからスゴイ。わたし負けましたわ。


いわば双子のきょうだいならではの、超絶技巧の妙技。

ぼくはマナカナなら区別がつきますが、ザ・たっちの場合、どっちが「幽体」役かは分かりません。



 ≪6.らせんカノン≫



これは、“兄”と“弟”が互いにどんどん転調していって、主と従がめまぐるしく入れ替わるように聴こえます。

らせん階段のように絡み合いながら高みに昇っていくことから、こう呼ばれます。


…はじめは兄ちゃんのほうが有名でした。元祖「太陽族」の人気作家として時代の寵児に。

弟は、そんな兄の作品にチョイ役で映画出演しただけでした。

ところが弟くん、そんな小さなきっかけで、またたく間に歴史的スターに登りつめてしまったのです。


ちょっとくやしい兄ちゃん。

「嵐を呼ぶ男」とか「ボス」などと皆から慕われる弟の影で、兄ちゃんもがんばりました。

ネッシー捕まえに行ったり、政治家になったり、「NO」と言ってみたり、紆余曲折ありました。

そんな兄ちゃん、今では東京都知事に3選されるまでに偉くなりました。


そう、すなわち石原慎太郎・裕次郎兄弟。

ぼくは兄ちゃんの方は大キライですが、やっぱりすごい兄弟ではあります。



 ≪7.謎カノン≫



最後にご紹介するのは、楽譜が暗号で書かれていて、解かないと演奏できないという謎だらけのカノン。

まぁ、当時の貴族たちのお遊びみたいなものです。


これはズバリ、叶姉妹で決まりでしょう。何なんだろ、あの人たち??



・・・以上、ご理解していただけたでしょうか?

この複雑な音楽理論、なかなか簡単に説明してくれる人がいないので、調べながら自分で噛み砕いてみました。

間違いがあったらごめんなさい。ただ、ぼく自身にも含めて、この名曲の手引きになればと思います。
 
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【ごあいさつ'06-'08】 2007.05.26 (Sat)

大そうじプロジェクト

 
初夏の恒例、わが家の大そうじプロジェクトがはじまりました。

あづ~い夏になるまでに、時間をみつけて少しずつ片付けていくつもりです。


お天気に恵まれた今日は、掃除機をかかえて、部屋の奥や隅っこの一斉掃討作戦。

逃げおおせた花粉どもを一網打尽にします。春のうらみを存分に晴らしてやりました。

気分はセーラー服と薬師丸ひろ子。


この時期の大掃除はお湯を使わなくてすむし、窓を開け放しても平気。油汚れも浮きやすいとか。

わざわざ年末にやるよりずっと経済的です。

・・・って、ちょうど1年前の5月27日(土)にも、同じこと書いていました。

おぉ、1年越しのデジャヴ。時を越えた運命の記憶。


ものは言いようですが、けっきょく虫なみの単純ライフってことです。

 
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【【未整理】 世界ブラボー日記】 2007.05.23 (Wed)

『素敵な宇宙船地球号』

テレビ朝日で日曜夜11時にやっている 『素敵な宇宙船地球号』を見ました。

今回は、埼玉県にある「旧芝川」を救おうというシリーズ企画。


ヘドロをさらい、植生を増やし、ドブ川と化した都市の小川を、自然の浄化能力で再生させていきます。

がんばれ水草。酸素を出して微生物を活性化するのだ!

うちのメダカ水槽の働き者たちも、助っ人にやりたいくらい。

ホテイアオイの浄水能力ってスゴイぞ~。(※キレイになるけど代わりに大繁殖するので、絶対ダメですけどね)


徐々にですが、確実に環境が好転していく様は、見ていてとても気持ちがいい。

荒れた土地を開墾していく 『鉄腕!DASH!!』(日本テレビ)もそうですが、

あの手この手をつくして豊かになっていく知恵にワックワクします。


本能なのでしょうか? 今どっか掘ったりひっくり返したりしたくて仕方がありません。
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【  ゴーヤ絵にっき】 2007.05.21 (Mon)

ゴーヤの間引き&摘心

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観音さま(資料画像)

ベランダのゴーヤ、種まきから1ヶ月たちました。

最初の発芽がちょうど2週間前。結局7/8の種が発芽です。


ただし、育てるのは苗1本だけと決めていたので、今日、容赦なく間引きました。

なんまんだぶ~。


それでも元気な苗2本は別に植え替え、もしもの保険に残しておきます。

放っておいても 「緑のカーテン」 くらいにはなってくれるでしょう。



一方、残されたゴーヤ1号は、ヒゲがチリチリびょろろんと・・・。

ついに 「摘心(てきしん)」 の時です。


摘心とは、ツルの先端を摘み取って成長を止め、栄養を他の部分に回すこと。

大きく広がる葉は7枚。安定期に入ったので、傷つけても大丈夫でしょう。

ゴーヤは子ツル孫ツルのほうが花実をつけるそうなので、親ツルの先端を容赦なくプッチンしました。

なんまんだぶ~。


まもなく子ツルがジャンジャン出てくるでしょうが、これらも残すのは3本だけ。

あとはすべて 「なんまんだぶ~」 にします。


さぁ、すべて準備は整いました。ツルが巻きつくネット張りも完璧。

ゴーヤちゃん、いよいよ第二次成長期のはじまりです。


 ≪本日のまとめ≫
 ゴーヤは生育が旺盛なので、育てるのは大型プランターに1~2本。あとは間引きする。
 葉っぱが5~10枚になったら「摘心」を。親ツルの先端を切り取る。「親ツル<子ツル<孫ツル」 と花実がなりやすいので、余計なツルはカットして、孫ツルを3本程度だけ育てる。
 ツルをはわせる10数cm角のネットを天井あたりまで張る。思ったほど重くはならないが、しっかりと。


 
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【欧州&世界映画】 2007.05.18 (Fri)

ドイツ古典映画が好きです。

 
BSで 『ベルリン・天使の詩 (1987仏独)』 を放送していた連想で、久しぶりに古いドイツ映画を手に取りました。


『制服の処女 (1931独)』

といっても、もちろんイカガワシイ内容ではありません。

寄宿女学校を舞台に、少女たちの揺れ動く心情をつづった名品。

あこがれの女教師への淡い恋に一喜一憂し、古い大人の束縛とたたかう彼女たちの清らかさ、神々しさ。

その端整なモノクロ美には、カラー映画にはない不可侵の品格があります。



戦前ドイツの映画界は、米ハリウッドと双璧をなすほどの 「映画の都」 として栄えました。

ヨーロッパ映画の拠点として、ラング、ヴィーネ、ムルナウ、ルビッチといった名匠を輩出し、

若き日のビリー・ワイルダーやアルフレッド・ヒッチコック(英)らを育てた、娯楽ならぬ「芸術の殿堂」。



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近未来SF 『メトロポリス(1927)』 は、のちの 『鉄腕アトム』 や 『スターウォーズ』 など、

ほぼすべてのSF映像に影響を及ぼした、フリッツ・ラング監督の歴史的傑作。(後年のロック音楽版が最悪!)

金色に輝く世にも美しい人造人間は、SF映画の母なる“マリア”そのものです。



また、楽しい楽しい 『会議は踊る (1931)』 は、今なお生き生きとはずむ、皇帝と町娘のラブ・コメディ。

その雰囲気は、細かいギャグにいたるまで、後のコメディの名匠B・ワイルダーの作風と、驚くほどそっくり。

どれだけワイルダー(当時25歳)が本作に親しみ、血肉として吸収していたかが分かります。

監督はフランスのエリック・シャレル。


さらには 『カリガリ博士(1920)』『嘆きの天使 (1930)』『未完成交響楽 (1933)』・・・。

古典的な教養とか芸術などといった堅苦しさを感じさせないくらい、ぼくにはピッタリと肌に合うのです。



しかしそんな隆盛を誇ったドイツ映画も、ナチスのユダヤ人排斥により 優秀な人材はハリウッドに

流出してしまい、権力に媚び従うだけの退屈な“自称”芸術だけが残ってしまいました。

その後のナチス・ドイツが進んだ道はご存知のとおり。


それは、ろうそくの炎が消える刹那の、自由と創造の輝きだったのでしょうか。

歴史はいろんなことを教えてくれます。

 
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【  ゴーヤ絵にっき】 2007.05.16 (Wed)

ゴーヤとかぐわしき仲間たち

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ベランダのゴーヤちゃん1号、発芽から10日たちました。

ツルが出ました。そろそろネットを張らなくちゃ。

(15cm角、1×3mのネットを天井から張り下ろします。育てるのは苗1本だけなので、それで十分)


・・・一時の初夏のような陽気は落ち着き、ここ数日は例年通りの涼しさ。

気温20℃以上が好きなゴーヤにとっては足踏み状態ですが、それでも全8タネ中5つが発芽。

まずまず順調でしょう。しばらくは、ダンボール箱などで保温や風よけを念入りにしていきます。



ところでこの季節、ベランダは花ざかりです。

サッシを開けると、涼しい風と一緒にあまい香りが遊びに来てくれます。

パンジーやビオラのような小さな花はそろそろ終わりですが、

スズランの仲間(らしい)多年草の鉢はこれからが本番。

でも、マンションの高い所なので、なかなか虫たちが飛んで来られないのが申しわけない。

下のベランダの花壇で休み休み、登って来てくださいね。

風、今は吹くな。

 
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【京都・奈良&和ふう】 2007.05.11 (Fri)

初風炉の茶事

 
先日のお茶会で、本格茶懐石をよばれてきました。


湯葉と山菜を煮ふくめた椀もの、(なんだったか)川魚の丸かぶり、

酒のさかな(強肴・八寸)で出された“くちこ”やアスパラの和え物などなど・・・。

その献立はもちろん、器から床の間まで計算し尽くされた心くばり。

ただ店で食べる懐石とは違う、茶席の真髄に圧倒されました。


じつはこの日は 「初風炉」 の茶事。

冬から夏へ、「炉」 の衣替えみたいな重要行事です。

天下御免の無作法者を気取ってきたぼくも、この日ばかりは緊張しっぱなし。

疲れました。もうイヤ、帰りたい・・・。


それでも最後、素朴な白菜のお漬物でようやくホッとひと息。

なんとか自分を取り戻し、おいしくお茶をいただきました。

終わりよければすべて良し、の巻。

 
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【  ゴーヤ絵にっき】 2007.05.10 (Thu)

発芽から5日目~超ゴーヤ人!!!!

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 ベランダのゴーヤ、2号&3号が発芽しました。


 今から5日前(種まきから13日目)に出た第1号は、いよいよ成長期本番。

 だ円形の“双葉”に続き、ギザギザの“本葉”がお目見え。

 双葉が出たときの喜びを、すっかり忘れさせるほどの存在感です。


 天空に向かって葉を広げたその姿は、まるで 「地球のみんな、オラに元気を分けてくれ !!!!」

 ただいま戦闘力20くらい? 狼牙風風拳ならかわせます。



 1日1cm、1日1葉の勢いで成長中。

 
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【アメリカ映画】 2007.05.08 (Tue)

『スタンド・バイ・ミー』 異考

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スティーヴン・キング原作、ロブ・ライナー監督 『スタンド・バイ・ミー (1986米)』

かけがえのない友情。線路づたいの冒険。

過ぎ去りし少年の日の思い出に、誰もが心を躍らせ、温かい気持ちにさせた青春映画の名作。


・・・それはそれでいいでしょう。まったくもって正しい感想。

でもぼくは違った見方をしてしまうので、覚え書き程度に簡単に書いておきます。


 ・・・物語は、大人になったゴーディ (リチャード・ドレイファス)が過去を回想する形で進行する。 しかしその語りは、決して悠長なノスタルジーに浸っていない。

 「あの日以来、本当の友達を持ったことがない」
 という彼の手元には、かつての親友の死を伝える新聞記事が。

 亡き長男の影に縛られたゴーディの両親。戦争の影に縛られたテディの父。そしてゴーディもまた、少年の日の思い出に縛られ続ける大人になっていたのだ。

 子供から大人へと、誰もが通る通過儀礼。そこで何かに縛られ、何かを失っていく大人たちの、切なく悲しい現在進行形の物語なのである。



・・・と、バラしますがこれ、ぼくが高校生の頃に書いた感想です。

『スタンド・バイ・ミー』 なのはぼくでした。

 
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【  ゴーヤ絵にっき】 2007.05.06 (Sun)

13日目~ゴーヤ発芽!

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のびろ~ はよ食わせろ~


種まきから13日目の5月4日、最初のゴーヤが発芽しました!

この間、初夏のような暖かさだったものの、雨ふりも何日か。

種まき、関東地方で4月下旬じゃ早すぎたのかな?


昨年のゴーヤは市販の“苗”からだったので、じつは“種まき”初体験。

楽に手堅く行くなら、やっぱり苗からのほうがいいでしょう。(1本100円~。太く丈夫なものを。)


とにもかくにも、まずまずのスタート。

先日も書いたとおり、8粒まいた中から、一番元気なものだけを育てるつもりです。

(※くわしい栽培方法は、この書庫の一番奥にまとめました。)


最後に、愛と欲望のハンドパワーを送ってあげました。のびろ~。はよ食わせろ~。ウヒヒ。

ゴーヤちゃん、ゆがんだ愛にねじくれないよう、たくましく育ってね。


 ≪本日のまめポイント≫
 苗は5月頃だけ店頭に並ぶ。太く短く丈夫なものを。
 気温20℃以下の春季は、土温が冷えないようしっかり防寒・防風対策を! うちでは鉢をダンボール箱に入れてざっくり新聞紙を詰めた。土面にはラップをかけ、発芽後は四隅の支柱にラップを巻いて壁を作ってやった。

 孟子 「ある所に、苗を伸ばそうとしてこれを抜いてしまった男がいた。世の中には余計なことをしないでいられる者は少ない (天下之不助苗長者寡矣」)」 助長


 
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