【エンタメ&テレビ】 2006.11.30 (Thu)

ウルトラマンと実相寺昭雄監督

 
映画監督の実相寺昭雄さんが亡くなりました。

映画 『帝都物語』 『姑獲鳥の夏』 が知られていますが、やはり実相寺昭雄といえば 『ウルトラマン』 の演出。


同胞を倒さなければならない隊員の苦悩を描いた怪獣ジャミラの回(第23話 『故郷は地球』)や、

ハヤタ隊員がカレースプーンで変身しようとする珍場面で有名な、怪獣スカイドンの回(第34話 『空の贈り物』)。

奇抜な構図や視覚効果で、不条理かつ幻想的な映像美を表現。

脚本の佐々木守さんとの名コンビで、数々の名作を残しました。

(モロボシ・ダン隊員とメトロン星人がちゃぶ台をはさんで議論する 『ウルトラセブン』 の話もそう)


平成に入って作られた 『ウルトラマン・ティガ』 でも、ゲスト監督として特別に演出。

その日の新聞のテレビ欄の副題には、“○○星人登場!”でも“主演・長野博”でもなく、

ただ“実相寺昭雄監督”とだけ書かれていたのを見つけて驚きました。

分かる人には分かるんです。『ウルトラマン』シリーズにおける“実相寺昭雄”という名前の重さと大きさが。

ぼくはさすがにウルトラマンを卒業した歳でしたが、作り手の心憎い計らいに、一も二もなく飛びつきました。


そこで圧巻だったのが、ウルトラマンと怪獣の格闘シーン。

芝居の舞台を模したセットに桜吹雪を散らせ、歌舞伎の大立ち回りのように切り結ぶスタイリッシュな演出。

ぼくはいちいち叫び声を上げながら、その夢幻の世界に魅入ったものです。

果たして子供たちが喜んだかどうかは知ったこっちゃありません。

この日の実相寺ワールドは、「元少年」 たちへのプレゼント。 まさに一期一会の再会でした。


映画にドラマにCMと、ひと目見ればすぐ分かる実相寺昭雄の映像美学。

さようなら、どうぞお安らかに。しかしあなたが残した宇宙は永遠です。

 
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【欧州&世界映画】 2006.11.28 (Tue)

ヴィスコンティにおぼれて

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 今2006年はイタリアの映画監督ルキノ・ヴィスコンティ(1906-1976)の生誕100年。 誕生日は11月2日。記事にしようと思っていたのに、すっかり忘れていました。
 学生時代はその華麗で耽美な世界に、ずいぶん熱中したものです。

 先日、『夏の嵐』('54伊)を久々に観ました。
 しょっぱなから、金色に輝くフェニーチェ劇場(でしょ?)の壮麗なこと! (遠近両方に焦点を合わせる)パン・フォーカス技法を用いた構図も素晴らしい。
 時は19世紀、戦争に翻弄される貴婦人と将校の悲恋を描いた、スケールの大きなメロドラマです。


 主演はアリダ・ヴァリファーリー・グレンジャー
 ヒッチコック・ファンとしては、グレンジャーといえば 『ロープ('48米)』 『見知らぬ乗客('51米)』 に主演した、普通の兄ちゃん。この作品ではとても美しく撮ってもらっていますね。
 ほかにも 『ベニスに死す』ダーク・ボガード『ルードヴィヒ』ヘルムート・バーガー、遺作 『イノセント』ジャン・カルロ・ジャンニーニ・・・。他の監督作品では野暮ったい兄ちゃん&おっちゃんも、ヴィスコンティの手にかかれば美しくセクシーな殿方に。

 一方、本作のヒロインのA・ヴァリや、世紀の美女クラウディア・カルディナーレといった女優たちの美貌は、あまり印象に残らない。(演技は別にして)
 その理由は有名なのでいちいち言いませんが、男の美しさを追い求めたヴィスコンティと、女優を美しく撮ることには定評があったヒッチコック (『パラダイン夫人の恋('47米)』のヴァリは美しかった)、その対極の性癖を比べるたび、なんだか可笑(おか)しくなります。


 決して多作とはいえないヴィスコンティ、ぼくは晩年からさかのぼって、その作品をむさぼり観ました。ただ、初期の社会派“ネオ・レアリスモ”時代に至るころには、盟友ロッセリーニやデ=シーカ作品に傾倒。
 とにかく、若い頃のいい思い出です。その滅びの美学に耽溺しきらずにすんで、かえって健康的だったかもしれません。

 
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【【未整理】 世界ブラボー日記】 2006.11.24 (Fri)

ディズニーざんまい

今日23日の祝日は、午後から雨だというので、外出はほどほどにして家でぐうたら、でした。

午後はWOWOWでディズニー映画特集をやっていたので、ずっとテレビはつけっぱなしに。

あんましディズニーというガラでもないのですが、横目で見ていた『トイ・ストーリー』にすっかり釘づけになってしまいました。


人間の知らないところで繰り広げられる、おもちゃたちの冒険の世界…。

唐沢寿明さんや所ジョージさんの吹き替え、なかなかハマっていますね。

この面白さ、ディズニーというより製作したピクサー社のお手柄らしい。

あまり詳しくないのですが、宮崎駿作品がディズニーで配給された関係と似ているのでしょうか?

そういえば、'02年に新設されたアカデミー長編アニメ賞、受賞したドリームワークス社の『シュレック』より、

敗れたピクサーの『モンスターズ・インク』のほうがずっと面白かったのを思い出しました。みなさんはいかがでしたか?


ただし、今後はこれらCGアニメが主流になって、従来の手描きはすたれていく運命にあるらしいとか。

手描きの温かみがなくなるのはとても残念です。
 
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【京都・奈良&和ふう】 2006.11.23 (Thu)

国宝の女(ひと)♪


 
 苦節1200年、今日という一日の思い出を、ふたりで一生懸命うたいます。聴いてください。(1,2,スリ、ホー)
  『国宝の女<ひと>』                作詞・作曲/なっちゃん
                           唄/向源寺十一面観音さま&なっちゃん
 ◆ 冷たい秋の日曜日
   仏像もとめて銀座線
   “駅ナカ”パン屋に背を向けて
    北の街角へ

 ♡ そっと包んだ深夜便
   あなたさがして東名線
   ふるさと琵琶湖の家を出て
   旅立つ東へ

 ◆ そうさ、きみは国宝の女<ひと>
 ♡ いいえ、わたしは男かも
◆♡ あゝ 11の顔に酔わされて

◆♡ 東京国立博物館
   きょうの上野は雨だった

 …めざせ紅白! 忘年会商戦に乗れるでしょうか…??


◆♡東京・わが家の晩ごはん
  きょうのおかずはァ~、カレーだったぁ~♪

 ロケ地/上野公園


 ♪チ~ン
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【【未整理】 世界ブラボー日記】 2006.11.20 (Mon)

天才肌のジャズマンたち


                        Bud Powel 『Jazz Giant ('49-50)』


ピアノならバド・パウエル。(セロニアス・モンクじゃなくて)

トランペットならリー・モーガン。(マイルス・デイヴィスじゃなくて)

サックスならジョン・コルトレーン…。(ソニー・ロリンズじゃなくて)


ぼくは骨っぽい巨匠肌より、華があって、輝かしいテクニックで魅了する天才肌のジャズマンが好きです。

クラッシック奏者の好みは全く逆なので不思議。無意識のうち、そうやってバランスをとっているのでしょう。


パウエルといえば、甘い高揚感をふりまく 『クレオパトラの夢』『ザ・シーン・チェンジズ』に収録)が、

モーガンといえば、ファンキーなジャズ・ロック 『サイドワインダー』(同名アルバムに収録)がつとに有名。

…でも人気曲ではあるけれど、世評の通り、どちらも技術的には下り坂に入っているか。

いや、けなすのはあまりに酷なので、「全盛期ほどではないけど、聴いて楽しい人気盤」と言い換えておきましょう。

ぼくも大好きでよく聴いていますから。


ただ彼らは、麻薬で身を持ち崩したせいもあるでしょうが、30~40代で早や「晩年」とは寂しすぎます。

天才というのは、本当に寿命が短いものなんですね。


いま、そのバド・パウエル26歳、バリバリ全盛期の代表作 『ジャズ・ジャイアント』 ('49~50)を聴いています。

同じく代表作 『ザ・ジニアス…』 『…の芸術』などより、華麗なテクニックが前面に押し出されているので、ぼく一番のお気に入り。


そのきらめく一音一音を夜空に放てば、そっくり北半球の星々に。

そのあふれる音のしずくを集めれば、止まることを知らないミシシッピの流れに…。


だけど全13曲で30分チョイというところが、これまたつれない。

燃えつきた花火のような音の残像を、しんみりとなごり惜しんでいます。
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【このアート!】 2006.11.17 (Fri)

向源寺・官能の菩薩像

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ぼくの心のマドンナが、ついに上京です!

滋賀・渡岸寺観音堂の国宝 『向源寺・十一面観音菩薩立像』!!


しなやかな腰のくびれ。ふくよかな肉づき。端整で慈悲深いその表情。


平安初期の作というから、最澄&空海が“密教”を日本に持ち帰ったちょうどその時期。

なるほど、全部で11の顔を持つその異形は、密教の源流インドの神々みたいです。

それでも絶妙のバランスを保っているので、神秘的な官能美こそあれ、不自然さはみじんも感じさせません。


奈良や京都のような華の都ではなく、琵琶湖北畔の蔵というのも因縁です。

戦国の動乱に呑まれた、お世辞にも豊かとはいえない比叡山の裏庭に、よくこんな女王級の名宝が伝わったものだ。

ふたつの寺の名前が併記されているのも、“向源寺”内に間借りした“渡岸寺観音堂”が所有しているという、

ややこしい事情によるもの。それくらい名もなき清貧の地。

まさに灰かぶりのシンデレラ。戦場のナイチンゲール。歌うは 『聖母たちのララバイ』。


このたび、東京国立博物館の特別展の目玉として出品されたこの像、

寺を離れるのは史上初めてのことなんだとか。(写真は参考として公式HPより拝借)

ぼくはまだ足を運んでいないので、今週来週こそ行かないと。

実はこの春、滋賀まで観にいってきたばかりなので、何だか照れくさい再会になりそうです。


まさか、ぼくを追いかけて・・・? とは申しませんが、この恋が成就するまで、何度でも通うつもりです。

 
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【ぐるめ…?】 2006.11.15 (Wed)

牛乳1本を使いきれ!

 
牛乳の1リットルパックが、まるまる残っていました。賞味期限ギリギリ。

ぼくは期限切れでも気にしないタイプなのですが、たまにはグルメ気取りでまともな料理を食べたいものです。

そこで、ちょうどヒマだったので、まるごと1本使ってベシャメル・ソースを作ることにしました。

作り方は・・・


①玉ネギをバターで炒め、小麦粉とスープの素を入れ、牛乳を加えながら、木べらでひたすら混ぜる。


・・・みごと一行で完成。あ、香りづけにタラゴン少々追加。

さらに今食べる分だけ取り分けて、タマゴの黄身を混ぜました。

これをマカロニにかけてオーブンでこんがりと・・・。こげこげのうまうま。


ちなみに、ベシャメルに炒めタマネギを加えたものは“ソース・スービーズ”、卵黄やチーズを加えたものは

“ソース・モルネー”、今回のようにこのふたつを合わせたら“オルロフ風”と呼びます。

オーブンで焼くと照りのある焼き目がつくので、赤身の牛肉料理などにオススメします。


牛乳1リットルも、火にかけてだいぶ蒸発したので、特に驚くほどの量にはなりませんでした。

残ったものは、コロッケかシチューにでもします。って結局、またも大ざっぱ料理になってしまいましたね。

 
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【アメリカ映画】 2006.11.14 (Tue)

『ターミネーター』 とハリーハウゼン

 『ターミネーター』 には1、2、3とありますが、みなさんは何派でしょうか?
 ぼくは 『1』 派です。
 アクション大作としてスケール・アップした 『2』 は、たしかに面白い。映画史に残る名作でしょう。そして、ジェームズ・キャメロン監督の手を離れた 『3』 の世界には、賛否両論あるのも分かります。(ぼくは楽しめた。)

 でも 『1』 の、低予算まるだしの世紀末SFホラーに愛着を感じます。
 何より、機械のガイコツだけになったターミネーターが、ぎこちなく迫る特撮映像は身の毛もよだつ恐ろしさ。人形をコマ撮りして動かす演出は、特撮技師レイ・ハリーハウゼンの代名詞になった技法です。

 日本に円谷英二がいるように、ハリウッドにこの人ありといわれた特撮の神様。
  『シンドバッド7回目の航海』 『アルゴ探検隊の大冒険』、美女ラクエル・ウェルチが色っぽい 『恐竜100万年』 は、今なおカルトな人気を誇るその筋の名作です。

 しかし、この“ダイナメーション”と呼ばれるコマ撮り&合成の技法、CG革命と言われたあの 『ジュラシック・パーク』 ショックによって、一気に過去の遺物と化してしまいました。今では 『ウォレスとグルミット』 のようなクレイアニメが、辛うじて受け継いでいるくらいでしょうか。

 『T2』 などCG全盛時代の映画で育った若い人たちには、ほほえましいオモチャ特撮と映るかもしれません。
 ぼくの場合、小さい頃に観ていたテレビのヒーロー番組で、このハリーハウゼン作品を真似た 「カクカク動きのガイコツ」 映像にビビりまくっていたことが、ぬぐいがたいトラウマとしてあるのでしょう。むしろ 『T2』 の冒頭、滑らかなCGで動くガイコツ・ターミネーターには、気持ちの引っ掛かりを感じませんでした。

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え~ん、こわいよ~!
『アルゴ探検隊の大冒険(63米英)』


 ところでシュワちゃん、第1作では悪役でしたね。
 ケネディ家の女性と結婚し、知事にまでなったシュワちゃん、悪役をやりたくない気持ちは分かりますが、ぼくは冷酷な殺人マシンをやってる方が、ずっと魅力的だったと思います。
 『4』 は作られるのでしょうか? おじいさんになる前に見たいものです。

 
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【【未整理】 世界ブラボー日記】 2006.11.13 (Mon)

気になる怪しい曲…プロコのロメジュリ

メガネの外国人男性が出ているソフトバンクの「0円」CMや、ドラマ『のだめカンタービレ』で流れる怪し~い曲。

ロシアの作曲家プロコフィエフのバレエ音楽『ロメオとジュリエット』より『騎士たちの踊り』

(組曲版では『モンタギュー家とキャピュレット家』という題)


人を食ったように軽妙なリズム。なのに低く重たいメロディ。

まさに竹中直人さんのように、一筋縄ではいかないクセ者が、ニヤリとほくそ笑む様が目に浮かびます。

遠~いイメージとしては、『ダースベイダー』のテーマと似通うものがあるでしょうか?


実家の両親のコレクションには、たしかアンセルメ&スイス・ロマンド管の盤があったと思います。

が、ほとんど見向きもせず今日まで…。

でも最近、耳について離れないので、いっそCD買おうかと迷っています。(この1曲しか聞く気ないんだけどなぁ…)

デュトワ&モントリオール響の演奏がよさそう。(オムニバス盤とかないのかなぁ…)

ところで、フランス&スイス系の人って、ロシアもの得意ですよね。なぜなんでしょう? 誰か教えてください。


なお、この曲に限っては“ロミオ”じゃなくて、昔ながらの“ロメオ”と呼ぶのが一般的なんだとか。

気付かずプロコのロミ・ジュリで検索したら、意外とヒット数が少なかったので困ってしまいました。
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【ごあいさつ'06-'08】 2006.11.09 (Thu)

妖怪ちゃり~ん小僧

 
朝、職場の机の上に、小銭が何枚か積んでありました。その額200円くらい。

周りに聞いても、みんな「?」。 清掃員の方か誰かが見つけて、置いてくれたのでしょうか。

そのまま自分のものにしても、いちいち咎める人はいないでしょうが、かといって大したラッキー感もありません。


しばし考えた末、職場のみんなに小さな幸せを分けてあげることにしました。

ある人にはロッカーに1枚チャリ~ン。ある人には本のしおり代わりにチャリ~ン。

ぼくもスリル満点。ある人には、話しながらポケットにチャリ~ン。気分は「逆スリ」です。


最高で100円、最低額は10円ぽっちですが、思わぬところからの1枚は、結構うれしいに違いありません。

こんなんで、みんなが今日1日の幸せ感が得られるなら安いものです。


あなたも、もしどこかで小銭を拾ったら、それはこの妖怪ちゃり~ん小僧のしわざかもしれませんよ。

ただしこの小僧自身は、たいして金持ってませんけどね。

 
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