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【この本!】 2006.10.25 (Wed)

我が青春の龍之介

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ぼくは漱石にも鴎外にも惹かれませんでしたが、芥川龍之介は夢中で読みました。

(『蜘蛛の糸』や『杜子春』のような子供向けで読んだ作品を除けば、)

ぼくの“初芥川”は、よりによって 『或る阿呆の一生』


「将来に対する、ただぼんやりとした不安」を感じて自殺する、その直前の心境を吐露した、

とても暗く乱雑な自伝ふう。

たしか、高校の夏休み課題図書として読んだのだから、なんとも罪な先生たちです。

そんなの指定すんなよ。

でも、それがきっかけで新潮文庫を買いあさったのだから、縁というものは分かりません。


中でも、平安の絵師の、芸術への狂おしき情熱を描いた 『地獄変』 にいちばん魅了されました。

地獄絵の創作を命じられた絵師が、そのモデルとして描いたのは…!

まさに「人生は一行のボオドレエルにも若<し>かない」。 芸術こそ永遠だ!


いま、この傑作短編の原案になった『宇治拾遺物語』を読んでいます。

やっぱり、芥川のほうがずっとスゴイ。あとでゆっくり、芥川と対峙しよう。

出会いがヘビーすぎると、いつまでも刺激を求めてしまうものなんですね。

 
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