【【未整理】 世界ブラボー日記】 2006.10.27 (Fri)
ぼく版『24』、幻のシーズンⅠ
【★特別企画★】 2006.10.26 (Thu)
勝手に選ぶ、歴代 『空耳アワード』 後編
≪21世紀賞≫
「よ、よ、嫁! ホラホラ、嫁! フマキラーついてるよ」(ウータン・クラン 『ウータン第7の習練』)
21世紀に入り、作り手の映像センスに陰りが見え始めた「空耳アワー」。歴史に残る傑作はもはや望むべくもないが、特筆すべき秀作も少なからずある。ここではそれらを表彰するとともに、一層の奮起に期待したい。
≪他の候補≫
「あなたスリップしながら敬礼」 (リチャード・マークス 『シュドヴ・ノウン・ベター』)
「あら、ポチが宇宙」 (ルイ・アームストロング 『ポルトガルの4月』)
「大野はとりあえず暴露」(オフスプリング 『アウト・オン・パトロール』)
ウータン・クランは、「ウソッ、釈放?」など力強く躍動感のあるヒップ・ホップでにわかに台頭した、新世代の空耳アーティスト。本作は、臨終の際の老人が放った渾身の一言が大きな感動を呼んだ。ジャンパー獲得作品。
「…敬礼」は萩原流行似で知られる空耳俳優・野田さんが、さわやかな原曲に乗って熱演。
「ポチが宇宙」は空耳レジェンド・サッチモの至芸を堪能。サッチモ作品といえば「できれば、スパゲティ」(第5回空耳アワード受賞作品)も忘れがたい味があった。
「大野は…」は本記事の投稿直後の放送。ケンカ別れしたボーカル・ユニットの顛末がおかしかった。
≪児童賞≫
「チンコすごい」 (映画『ジャングルブック』より 『 I Want to be like you~君のようになりたい』)
あまりにストレートすぎる発言も、無邪気な子供に言われては返す言葉もない。そのインパクトは絶大なものがあった。原詞は「Gee, Cousin Louie」。第4回空耳アワード受賞作品。
≪他の児童賞候補≫
「はよう言えや」の、おもらしする坊や。(ダン・ベアード 『シークレット・トラック』)
「あと全部わからないけど」の、秀才?坊や。(パルプ 『シェフィールド・セックス・シティ』)
「なぜ、厚い?」の、薄いカステラを出された少年。(エディ・コクラン 『スリー・ステップス・トゥ・ヘブン』)
≪ご本人主演賞≫
「あらやだわ、スケベなペーさん」 林家ペー(アラニス・モリセット 『ハンド・イン・マイ・ポケット』)
女性の着替えを盗撮して叱られた林家ペー氏が、写真出演のみの和田勉氏を抑えて受賞。
≪他のご本人賞候補≫
「白便、黒便、和田勉」 和田勉(レッド・ホット・チリペッパーズ 『サック・マイ・キッス』)
「井出ちゃん、グー!」 井出らっきょ(ザ・プロディジー 『ラフ・イン・ザ・ジャングル・ビジネス』)
「桑マン、桑マン」 桑野信義(セルジュ・ゲンズブール 『スローテンポの恋』)
≪特別名誉賞≫
ガンズ・アンド・ローゼズ (代表作 「ばぁ!・・・起きてよ」「兄貴の位牌・・・ヤクザ!」)
メタリカ (代表作 「寿司!鳥!風呂!寝ろ!」「アホでしょ、バカでしょ、ドラえもんでしょ」)
ともに世界的な「空耳アーティスト」でありながらいまだ無冠。高度な「時間差オチ」を大成したガンズと、力強い波状攻撃で一世を風靡したメタリカの至芸は、いずれもいまや神業の域。空耳史に刻んだその計り知れない業績を称え、ここに特別名誉賞を贈りたい。
≪他の叙勲アーティスト≫
ルイ・アームストロング、アース・ウィンド&ファイヤー、ジプシー・キングス、クイーン・・・
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【この本!】 2006.10.25 (Wed)
我が青春の龍之介

ぼくは漱石にも鴎外にも惹かれませんでしたが、芥川龍之介は夢中で読みました。
(『蜘蛛の糸』や『杜子春』のような子供向けで読んだ作品を除けば、)
ぼくの“初芥川”は、よりによって 『或る阿呆の一生』。
「将来に対する、ただぼんやりとした不安」を感じて自殺する、その直前の心境を吐露した、
とても暗く乱雑な自伝ふう。
たしか、高校の夏休み課題図書として読んだのだから、なんとも罪な先生たちです。
そんなの指定すんなよ。
でも、それがきっかけで新潮文庫を買いあさったのだから、縁というものは分かりません。
中でも、平安の絵師の、芸術への狂おしき情熱を描いた 『地獄変』 にいちばん魅了されました。
地獄絵の創作を命じられた絵師が、そのモデルとして描いたのは…!
まさに「人生は一行のボオドレエルにも若<し>かない」。 芸術こそ永遠だ!
いま、この傑作短編の原案になった『宇治拾遺物語』を読んでいます。
やっぱり、芥川のほうがずっとスゴイ。あとでゆっくり、芥川と対峙しよう。
出会いがヘビーすぎると、いつまでも刺激を求めてしまうものなんですね。
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【 このスポーツ!】 2006.10.23 (Mon)
さよならシューマッハ
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【ニュース&カルチャー】 2006.10.22 (Sun)
ノーベル平和賞ムハマド・ユヌス
2006年のノーベル平和賞に、バングラデシュの経済学者ムハマド・ユヌス氏が選ばれました。
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【【未整理】 世界ブラボー日記】 2006.10.21 (Sat)
春のタイムカプセル
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【欧州&世界映画】 2006.10.20 (Fri)
死刑台のルイマルとマイルス

共謀して夫を殺害した社長夫人とその愛人。しかし周到に用意された完全犯罪計画は、意外なところからもろくも崩れていく…。
ルイ・マル25歳の監督デビュー作。主演はジャンヌ・モローとモーリス・ロネ。
J・モローは決して美人とはいえないけど、妖艶な気だるさにすっかり参ってしまった。フランス映画史上屈指の 「魔性の女 <ファム・ファタール>」。
いきなり大写しの彼女に「ジュテーム」とささやかれたら、M・ロネ演じる愛人ならずとも、夫殺しをそそのかされるだろう。
あぁ、その声だけでも連れて行きたい!
それから忘れちゃならない、ジャズの帝王マイルス・デイヴィスの音楽も、最高にカッコイイ!
ミュート(消音器)をつけたトランペットによる、クールに抑制された即興演奏は、まさにマイルスの真骨頂。サントラはジャズ史&映画史に輝く名盤中の名盤。ご多分にもれず、ぼくのモダン・ジャズ入門になりました。
渇いた都会をすれ違う女と男・・・。ラスト・シーンで結ばれたその愛のかたちは、皮肉にも自らの身を滅ぼすものであった。
犯罪サスペンスといっても論理的な謎解きを楽しむものではなく、そこにあるのは茫洋たる愛と人生のはかなさとあやうさ。第2次大戦を経て、インドシナやアルジェリアの独立戦争で疲弊しきったフランスの倦怠感が漂っている。
物語をかき回す、あまりにも幼稚な若いカップルは、この不毛と断絶の時代の犠牲者なのかもしれない。
時代をつかんだ当時25歳のルイ・マルには、何度みても感心しきりです。
2010ニュープリント版公式サイト(予告動画つき)
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【めざせ東大 !?】 2006.10.16 (Mon)
地球のつくりかたレシピ
用意するもの…
惑星1個 (ガス星ではなく、地殻のあるものを。金星か火星であればベスト。)
フロンガス
コケ・藻類
あればミサイルか小惑星
まめポイント!
初心者には金星がオススメです。金星はいわば、灼熱の原始地球に近い状態。
ドロドロと熱いことを除けば、大きさや大気の構成・気圧etc…が、驚くほど地球と似ています。
そこで、海底火山でも生きられるタフなコケ・藻類を、いきなりバラまくところから始められるのです。
こうして酸素が生まれ、水素と反応して水となり、水は雨となって灼熱の地表を冷まします。
あら熱が取れたら、思い思いの動植物をトッピングしましょう!
【【未整理】 世界ブラボー日記】 2006.10.14 (Sat)
ベーの7番とチャイコの5番
ベーの7番は、C・クライバー&ウィーン・フィル盤('75~76)を、普段着ならぬ「普段聴き」としてよくかけています。
歴代の巨匠たちの厳格な演奏とは一味違う、クライバーの知的でスマートなアプローチ。そのあっさり味が物足りなくはあるのですが、細部までソツなく洗練されているので、飽きがきません。まさに「普段聴き」にはうってつけ。我が家に数枚ある『7番』の中で、けっきょく一番手に取る盤になりました。
ぼくは、ベーの偉大なる9交響曲だけは、ディオニュソス&カリスマ的な力演を求めてしまうのですが、エンターテインメント性に富んだ『第7番』は、こういう演奏も…ま、いいでしょう。「ベートーヴェンも気楽に聴こうよ」という現代の嗜好にも合っています。
チャイコの5番は、おなじみカラヤンものを愛聴。
CDはベルリン・フィル盤が定番ですが、ウィーン・フィルを指揮したDVDを先日買いました。『第4~6番』の3曲セットで6000円弱。カラヤンのかっこいいタクトさばきも見られるのだから、超お買い得です。
美しく見せるためにオケの配置を歪めたりと、この人の凝りすぎた映像収録は賛否両論がありますが、エキサイティングなチャイコの5番はそれもあり。誰がやっても盛り上がるこの曲、ナルシストのカラヤンや怪人ストコフスキーのように、目立ってなんぼでいいんです。
【【未整理】 世界ブラボー日記】 2006.10.12 (Thu)
美の壺
テレビのチャンネルをプチプチ変えていたら、かっこいいジャズが流れてきて、ふと指が止まりました。
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