【ごあいさつ'06-'08】 2006.09.28 (Thu)

黄金の翼に乗って

 
ぼくが愛用する自転車は、ママチャリと本格ロードバイクの中間くらいです。

買うとき、店にはゴールドとグリーンの2種類があったのですが、ヴェルディの名曲

『行け、わが思いよ、黄金の翼に乗って』 が脳裏をよぎり、ゴールドに決めました。


5年近く乗っているのですが、だいぶボロがきていたので、先日、完全補修してきました。

安い自転車なら買えるくらいの出費でしたが、直して使えるならそれに越したことはありません。

ピカピカに磨いてやると、まだまだ現役。


よみがえる黄金の翼!

その名もアリ・ドラーテ号! (歌詞カードから! いま勢いで名づけたッ!)


自転車こぎはいい運動にはなるのですが、東京は空気が悪いので、果たして健康に良いのやら。

しかも歩行者と車との板ばさみで、肩身が狭い思いで走っています。

日本も自転車専用レーンをつくればいいのに。

ぼくの翼は、スズメのような「おこぼれ走法」の毎日です。

 
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【アメリカ映画】 2006.09.27 (Wed)

2006年不眠の旅


スタンリー・キューブリック監督 『2001年宇宙の旅 (1968米)』


ここ数日、よく眠れません。

寝つきも悪く、明け方しきりに目が覚めます。

こういうとき、みなさんはどうやって眠りにつきますか?


ぼくは、お気に入りの映画を子守唄がわりにと、『2001年宇宙の旅』 を観ることにしました。

SF映画不朽の・・・まさに不朽の名作にして、哲学的で難解なカタブツ作品。

子供の頃、淀川長治さん解説の『日曜洋画劇場』で初めて観たときは、

開始30分たたぬ間に寝てしまいました。


サル原人が出てきて、セリフも音楽もなく何やら騒いで、いきなり石碑みたいなのが立って、

かの有名な♪パ~パ~パ~のテーマ曲が鳴り響いて、いきなり舞台が宇宙に飛んで・・・。

むずかしすぎてなんじゃこりゃ、でした。


ところが大人になって、くたくたに働いてベロベロに酔ったある日の深夜、ビデオを手に取ってみたところ、

物語の展開はもちろんワン・カットごとの編集にいたるまで、なぜかピタッとハマッてしまいました。

キューブリック監督のような天才に共鳴することができて、なんだか自分がかしこくなった気分に。

以来、作品の背景や暗喩などを調べたり、パロディ・ビデオを作ってみたりと、

特別な映画のひとつになりました。


最近は純粋に、優れた映像美術として楽しんでいます。だからここでもヤボな講釈は抜き。

そう、140分もある大作だったんだ。でもすっかり夢中になり、夜もあっという間。

・・・結局眠れずじまい。

おかげで寝不足だけど、ベッドの中でうだうだするより、ずっと有意義な時間でした。
 
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【この本!】 2006.09.22 (Fri)

ぜったい曹操派!

LOVE悪役ランキング第3位.曹操(『三国志』)

中国の歴史書であり、小説化されて広く親しまれている『三国志』。その壮大な物語の中心となる最大の英雄。

卑弥呼の邪馬台国について記した『魏志倭人伝』でおなじみの、魏王朝の礎を築く。


物語の世界では冷酷な悪役だが、実在の人物像はドライな現実主義者。人徳を重視する東洋の伝統からは外れるが、

しがらみにとらわれず、優れた人材や政策を合理的に運営する手法は、むしろ現代的。

ぼくは保守的でナニワ節かたぎの 「善玉」 劉備や諸葛孔明より、だんぜん曹操派。

彼の部下の司馬懿(仲達)も好き。


もし日本でドラマ化するとしたら、田村正和さんをキャスティングしたい。

一時代を成すほど詩作に秀でた曹操は、いわゆるイカツい英雄像とはかけ離れていた。

むしろ、大笑いして目の前の皿に顔を突っ込んだという、軽いノリを備えた人。

『古畑任三郎』でのスマートな所作と抜群の頭脳、その一方で西村雅彦さん演じる部下をイジメたおすキャラクターは、

現代の曹操像としてピッタリではないだろうか。


ところで、よく「諸葛亮孔明」とか「曹操孟徳」などと書く人がいるが、名の“亮”や“操”と、字の“孔明”や“孟徳”は併記しない。

「北野ビート武」「久本雅美マチャミ」と呼ぶくらい不自然だ。

「諸葛亮、字は孔明」とことわりを入れるか、いっそ「諸葛亮」「諸葛孔明」どちらかで通すといさぎよい。


しかし実際は、けっこう名の通った書き手でも、「諸葛亮孔明」って平気でやってる。

こういう教養は、もはや受け継がれていかないのだろうか。
 
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【この本!】 2006.09.18 (Mon)

目標の人ボヤッキー

LOVE悪役ランキング第2位.ボヤッキー(『ヤッターマン』)

説明しよう!


'70年代末に人気を博したTVアニメ『ヤッターマン』に登場する悪役トリオのひとり。

奇抜なメカの数々で、正義のヤッターマンを苦しめる、口八丁手八丁の天才科学者。

「ポチッとな」「全国の女子高生のみなさ~ん」…驚くべき舌先フットワークの軽さで、数々の名言を生む。


美人の上司ドロンジョ様に散々こき使われるのも、なんだかいいかも。

一部では、男女雇用機会均等時代の申し子とも評されている。


長く続いたこのアニメ・シリーズでは、個性豊かで憎めない彼ら三悪人が事実上の主役だった。

  「♪悪役、主役よ、モテモテよ~♪」

たぶん、ぼくが生まれてはじめて憧れた、理想の大人像です。
 
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【この本!】 2006.09.14 (Thu)

シェイクスピアの悪役ツートップ

 LOVE悪役ランキング第1位. イアーゴー (シェイクスピア『オセロー』)


 シェイクスピアの4大悲劇 『オセロー』に登場する大悪役イアーゴーが好きでたまりません。
 主君オセローとその妻デズデモーナを破滅に追いやる、悪がしこい策士。一番言いたいことはあえて口ごもり、相手の興味を誘ってから引きずりこむ頭脳的な話術。サイフの開かせ方も巧妙。サギ師ならバイブルにしたい手口だ。
 イアーゴーあっての『オセロー』。主役夫妻を完全に食っているのは誰もが認めるところ。悪に理由などない。世界の悪役界をリードする不世出の天才スターです。


 イアーゴーが助演男優賞なら、リチャード3世(『同』)は主演賞だろう。
 イギリス王室を二分した「ばら戦争」末期、邪魔者を容赦なく葬って王位を奪った(とされる)実在の野心家がモデル。自身の悪業を冷静に見つめ、皮肉たっぷりに笑う自虐的な道化っぷり。実にイヤラシイ悪役だ。
 そして悪役といえば、みじめな滅びざまも求められる重要な素質のひとつだが、

 「馬をくれ、代わりに国をくれてやる (A horse! A horse! My kingdom for a horse!)」

 は、悪役なら一度は言ってから滅んでみたい名ゼリフだ。
 なお、作中では醜い容貌に描かれているが、実際はそうでもなかったらしい。しかし醜く想像されるのも、悪役冥利に尽きるというものだろう。


 ところで、この両雄を追うグループで惜しかったのが、『リア王』エドマンド 『タイタス・アンドロニカス』アーロン。ともに優秀な陰謀家なのだが、それぞれのインパクトある物語に埋もれ、やや小粒に終わってしまった。
 ただアーロンのラストシーンはいい。この醜く冷酷な人殺しにも子供ができ、それを愛し育てるという人生の皮肉。 同じ「悪との決別」でも悪役ファンの期待を裏切り、泣いて改心した軟弱者エドマンドに比べ、重い十字架を背負った男の逆説的な劫罰を感じさせる。なまじ大悪役には出来ない繊細な芸だ。


 ――古来日本で悪役といえば、仏や人の道に背くか、庶民から見た権力者くらい。一方シェイクスピアやゲーテは人間心理の闇を否定せず、堂々と受け入れて魅力的な人物像を生みだした。それこそ西洋ルネッサンスの原動力と言えるだろう。
 悪の華にあこがれるぼくにとって、シェイクスピア(1564-1616)の「人殺しいろいろ」ぶりは最高の教科書なんです。

 
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【ごあいさつ'06-'08】 2006.09.13 (Wed)

くちびるにポワゾン

 
男の朝は、忙しい。

まだ浅い秋の温かいシャワーを浴びたら、パンをほおばり、ドレッサーに向かう。

今日のフレグランスは…セクシー? それともタフネスに?


いや、気分を変えて、カルバン・クラインの若々しい “エタニティ・フォー・メン”を。

スプレーがついていないボトル・タイプ。

手首に叩いて広げれば、新緑を連想させるアクティブなトップノート。


男の朝は、忙しい。

二手三手と先を読む、計算された身のこなしが求められる。

ふと牛乳が飲みたくなったので、忘れないよう「牛乳を飲む、飲む、飲む…」と念じておく。

すると何を思ったか、持っていた香水ビンをクイッと飲んでしまった。

ぐへー。


男の朝は、かっちょわるい。

幸い、ほんの少し口についたくらいですんだのだが、くちびるがじょわじょわして、たまらない。

悶絶しながらうがいをし、口をふき、つばをペッペ吐いてみても、まだモワモワする。

結局お昼時まで、にょわんにょわんと気色悪いラストノートに、くちびるが曲がりっぱなし。


男のお昼は、きつねうどん。

それは、ほろ苦い秋の香り。街の木々より先に、げんなり枯れてしまった。

 fin.
 
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【日本映画】 2006.09.12 (Tue)

時代劇の名悪役トリオ

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左から川合伸旺、福本清三、山本昌平・・・、時代劇の名悪役俳優たち。


川合さんはおなじみ 「Mr.悪代官」。この人なくして時代劇は始まらない。

テレビの洋画劇場の声優欄でも、よくお名前を見かけたものだ。

なんとあのポール・ニューマンをレパートリーにされていたらしい。

『スティング』 の吹き替え版、どこかに録画してるので探さなくちゃ。

その川合さん、去る6月に亡くなられた。悪代官よ、永遠に…。


やせた一匹狼のような 「用心棒の先生」 福本さんは、近年ジワジワと注目されるようになり、

映画 『ラスト・サムライ』 への出演で広く知られる存在に。

今も太秦映画村のアトラクションでは、頭から倒れる見事な斬られっぷりで喝采を浴び続けている。


山本昌平さんは、「悪の忍者軍団の首領」 といったイメージ。

同じ親分顔でも、欲深い脂身のある川合さんに比べ、この人は血も涙もない冷血動物といったコワさ。

小さい頃、川合さんが画面に映ると 「またあのおじちゃんだ」 と喜んでいたのだが、

山本昌平さんの顔は本当に怖かった。



・・・ぼくは、すっかり時代劇を見なくなって久しいのだが、

何だか最近は、善悪・男女を問わず、時代劇の発声や所作がこなせる役者が少なくなったようだ。

TV欄から次々と消えていく時代劇の伝統、どこかで脈々と受け継がれているのならいいが、

たまに観た時、「あ~あ」 とガッカリさせるような作品だけは作ってほしくないものだ。

 
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【全世界音楽】 2006.09.11 (Mon)

サッチモの 『この素晴らしき世界』

 
“サッチモ”の愛称で親しまれる、ジャズの王様ルイ・アームストロング。

一度聞いたら忘れられないあのダミ声! ディズニー・ソングなどでも楽しい名盤を残していますが、

名曲中の名曲 『この素晴らしき世界 (What A Wonderful World)』 は、古今東西ぼくが最も好きな歌です。


「緑の木々」 「赤いバラ」 「青い空」 「白い雲」・・・といった情景をつらつらと挙げ、

最後に 「なんて素晴らしい世界なんだ」 とまとめただけの詞。

とくべつな政治信条や人生哲学を歌っているわけではない。

だけど強く惹かれたのはなぜだろう。


いろいろ考えたが、3番の歌詞 「赤ちゃんの泣き声が聞こえる (I hear babies cry)」 がいつも引っかかる。

「…彼らは育っていく。私たちより多くのことを学びながら」 と続く。

人間は 「笑いながら」 ではなく 「泣きながら」 大きくなるのだ、と読みとるのは飛躍のしすぎだろうか。



この歌は、ベトナム戦争の映像と重ねて取りあげられることが多い。

そのイメージは、映画 『グッドモーニング・ベトナム (1988米)』 で用いられて決定的になったようだが、

ベトナム戦時、慰問した米兵たちの前でサッチモが歌っている記録映像がその原点だろう。

図らずも、これから人を殺しに行く人間に歌いかける 「素晴らしき世界」。


政治とは終生距離を置き、当時の同じ黒人層からは白眼視されていたサッチモ。

しかしここでは、決して笑顔を絶やさない彼だからこそ、かえって痛烈で皮肉だ。

この歌の魅力も、そういうところにあるのかもしれない。


作詞ロバート・シール、作曲ジョージ・ウェイス。1967年。

 
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【ごあいさつ'06-'08】 2006.09.06 (Wed)

自宅でジャングル・クルーズ

 
今日は早めに帰宅したので、いつもより丁寧に家の掃除ができました。

普段なかなか目が行かない、家具の裏側などを中心に…。


テレビやオーディオの裏の一角は、配線でむちゃくちゃになっていて大変です。

まるで毒ヘビの谷。ただし「噛まれたッ!」とボケても、ひとりでは誰もツッコんでくれません。


ベッドの下には、ギャンブラーでもないのにパチンコ玉が転がっていました。

しかし「真珠だッ!」と叫んでもひとり。


ススとホコリで汚れた、雑巾代わりの古タオルは宝の地図。

洗剤が泡立つバケツは底なし沼。

最後にナゾの「手がまっくろ病」を克服し、少年の旅は終わりを告げました。


ヘソクリひとつ出てこないつつましき生活も、幸せっちゃあ幸せです。
 
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【めざせ東大 !?】 2006.09.01 (Fri)

泣くな冥王星

準惑星


 冥王星が、“惑星”ではなくなりました。
 名残惜しくはありますが、いい機会でしょう。しょせん、地球の月より小さい氷のかたまり。ひとつ前の海王星に押されて、軌道がねじれてしまったような奴です。
 しかもこの程度の星なら、今も続々と発見されているのはご存知の通り。お情けで惑星のままでいるより、彼ら新入りのリーダーとして再出発をはかるほうが、冥王星のためにもいいと思います。

 でもね冥王星、誤解しないで。ぼくは決して、君がキライで言ってるわけじゃないんだよ。
 これから何万何億年かかけて、周囲の仲間たちと合体したらいいんです。そうやって太陽系で一番大きくなって、心のせまい地球人たちを見返してやれよ!
 がんばれ、がんばれ、冥王星・・・!

 ・・・ぼくが『中学生日記』に出るとしたら、裏で先生に告げ口した張本人の役どころになるでしょう。
 はともかく、冥王星の外には、まだまだ未知の、ほんとうの大惑星があるかもしれません。片道切符でもいいから、行ってみたいとすら思っています。

 上の参考画像は、地球の月とおもな「準惑星」。冥王星より大きい「エリス」は2003年に発見され、冥王星の降格を決定的にした。ほか冥王星とほとんど近い大きさの準惑星がたくさん見つかっている。(マケマケ、ハウメア、セドナ・・・)


 
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