【  NBA】 2018.04.15 (Sun)

NBAプレイオフ2018~ウェスト1回戦!

NBA西

 米バスケNBAは現地4月11日に公式戦が終了し、現地14日からは東西の上位各8チームずつがトーナメントで王座を争うプレイオフへ。
 備忘録程度ですが、簡単にまとめました。




 【西①ヒューストン・ロケッツ vs. ミネソタ・ティンバーウルヴス⑧】
 今季の得点王ジェームズ・ハーデン率いる超攻撃型チームに、現代最高の司令塔クリス・ポールが加入して鬼に金棒。勝率ほぼ8割で、全体2位のウォーリアーズをもぶっちぎった。しかし、分析・対策しつくされるプレイオフで水モノの長距離砲が入り続けるか、正念場はこれからだ。
 対する、弱小ウルヴスの躍進はウェスト最大のサプライズと言えるだろう。新人王コンビ、カール=アンソニー・タウンズアンドリュー・ウィギンスの成長に加え、点取り屋ジミー・バトラーや司令塔ジェフ・ティーグら頼れるベテランの補強が大成功。一時は勝率7割台の西3位にまで着けていた。強大な首位ロケッツとの差は大きいが、ツメ痕ひとつは残したい。


 【②ゴールデンステイト・ウォリアーズ vs. サンアントニオ・スパーズ⑦】
 ステフィン・カリーケヴィン・デュラントらスターが日替わりで欠場しているが、スターは掃いて捨てるほどいる現王者ウォーリアーズ。今季も勝率7割を保った。
 一方、数年来のライバルでありながら、エースのクワイ・レナードがほぼ全休するとすっかり勢いをなくしてしまった常勝スパーズ。組織型のはずが個人に頼る体質にしてしまった戦略の誤りだ。二枚看板のラマーカス・オルドリッジが孤軍奮闘しているが、とにかく点が取れない。
 この1回戦はカリーが欠場とのことだが、ウォーリアーズ優位は揺るがないだろう。


 【③ポートランド・トレイルブレイザーズ vs. ニューオーリンズ・ペリカンズ⑥】
 (上位2強以下はずっと離れて勝率5割台、2ゲーム差の中に6チームがひしめく「どんぐりの背比べ」状態――。)
 ダミアン・リラ-ドC・J・マッカラムのガードコンビが引っぱる中堅ブレイザーズと、アンソニー・デイヴィスデマーカス・カズンズ*のツインタワーが引っぱる新興ペリカンズとの対決。(*中盤戦にアキレス腱断裂で残り絶望!)
 万年挑戦者から受けて立つ立場になった勝負強いリラ-ドと、カズンズ抜きでも進化は止まらない神童デイヴィス。逆境に負けない者どうしの好勝負になりそうだ。


 【④オクラホマシティ・サンダー vs. ユタ・ジャズ⑤】
 サンダーはカーメロ・アンソニーほか(全盛期を過ぎた)スターが多く加入したが、「Mr. トリプルダブル」ラッセル・ウェストブルックのワンマンぶりは変わらず。並ぶ名前の豪華さから、もう少し上に行けると思ったファンも多いだろうが、まぁこんなものだ。
 対するは、スターに頼らない組織力でしぶとく生き残っているジャズ。何もかもが好対照な 「超攻撃vs.超守備」 対決。個人的には判官びいきでジャズがんばれ。


 一方のイーストは、大型トレードを敢行したセルティックス(⇒K・アーヴィング、東2位)とキャヴァリアーズ(⇒I・トーマス、東4位)の明暗が話題でしょうか。
 後日、ひいきのスパーズの1年を振りかえられたらと思っています。See you!


 
16:47  |    NBA  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【  NBA】 2018.01.07 (Sun)

【NBA2017-18】 スパーズ前半戦

SAスパーズ

 米プロバスケNBA2017-18シーズン、ひいきのサンアントニオ・スパーズの前半戦について――。


 ≪エース組≫
 エースのクワイ・レナードが昨プレイオフでの故障が長引いて出遅れ。12月に何とか復帰できたが完調とは言いがたい。彼個人に頼るのは組織型のスパーズにとっても健全だとは思えないので、無理せずじっくり治してほしい。
 一方で、その穴を埋めた若き頭脳派カイル・アンダーソンの成長がうれしい。こういう縁の下の「何でも屋」は、歴代の優勝チームに必ずいた才能だ。通好みの地味な存在ではあるが、往年の名脇役R・オーリーやB・ディアウの後継を歩んでほしい。

 守備職人にして3ポイント砲手ダニー・グリーンは、ひどすぎたここ数年のシュート・スランプから少しは復調したか。ただし平均得点2ケタには乗せてくれないと。役割の似るレナードが復帰したこれからが正念場。


 ≪フロントコート≫
 レナードと並ぶ二枚看板ラマーカス・オルドリッジは、エースらしく平均20得点超。ただし今季はインサイドの層が薄くなったので(D・リーが引退、D・デドモンとJ・シモンズが移籍)、本来これくらいやって当然。
 移籍2年目の大ベテラン、パウ・ガソルもベテランらしく安定しているが、年俸15億円は多い。同額でふたり雇えるならそっちを選びたい。

 ほか、点取り屋として鳴らしたルディ・ゲイが新加入。組織型チームに個人プレイヤーの補強は意外だが、ベンチから流れを変える攻撃手として、オジサン優等生チームにはいい刺激になっている。本来はSFだがPF兼任として「スモール・ラインナップ」時代のインサイドも任されている。
 同じく両フォワード兼任として、ラトビア代表の2年目ダーヴィス・バータンズも控える。「個」より「組織」に向いた典型的な欧州型プレイヤー。まともな戦力になるのはもう少しかかるか。


 ≪バックコート≫
 キャリアの最晩期にある2大レジェンド、トニー・パーカーマヌ・ジノビリは、時々休場しながら出場20分&得点10点弱。「チームの1ピース」に身を退いてうまく老いと付き合っている。ただしいつまでも彼らが目立ち、頼られているようではダメ。
 先発・控えどちらでも頼れるパティ・ミルズは、正PGのパーカーに代わって大事を任される場面も増えてきた。そのまま先発の座を奪うくらいの気概を見せてほしいとも思うが、楽天的で欲のない性格は彼の良さ。今までどおり控え組 「“セカンド・ユニット”の司令塔」 として、球団は正PGの後継探しにつとめたほうがいいのだろうか。

 第3の司令塔デジョンテ・マーレーとシューターのブリン・フォーブスの若手2年目コンビが、これまで全試合・一定時間に起用されているのは明るい。まだ未熟な彼らだが、あえて先発に抜擢されることで伸び伸びと経験を積んでいる(チームにとっても先発組と控え組の力量が均等になる)。まずは目の上のパーカー&ジノビリの数字超えを。大先輩に引導を渡すくらいが恩返しだ。


 ≪総評≫
 レナード以下、入れ替わりで故障者続出でも勝率6割台はさすが、グレッグ・ポポヴィッチHCの名やりくり・名采配。移籍組の穴を埋める若手の底上げは着実・堅実で、そのへんもさすがの球団運営だが、おもな補強がR・ゲイひとりでは話題や勢いに欠く。

 平均失点こそ今季も100点未満でリーグ首位だが、得点力はレナード不在が祟ってリーグの下半分グループに沈む。試合巧者の老獪さや威圧感は失せ、逆に2ケタ点差敗戦の試合数は'17年内で昨季の総数に並んだ。

 総じて現状維持がやっとのところ。大型補強のロケッツ、ウォーリアーズ、キャヴァリアーズらライバルたちには取り残された印象で、今季の優勝は厳しいだろう。復帰のレナードに無理強いができない以上、今からでもひとつ大きな爆弾補強を願いたいところだ。(・・・去るオフに噂された名司令塔C・ポールの獲得。30過ぎの超大物より若手獲得・育成のほうがスパーズらしいのにとあまり前向きに感じなかったが、今となっては惜しまれるくらいだ。)

 
09:21  |    NBA  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【  NBA】 2017.06.17 (Sat)

【NBAファイナル2017】 ウォーリアーズ優勝!

NBAロゴ
 米プロバスケNBAは、ゴールデンステート・ウォーリアーズの2年ぶり優勝で幕を閉じました。
 クリーヴランド・キャヴァリアーズとのファイナル決勝戦は、史上初の3年連続同一カード。人気スター軍団どうしで楽しんだ人も多かったでしょうが、彼らの見境いのないスター買いあさりに幻滅して、もうファイナルは見ませんでした。(ウォリアーズ4勝1敗)
 また、ひいきのスパーズのレナードが、危険で卑劣なやり方(ジャンプの着地点にGSWのパチュリアがわざと足を入れた)でケガを悪化させられたのも大きい。
 そんなわけで、すっかり忘れていたプレイオフ中盤戦の展望と結果について、遅ればせながら投稿しておきます。


 ≪西① ゴールデンステート・ウォーリアーズ vs. ⑤ ユタ・ジャズ≫
 ウォーリアーズ4勝0敗。地方小球団ジャズは、新司令塔ジョージ・ヒルを故障で欠くようではあり余る戦力の優勝候補に勝てない。
 ここまで負けなし8連勝のウォリアーズは、中5日の余裕をもってうるさいスパーズと西の頂上決戦。不安なのは、スティーヴ・カーHCがまたも腰の手術で1回戦途中から離脱していること。代わりにマイク・ブラウン助監督が指揮を執っているが、彼は'14年スパーズ優勝時の相手キャブス監督。雲の上の名将グレッグ・ポポヴィッチに借りを返せるか。(誰が指揮しても勝てるって、もうプロの仕事じゃないよ。)


 ≪② サンアントニオ・スパーズ vs. ③ ヒューストン・ロケッツ≫
 スパーズ4勝2敗。ロケッツは水モノの長距離砲が当たればとんでもなく強かったが、当たらなければスパーズの堅実組織戦術にチグハグ沈黙。意外にも守備が充実していたこともあって、良くも悪くもロケッツに振り回された印象のテキサス対決だった。(それだけに最終戦、疲労蓄積とはいえ覇気のないジェームズ・ハーデンのプレイ態度には大きく失望させられた。)
 スパーズはトニ・パーカー(残り絶望)クワイ・レナードの新旧エースが負傷欠場する緊急事態。代役のパティ・ミルズジョナソン・シモンズらがしっかり穴を埋めたのはさすがだったが、正念場はこれから。レナードは次のウェスト決勝には復帰できそうだ。ほか、高さのパウ・ガソルが機能していないので、彼を外す手もありそう。
 (⇒西の決勝はウォリアーズ4勝0敗)


 ≪イースタン・カンファレンス≫
 “キング”レブロン・ジェームズ率いる東の大本命クリーヴランド・キャヴァリアーズ②も負けなし8連勝。東首位だが対抗馬あつかいのボストン・セルティックス①は、妹さんの交通事故死に見舞われたエースのアイザイア・トーマスが何とか踏ん張って、東の決勝に駒を進めた。いずれにせよキャブス優位は揺るがず、面白くない。
 (⇒東の決勝はキャヴス4勝1敗)



 ・・・トランプや安倍なんかが牛耳る現実世界同様、露骨で醜い格差の広がりと強者の横暴に、NBA全体への興味がどんどん失われています。
 来季もスパーズだけ見ることになるのかな。
 
22:11  |    NBA  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【  NBA】 2017.05.05 (Fri)

NBAプレイオフ2017~1回戦!


 米プロバスケNBAは、いよいよ今季の王者を決めるプレイオフ・トーナメント戦へ。ほんの簡単な記録がわりですが、ひいきのスパーズを中心に1回戦のもようをまとめました。

NBAロゴ
 ≪西①ゴールデンステート・ウォーリアーズ vs.
                   ポートランド・トレイルブレイザーズ⑧≫

 今季も優勝候補筆頭、公式戦首位のウォーリアーズは、大型移籍のK・デュラントが公式戦後半に長期欠場してややバタついたが、大エースのS・カリーら生え抜き組が本来の力を発揮。デュラント獲得の代償で層が薄くなったといわれたベンチ陣も経験を積むことができた。デュラントは公式戦の最後に復帰、王座奪還に向けて死角なし。
 一方、西の8位・最後のイスはずっとナゲッツが守っていたが、ブレイザーズが終盤の猛追で引きずりおろした。斬り込み隊長D・リラードのここぞの爆発と牽引力はさすがだが、やはりウォリアーズのぶ厚い戦力にはかなわないだろう。

 ウォーリアーズ4勝0敗。デュラントが半分欠場したがハンディにもならず、まったく寄せ付けなかった。
 次は組織守備のジャズが相手だが、ここも戦力差は歴然。問題ないだろう。



☆  ★  ☆


 ≪④ロサンゼルス・クリッパーズ vs. ユタ・ジャズ⑤≫
 チームカラーは対照的だが、同率で並んだ力は伯仲――。
 5年ぶり出場、田舎の貧乏球団ユタ・ジャズの健闘は喜ばしい限り。地道に育てたB・ヘイワーズら若き逸材たちに、G・ヒルら実績あるベテランが新たに加わり組織力に深みが。平均失点は100点未満の堂々1位。
 かたや大都会L.A.のクリッパーズは、適材適所のぜいたくな補強で今の強さを築きあげたが、毎年このあたりの順位で頭打ちな状態。スターたちの契約はそろってこのオフに切れるため、今季がラストチャンスとも言われている。

 ジャズ4勝3敗。クリッパーズはガラスのエースB・グリフィンが今年も途中離脱。現代最高の司令塔C・ポールには彼らしからぬ勝負どころでの苛だちが。そしてD・リヴァース監督はスター軍団をまとめる人望にこそ定評があるが、ここへきて組織力に対抗する戦術の見劣りがそれぞれ目立った。
 勝ち上がったジャズも中1日で次のウォリアーズ戦へ。ただでさえ優勝候補相手に気の毒というほかないが、少しでも苦しめてひとつ名を揚げてほしい。



☆  ★  ☆


 ≪③ヒューストン・ロケッツ vs. オクラホマシティー・サンダー⑥≫
 今季の年間MVPの2大候補が激突する目玉対決。
 サンダーのR・ウェストブルックは 「年間成績のトリプルダブル(3部門2ケタ)」 と 「年間トリプルダブル回数(42試合)」 を50余年ぶりに更新する大快挙を達成、今シーズンの話題を独占した(&得点王)。しかしロケッツのJ・ハーデンも決して遜色ない成績だし(アシスト王)、チームの躍進という点では彼が上だ。
 選手層では優れたシューターを多数そろえたロケッツが優勢。超攻撃力どうし、ノーガードの打ち合いが見られるか。(ハーデン、R・ジャクソン、デュラント・・・サンダーは主力に去られっぱなしでその代わりを加えなかったのか。どういう契約・補強してたのか。またひとりでやりたがるウェストブルックの姿勢も、周りが育たない原因だ。)

 ロケッツ4勝1敗。やはりサンダーはウェストブルックひとりでは勝てなかった。
 ロケッツはウォリアーズにも比肩するはずの3ポイント砲が不発。どうしても水もの・バクチものになってしまうが、次の百戦錬磨スパーズ戦はあれこれ言う前に頭から主導権を握りたい。



☆  ★  ☆


 ≪②サンアントニオ・スパーズ vs. メンフィス・グリズリーズ⑦≫
 今季も全体2位の常勝スパーズは、K・レナードが立派な新エースに成長して世代交代は順調に見える。だが他の顔もあれこれ入れ替わっており、この大舞台で信頼して使える駒は意外と多くない。また一年を通してじっくり戦わせれば強いが、一発勝負のプレイオフでは勢い負けすることも。日替わりでいいのでレナード以外も大爆発を見せてほしい。年寄りが多いので、敵の規格外エースをいかに止めるのかも悩みの種だ。
 対するは、強固な組織守備でしぶとく生き残ってきたグリズリーズ。数年前には優勝候補スパーズを破ったこともあり、自分たちのバスケができればこんなに恐ろしい相手はいない。
 やはり問題は地方小球団ゆえの選手層の薄さ。よりによって決戦直前、守備職人T・アレンが負傷離脱。今季大型契約のC・パーソンズも長期欠場でとんだムダ金に終わっている。(なんでケガ持ちのたかだか15点選手と20億円契約するかね。金持ち球団と同じことするかね!)

 スパーズ4勝2敗。「組織」のチーム同士らしく、しっかり守り、高確率で決め、ミスも少ない、接戦に次ぐ接戦のじつに素晴らしいシリーズだった。世間では人気のロケッツとサンダーがいきなり当たってもったいないという声がもっぱらだが、むしろこういう大人のチームがつぶし合うほうがずっと惜しい。彼らを観た後ではロケvs.サンの大味っぷりに笑ってしまった。
 しかしスパーズにすれば手負いの格下に苦戦はいただけない。エースのレナードは文句なしだが、ガソルやジノビリら周りの攻撃手がしぼんでいる(公式戦終盤から)。次のロケッツ戦は経験値や戦術では優っているので、相手の芽をしっかり摘んで勢いに乗らせないようにしたい。


20:21  |    NBA  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【  NBA】 2017.03.27 (Mon)

NBAスパーズ'16-17③≪新時代のエースたち≫

SAスパーズ

 NBA2016-17公式戦は残り10試合を切り、意識は早やプレイオフへ。わが応援するサンアントニオ・スパーズ、新時代のエースたちについて。



 ≪エースたち≫
 ◆2年連続オールスター先発出場を果たすなど、いまや押しも押されもせぬ大エースに成長したクワイ・レナードは、今まで以上に攻守に大車輪の活躍。初の年間MVP(昨季は投票2位)そして守備MVP連覇の有力候補でもある。
 何より素晴らしいのは好不調の波がないこと。連続2ケタ得点試合は100試合を超えて球団の歴代3位に(上はG・ガービンとD・ロビンソン)。ここぞの決勝弾を決める勝負強さも光り、高まる名声に浮かれる性格でもないので、欠点らしきものは見当たらない(不愛想なくらい)
 怖いのは酷使による疲労とケガ、そしてチームが彼に頼りすぎること。今の時代、特定の超人的活躍はそれほど怖くない、控えが出ても勝てる総合力の怖さを示したのがスパーズのはず。ポポヴィッチ監督のこと、そのへん抜かりはないだろうがくれぐれもよろしく!


 ◆昨季鳴り物入りで移籍してきたラマーカス・オルドリッジは、レナードと並ぶ新エースとして、年俸20億円としては物足りなく映るが、数字に表れない守備も含めて無くてはならない大黒柱に。あまり爆発はせず時々「空気」になるものの、大きなスランプもないのはこの人らしい。
 移籍2年目、チームにすっかりなじんだと言うべきなのか。分かりやすいエースの目安として、平均20得点に乗せてほしいと願うのはぜいたくなのか(いま17点7リバウンド)
 3月に持病の心臓病再発が心配されたが、幸い大事に至らずすぐに復帰。


 ◆3pシューターにして名ディフェンダーのダニー・グリーンは、エースではないが彼もスパーズ新時代の中軸となるべき存在。
 ところがこの2年シュートが絶不調で、10本打って得点1ケタなんてのもザラ。たまにポンポン入るものだから、成績上には表れにくくて余計に厄介だ。レナードがエースとして前面に出だしたので、彼は裏方に下がっただけ、という見かたもできるのだが・・・。
 あまりの不調に「先発から降ろせ」なんて声も聞こえるが、スパーズは先発と控えが同等。まず守備から固めて、攻撃タイプはベンチから出撃する戦法なので、堅守の彼は先発のままでいいと思う。
 ・・・だとしてもシュートが入らなさすぎる! あと3点、せめて平均得点2ケタに乗せてくれればチームがずっと楽になるのに。せめてプレイオフでは、R・ウェストブルック、J・ハーデン、S・カリーらを止める“神”ディフェンスを見せてほしい。せめて。


 ◆名将グレッグ・ポポヴィッチHCは今季、20年連続勝率5割超のNBA新記録と、同一チームでの監督最多勝記録(1000勝超)を成し遂げた。
 T・ダンカン(引退)、B・ディアウ(⇒ジャズ)、D・ウェスト(⇒ウォリアーズ)、B・マリヤノヴィッチ(⇒ピストンズ)などインサイドを中心に選手が流出したが、ドゥエイン・デドモン(C)、ダヴィス・バータンズ(F)、デジョンテ・マーレー(PG)など、国内外から未知の人材を発掘してうまく使っている。ここは控え組の「セカンド・ユニット」がしっかりしているので、彼ら新人は先発で経験を積ませてもらえるのは大きい。

 一方で、強豪チームによるあからさまな選手温存が相次ぎ問題に。健康な選手を休養のために欠場させるのはポポヴィッチのスパーズがやり始めたこと。たしかに、広大な国土を飛びまわっての連日連戦はハードの極みで、リーグは開幕を早めて日程をゆるめるなど対策が練られているが、それで温存策がなくなるとは思えない。
 「試合に出るのはお前の仕事」というある選手OBの言葉はごもっとも。高いチケット代や放映権料を払わされるファンの身にもなってほしい。せめて会場で握手会でもさせたらどうだ?


 いまスパーズは勝率8割弱で、全体2位以上はほぼ安泰。一時は“目の上の”ゴールデンステート・ウォーリアーズと並んで全体首位に立った(※直接対決で勝ち越し確定のため、勝率で並べばスパーズが上位になる)。プレイオフでの地元優先権を得るためには首位であるほうがいいが、対戦相手との相性を考えると西2位でもいいという見かたもある。さていかに。


 
21:10  |    NBA  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【  NBA】 2017.03.24 (Fri)

NBAスパーズ'16-17②≪バックコート陣の世代交代は?≫

SAスパーズ

 NBA2016-17シーズンのサンアントニオ・スパーズ。世代交代を迫られているガード陣について。



 ≪バックコート陣≫
 ◆キャリアの最晩期にある“生ける伝説(リビング・レジェンド)トニ・パーカーマヌ・ジノビリは、衰えが目に見えて分かるように。それでも出場時間をセーブしつつ、ピンチの時にはさすがの手綱さばき。(引退したダンカンがそうであったように)「主砲」から「チームの1ピース、ロールプレイヤー」にうまく身を退いているので、衰えを悲観・非難するほどでもない。
 むしろ問題は、その後継者がまだ見つからないことだ。以前ラプターズに出したコーリー・ジョセフを買い戻すなんてウマイ話ないかな??

 ◆第2司令塔のパティ・ミルズは、3p長距離砲の好調もあっていつでもパーカーの代わりができるが、守備力はパーカーとどっこいどっこいなので、今までどおり控えのシックスマン役が合ってるようだ。
 ◆今季のドラフト29位、20歳の新人デジョンテ・マーレーはまったく粗削りだが、おじさん軍団にはない元気の良さは見ていて気持ちいい。パーカー欠場時には先発PGに大抜擢され、キレのいい突破力を見せている。(後半戦にケガで長期欠場。)
 スパーズは控えの“セカンド・ユニット”が充実しているので、彼ら若手はむしろ先発で自由にやらせてもらっている、テストされている感じ。本気で彼に「パーカー後」を託すようには見えないが、とにかく経験の場を与え続けてあげてほしい。

 ◆ともに2年目、雑草スラッシャーのジョナソン・シモンズと若き頭脳派カイル・アンダーソンは、悪くはないけど期待されていたほど目立っていない。シモンズは良くも悪くもプレイに大ざっぱなところがあり、カイルは将来いい指導者になりそうだが個人成績に無頓着。大器晩成型だからもう少しかかるのかな。
 ◆ドラフト外の新人シューター、ブライン・フォーブスはまだ1軍の当落線上。
 ◆ユタ・ジャズから24歳のカナダ人ガード、オリヴィエ・ハンランの交渉権を獲得。(年俸枠を空けるため)B・ディアウをトレードに出してまで得たその対価は、よほどの逸材なんだろうか? 入団は来々季くらい。

 ◆なお、今季限りで引退と思われるジノビリの年俸が昨280万ドルから1400万ドルに大幅アップしたのは、シクサーズから高額で引き抜かれそうになって上げざるを得なくなったため (本人はカネは二の次で、スパーズに骨を埋めるつもりでいる)。思わぬ出費で巨人B・マリヤノビッチ(⇒ピストンズ)を手放すことになったのは誤算だが、長年の功労者だけに仕方ない。


 得失点差は8点ほどで首位GSウォーリアーズ(2ケタ!)に次ぐ2位。3ポイント長距離砲は数こそ平均的だが、フリーを生む組織力で効率よく決めてリーグトップの成功率。ただしエースのK・レナードが無理をしなくなった終盤戦、チーム攻撃の迫力がなくなった感あり。
 ほか弱点は、R・ウェストブルックやJ・ハーデンなど規格外の点取り屋を止める「個」の守備力の高齢化。プレイオフまでに「組織」を磨くか? レナードやグリーンに負担させるしかないのか?

 次回ラストは、その新時代を担うエースたち――レナード、オルドリッジ、グリーンについて。See you!


 
20:27  |    NBA  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【  NBA】 2017.03.21 (Tue)

NBAスパーズ'16-17①≪新加入のフロントコート陣≫

SAスパーズ

 米プロバスケNBA、わが応援するサンアントニオ・スパーズは、20年来の大黒柱ティム・ダンカンが引退しながら変わらぬ強さだが、他にも入れ替わりが多く、各人の契約内容なども細かく見るとやはり「再編期・過渡期」な印象。(再編期でこれだけ強いのはさすがだが。)
 彼らの目標は「優勝」あるのみ。だからこういう地味な戦い方でも高く支持されている。しかし今季はその迫力や威圧感を感じず、今季の優勝を望むには頼りない。



 ≪新加入のフロントコート陣≫
 ◆ダンカンの後釜として入ったベテランのパウ・ガソルは及第点(年俸10ナン億円にしてはヌルいが)。2月のチーム恒例 “ロデオ・ロード・トリップ(敵地連戦)” 時に負傷欠場したが、無名の新加入ドウェイン・デドモンがしっかり後を守った。掘り出し物のデドモンはスパーズ好みの地道な肉体労働型。(ちなみにこの2月は敵地8連戦にもかかわらずポポヴィッチHCが月間監督MVP。)
 後半戦から復帰したガソルはもっぱらベンチからの出場。守備ができないわけではないが、スパーズレベルの堅守を求めるのは酷なので、控えのほうがおあつらえ向き。攻撃面でのびのびとやってる印象だ。(ただし今度は、先発に定着したデドモンがバタバタと乱調ぎみになった。)

 ◆同じくインサイドの新加入デヴィッド・リーは、元オールスター選手ながら破格の低年俸で黙々と献身。ふだんの出場時間が抑えられているので、先発陣の欠場時にはがっつりと働いてくれる。このガソルとリーがベンチに控えているのは頼もしいことこの上ない。

 ◆「スモール・ラインナップ」のご時勢とはいえ、今季はインサイドの層が薄い。
 ラトビア代表の新加入デイヴィス・バータンズ(ダヴィス・ベルタンズ)は、先に引退した赤毛のマット・ボナーと重ね合わせてマニアなファンのアイドルに。ヨーロッパ系らしく器用な万能手だが、PFにしては弱くSFにしては遅いというヨーロッパ系の悪い典型も受け継いでいる。3p長距離砲はじゅぶん武器になるので、組織戦術への適応力でカバーしてほしい。ヒザじん帯を2度も切っているのが不安。
 ◆なおガソル欠場時に、MIAヒート2連覇時の控えセンターだったジョエル・アンソニーと契約。通常は出番のない非常時用の戦力として。


 平均失点はユタ・ジャズに次ぐ2位。2ケタ台に抑えているのも彼らのみ。お家芸の堅守は健在。「小型化」のご時勢なので、このインサイドは優位を保てるだろう。ただ主力は軒並み30歳代で替えもきかないので、くれぐれもケガだけはないよう。あまり休ませすぎても昨プレイオフのように乗り損ねてしまうので難しいところだ。

 3連投稿の次回はバックコート陣(パーカー、ジノビリ、若手組)、その次はエース陣(レナード、オルドリッジ、グリーン)について。好きな人だけつきあって。See you!


 
18:56  |    NBA  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑