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【JAZZ】 2018.08.01 (Wed)

真夏の夜にJAZZ<ボビー・ハッチャーソン>

 
B・ハッチャーソン『モントラ』
 
ジャズ・ヴァイブ(鉄琴)の巨匠ボビー・ハッチャーソン『モンタラ』。1975年。

「モード・ジャズ」をベースにラテンの名手も加えて、オトナのソウルフルを聴かせてくれます。


ハッチャーソンはビブラフォン(鉄琴)だけでなく、マリンバ(木琴)も駆使。

ジャズで木琴は意外と新鮮。まろやかに転がる音のしずくが、清らかな透明感にあふれていました。

アフリカへのルーツをたどることもできるのかな。


『キャメル・ライズ』『ラブ・ソング』はサイドマンたちの職人仕事が光る、抑制されたオトナの“モード”。

(ちなみにオリジナルのフレディ・ハバード版『キャメル…』は、艶っぽい茶目っ気をきかせていてまた違った面白さ。)

サルサのヒット曲から借りてきた 『ラ・マランガ』 『オエ・コモ・ヴァ』 は一転、キューバン・アフロ全開!

『リトル・エンジェル』はモードとラテンの見事な融合。ここだけトランペットはブルー・ミッチェルが客演。


そしてタイトル曲 『モンタラ』。

淡々と刻むリズムをバックに、こぶし?を転がせるハッチャーさんのソロが抜群にカッコいい!


冷んやりとしたヴァイブの金属音が、青白い炎のように静かに燃える。

真夏の夜にぴったりな一枚。


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【JAZZ】 2018.03.28 (Wed)

≪JAZZ≫書庫もくじ

  ≪JAZZ≫もくじ (※クリックすると新しいウィンドウで開きます。)

  真夏の夜にJAZZ<ボビー・ハッチャーソン>

  これぞ'70年代ファンク! ハービーの『マン・チャイルド』
  キース・ジャレットのスタンダードなジャズをどうぞ
  遅れて来たコルトレーン青の時代~没後50年
  アート・ファーマー “アート”の秋
  シェルブールの雨傘、ジャズ。

  JAZZスパルタカス/愛のテーマ
  真夏の夜にJAZZ <ウェザー・リポート>
  永遠の親指、ウェス・モンゴメリー
  サッチモでメリクリ
  ハービーの『ウォーターメロン・マン』

  『ムーン・リバー』をジャズ・メッセンジャーズで
  ミルト・ジャクソンの、ルパン三世ふうジャズ
  【追悼】 デイヴ・ブルーベック 『テイク・ファイブ』
  ジミー・スミスのジャズ煮込み
  ○○ & ジョン・コルトレーン

  電子マイルスの『On the Corner』!
  リアル・マッコイ・タイナー
  円熟の『ハウ・ハイ・ザ・ムーン』
  リー・モーガン『クリフォードの想い出』
  マイルスの『いつか王子様が』のコルトレーンが

  ディジー・ガレスピー The Real
  ジャズの風雲児F・ハバード、逝く
  バド・パウエル『クレオパトラの夢』
  マイルスの『枯葉』
  おやすみデビー

  ステファン・グラッペリ~なんにもない休日のジャズ
  ジャズ界のグランマELLA
  かもめのチック・コリア
  ミルト・ジャクソン~ルパン三世ふうジャズ
  フレディ・ハバードの?『処女航海』

 
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【JAZZ】 2018.03.27 (Tue)

これぞ'70年代ファンク! ハービーの『マン・チャイルド』

H・ハンコック『マン・チャイルド』


現代ジャズ界の総大将ハービー・ハンコックのCD 『マン・チャイルド』 を買いました。1975年。

'73年の 『ヘッド・ハンターズ』 以降、エレクトリック・ファンク路線にも進みはじめた時代の一作。


1曲目 『Hang Up Your Hang Ups』 がめちゃくちゃカッコいい!

1970年代ニューヨークの刑事ドラマみたい!


  【YouTube】herbie hancock - hang up your hang ups


・・・ちょうどそういう雰囲気の動画発見! (無断使用ごめんなさい)

この曲は、来日公演 『洪水 ('75)』 や 『V.S.O.P./ニューポートの追想('76)』 などライヴの名盤にも

収録されていますが、このオリジナルではじめてその真価を知りました。


「♪アッハ~ン、テケテケテケ・・・」 って聞こえるみたいな(聞こえない)ギターの “カッティング”(と言うらしい)

ファンキー!

ギターはワーワー・ワトソンWah Wah Watson)という方。

なんか面白い名前だけは存じ上げておりましたが、詳しくは知らなかった。お恥ずかしい。

本作では本名の「メルヴィン・レイジン」名義で、多くの作曲も手掛けているそうです。


洗練されたハービーのシンセと、ゴージャスなホーン・セクションの掛け合いにもシビれまくり。

多作なハービーは、アルバムの後ろの方がだんだんお座なりになっちゃうのが玉にキズなんですが、

本作はワーワーさんのおかげで緊張感を保ったまま全曲快演に仕上がっています。

あのスティーヴィー・ワンダーも、アルバム後ろの方の曲にハーモニカで参加。

隠れた傑作!

 
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【JAZZ】 2017.12.15 (Fri)

キース・ジャレットのスタンダードなジャズをどうぞ


キース・ジャレット『still live』


クリスマスということで、現代ジャズの大御所キース・ジャレットのスタンダードな名演をお届け。

1986年、ミュンヘンでのライヴ盤 『Still Live』。日本では 『枯葉』 の副題がついているみたいです。

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その 『枯葉』 や 『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』 『恋に落ちたとき』 『クリフォードの想い出』 など、

親しみやすい名曲がいっぱい。 ジャズ・ビギナーにもおすすめ。

同じくスタンダード集 『星影のステラ ('85atパリ)』 のほうがよりやさしく有名かもしれませんが、

ジャズとしてのスリルや白熱はこっちのほうが好き。


中間のアドリブ部、『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』 の知的でスマートなメロディライン。

『枯葉』 の木枯らしのようなバトルと、『あなたと夜と音楽と』 の疾走感。

そして 『歌こそは君(The Song is You)』 イントロの、いかにもキースらしい色彩豊かな音の雨粒・・・。


あと、このたびGoogleで検索してたら、「キース・ジャレット 志村けん」という候補が出てきて「??」。

ブラック・ミュージックに詳しい志村さんのこと、キースもお好きなのかなと思ったら・・・

・・・ああそういう事か。すっかり忘れてて思わず吹いた。

ぼくは生キースを何度か聴いたことがありますが、例の「クネクネ」とセットで見れば、そのうち慣れます。


 『Still Live (1986)』
 My Funny Valentine/Autumn Leaves/When I Fall in Love/The Song Is You/Come Rain or Come Shine/Late Lament/You and the Night and the Music/Someday My Prince Will Come/Billie's Bounce/I Remember Clifford

 キース・ジャレット (piano)
 ゲイリー・ピーコック (bass)
 ジャック・デジョネット (drums)  (・・・'80年代から続く「キース・ジャレット・トリオ」)



 キースの目の黒いうちはともかくですが、いつかコンピューター編集で「うめき声抜き」バージョンが出たら再ブーム来るかな? アレも含めてのキース・ジャレットなんだけどね。(・・・うめき声「だけ」も出たりして。ププッ)

 
19:42  |  JAZZ  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【JAZZ】 2017.07.17 (Mon)

遅れて来たコルトレーン青の時代

J・コルトレーン『ブルー・トレイン』

今2017年7月17日は、ジャズ・サックス最大の巨人ジョン・コルトレーンの没後50年です。

膨大な録音、目まぐるしく進化していくスタイルの中でもやっぱり一番好きなのが、

初期の記念碑的傑作 『ブルー・トレイン』! (1957)

天才トランぺッターのリー・モーガンと、少年ジャンプみたいな華々しい超絶拳法を打ち合います。

(ぼくはむしろモーガンのほうがスゲーってなった。当時19歳(!)、モーガンにとっても生涯屈指の名演。)


のちに 「シーツ・オブ・サウンド」 と呼ばれた、とにかく音を 「敷きつめる」 演奏は、

30近くまで芽が出なかったコルトレーンのコンプレックスの裏返しとも言えるでしょう。

ぶきっちょだから美しい音が出ない。しゃべり続けないと間が持たない・・・。

体が小さいから音量より「間」で聴かせるしかなかったマイルスの真逆ってところがおもしろい。


このあとコルトレーンは深遠な精神哲学の海へと沈降していきますが、それは同い年(1926-)の

マイルス・デイヴィスも同様。 自分に満足できない人は変わり続けるしかなかった。


名門レーベル、ブルーノートでの録音は意外とこれ一作だけ。(だからタイトルが「ブルー」なの?)

同社のボス、アルフレッド・ライオンたっての招へいとあって、メンバー選びや内容など

自由にやらせてもらえたそうだ。

気の合う仲間と練りに練った自作披露の場を得て、本作はまだ 「出家前」 の明るいコルトレーン、

輝けるモダンジャズ黄金時代のキラキラした楽しさを聴くことができる。

コルトレーン31歳、遅かりし「青の時代」 と呼ぶにはぜいたくな逸品です。


 『Blue Train』
 ジョン・コルトレーン (tenor sax)
 カーティス・フラー (trombone)
 リー・モーガン (trumpet)
 ケニー・ドリュー (piano)
 ポール・チェンバース (bass)
 フィリー・リー・ジョーンズ (drums)

 1957年、ブルーノート



 ・・・モーガンだけじゃない、他のサイドメンたちも充実した熱演。
 この10年後、コルトレーンは40歳の若さでガンで亡くなるのだから、その衝撃と損失はどのくらいのものだっただろう。

 
23:58  |  JAZZ  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【JAZZ】 2016.09.19 (Mon)

アート・ファーマー “アート”の秋

アート・ファーマー『アート』


ジャズ・トランペッター、アート・ファーマー の代表作 『アート』。1960年。


見事にいぶし銀4人がそろったカルテット。

そしてこれまたシブい選曲と音色と。

手持ちのCDは最新のリマスター盤じゃないので、よけいにくすんだ枯れ味が際立ちます。

虚無僧姿で尺八やらせても似合いそう。


それでも、人柄が伝わってきそうな、奇をてらわない誠実な音づくり。

少しだけ体が温まる軽快さと ほっとさせられる歌ごころは、「オレ様」マイルスの真逆を行く味わい。

一番有名な代表作 『モダン・アート(1958)』 よりぼくはこっち派です。


夜の気取ったお酒の店でというより、閑静な、アンティークなカフェで聴きたいな。

秋の昼下がり、べつに天気が良くなくったっていい。

灰色の曇り空にだってしっくりくる音楽があるのです。


でも雨すぎて今日の散歩はおあずけ。 うちの椅子でも磨いとくか。



 アート・ファーマー 『アート』

 アート・ファーマー (tp)
 トミー・フラナガン (p)
 トミー・ウィリアムズ (b)
 アルバート・ヒース (ds)

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 (・・・名パートナーだった”J・Mの仲本工事”ベニー・ゴルソン(sax)は不参加。)


 
20:16  |  JAZZ  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【JAZZ】 2016.04.17 (Sun)

シェルブールの雨傘、ジャズ。

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雨の夜長に、ジャズを聴きました。

ミシェル・ルグランの名曲 『シェルブールの雨傘』。


このフランス映画音楽の巨匠は ジャズ・ピアニストの顔もお持ちだそうで、

ピアノ・トリオで 自身の名曲を縦横無尽に料理しています。

タンゴ風あり、ボサノバ風あり、感極まってのうめき声まで。

少々気張りすぎなのがご愛嬌。

自作自演集 『パリジャン・ブルー』 より。 (Amazon試聴ページ


映画は全編 「歌」で通した異色のミュージカル・オペラ。

雨の港町。時代に引き裂かれた若い恋人たち。

若かりしカトリーヌ・ドヌーヴの可憐さが際立ちます。

雪の夜のラスト・シーンは最高。

世界一美しいガソリン・スタンドでした。


・・・北フランスの港町シェルブールには、一度行ってみたい。

日本でいうなら函館? それとも小樽?

50年前の映画の雰囲気、今も残っているでしょうか。

 
19:47  |  JAZZ  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑