【 段ボール箱コンポスト】 2009.12.10 (Thu)
≪生ごみ0円コンポスト≫もくじ
【機動戦士コンポスト編】
生ごみコンポスト、大地に立つ! ~第1話:段ボール箱コンポストの作り方
生ごみ堆肥化命令 ~処理できるもの、できないもの
サンマ出撃す~灼熱の生ごみコンポスト ~発酵熱を出すコツ
生ごみコンポスト、恋のあと ~第1号満タン
死闘!米ぬかは潤い深く ~米ぬか利用法
迫撃!ズーコンポスト ~驚愕の最新ごみ処理技術のお話。
【哀・コンポスト編】
復活の生ごみコンポスト ~第2シーズン
生ごみコンポスト、血に染めて ~発酵熱が出た!
生ごみコンポストに散る! ~シーズン終了
【めぐりあいコンポスト編】
めぐりあいコンポスト ~世界の事情
生ごみコンポスト、追撃! ~第3シーズン・新型?コンポスト
・・・
脱出~生ごみ要塞コ・ンポス・トー ~最終回 (予定)
【 段ボール箱コンポスト】 2009.12.11 (Fri)
生ごみコンポスト、大地に立つ!

自宅マンションで、生ごみ処理の 「ダンボール箱コンポスト」 を始めました。
夏は虫やニオイが心配だったので、冬になるのを見計らって。
はじめてなので、「経費0円」 で 「簡単」 がモットー。春まで気軽にやってみることにします。
【用意するもの】
ダンボール箱 (初心者なので小さめから。)
米ぬか (微生物のエサになる。米屋さんで無料。ひと冬でスーパーの大レジ袋ぶんくらい。)
土 (地域環境になじんだそこらのものがベスト。箱の1/3程度。
または「もみ殻くん炭」1に「ピートモス」2くらいの割合で。数100円ほど。)
枯葉や生ゴミ類 (まずはたっぷりと、空気を含ませながら。)
・・・を混ぜて設置。 生ごみを入れるたびに 「米ぬか」 を振りかけ、軽くかき混ぜる。
ごみは発酵・分解され、数週間後くらいから肥料として使えます。
注意点・コツとしては・・・
◆ダンボール箱の底に新聞紙を厚めに敷く。数か月程度ならじゅうぶんもつ。
◆通気・乾燥のため、箱はブロックなど台の上に浮かせて置く。
◆虫やニオイ・見た目が気になるなら、古着Tシャツなどでくるんでカバー。
野菜・肉・魚のくずなど、家庭の生ごみはほぼ堆肥化できます。(詳細は次の記事で。)
スタートから10日あまり。 屋内に置いていますが、虫はもちろんニオイも気になりません。
もし失敗しても、庭の土に埋めれば自然がリカバーしてくれる。
あまり細かく決めるとめんどくさくなるので、気軽&適当にやっています。
このブログでも、土に帰るまでの経過をミニ・シリーズ化していきます。
次回、処理できるものとできないもの。題して 『生ごみ堆肥化命令』。
君は、生き延びることができるか?
【 段ボール箱コンポスト】 2009.12.26 (Sat)
生ごみ堆肥化命令

段ボール箱と米ぬかの 「生ごみ0円処理」 を始めて、そろそろ1カ月がたちます。
冬とあって特にニオイはなく、マンションの室内置きでも平気。 最初期のごみは土のカタマリへと順調に分解中。おかげさまで、わが家のごみ出しは劇的に減りました。
しかも、単にごみの量を減らせるだけでなく、生ごみの 「水分」 を出さなくてすむ、というメリットもあります。 湿ったごみを燃やすのは実に非効率。 この水分が、どれだけ地域の焼却炉に負担を強いているか。
というわけで、今日は処理できるもの、できないものを下にまとめてみました。
【処理できるもの】
野菜くず (ネギ・かんきつ類は賛否両論。殺菌作用やオイル分で発酵分解がおそい。)
肉・魚くず(魚の骨・わた、肉の脂身、玉子の殻など。動物性ごみは格好の熱量<カロリー>に)
天ぷら油 (肉魚ごみ同様、発酵熱が出て楽しいとか)
コーヒー・茶がら (通気性に富み、におい消し効果もあるので、基本の土材がわりになる。)
食べ残し (多少の塩分はOK)
枯葉 (小枝はできるだけ小さくして投入。イチョウの葉など油分が多く分解しにくいものもある。)
【処理できないもの】
大きすぎる (木材など)
固すぎる (鶏の骨や貝殻など。多少の小骨くらいなら問題ない。)
水っぽすぎ (よほど土がぐちょぐちょになればマズいが、ほとんど気にする必要なし。)
塩からすぎ (漬物など)
腐っている (ごみも新鮮なほうがよい)
非自然物 (金属、プラ、スポンジ、紙、タバコの吸い殻など)
小枝や魚の頭などは、この規模ではまんま残りました(でもニオイなし!)。またかんきつ類や南国フルーツの皮は、やや不向きのようです。どっちか分からないものは入れない、または入れてみる。・・・気張りすぎず適当にやるのが長続きのコツでしょうか。
なお、長くて半年ほどで微生物の働きが止まり、ごみは分解されなくなります (酸っぱいニオイがしだす)。早めに新しい土と交換しましょう。ごみ入れを止めた土は、肥料として使う前に1か月ほど置いて熟成を。
・・・次回は、分解のスピードが格段に上がる 「動物性ごみ」 を入れてみます。自分の目と手のひらで発酵を体感できるぞ!
題して 『サンマ出撃す』。 君は、生き延びることができるか?
【 段ボール箱コンポスト】 2010.01.22 (Fri)
サンマ出撃す~灼熱の生ごみコンポスト

段ボール箱と米ぬかの 「生ごみ0円処理」 を始めて2か月弱。 たい肥化はいたって順調に進んでおります。(①作り方)
先日は、いよいよ魚のアラを入れました。
生サンマの頭と内蔵、そして焼いて食べたあとの骨を3匹ぶん。 腐敗しないよう、分解菌のエサである 「米ぬか」 をしっかりまぶして。
動物性の生ごみは、魚のアラから肉の脂身までたいてい投入OK。 しかも熱量<カロリー>が高いので、発酵の熱が発生して楽しいんだそうです。
う~ん、うちのは箱をさわっても変化なし。 そういう 「動き」 があればもっと励みになるんだけどなあ。 冬は無理かなあ・・・。
≪発酵熱を出すコツ≫
※ごみ処理だけならそこらの土でもじゅうぶんだが、熱を出すなら通気性重視の土づくりを。土の代わりに 「もみ殻くん炭2:ピートモス3」 、または 「わら・雑草」 等をふんだんに混ぜたり。
気温15℃以上。ペットボトルの湯たんぽを中に埋めるのも手。
動物性の生ごみ。(できればでいいので火を通そう)
糖分。(これも熱量<カロリー>が高い。)
米ぬかのほかに、乳酸菌など発酵をうながすもの。
適度な水分。(米のとぎ汁を。加減がむずかしい。)
土を呼吸させるため、1日1回はかき混ぜる。
※発酵熱は虫を殺す効果もある。
そのかわり冬なので、気になる虫の発生はありません。 においも・・・なし。 顔を近づけたら土のにおいがする程度。 たまたま玄関ポーチにしばらく置いた時期があったのですが、帰宅時だって平気でした。
暖房いらずの熱で燃えあがるその日まで?、これからも少しずつ肉っけを加えていきます。
次回は、そろそろ容器が満杯になるので、できた堆肥を鉢に移します。 題して 『生ごみコンポスト、恋のあと』。
君は、生き延びることができるか?
【 段ボール箱コンポスト】 2010.02.21 (Sun)
生ごみコンポスト、恋のあと
段ボール箱と米ぬかの 「生ごみ0円処理」、2ヶ月弱で満杯になりました。
本来ならそんなにカサが増えないものらしいのですが、うちの場合、もともとの箱が小さすぎた。 まぁ最初だから。
フタをして 「たい肥」 熟成の段階へ・・・。ちなみに微生物による分解は長くて半年ほど。
先日久々にのぞいてみたら、白いカビがウサギのようにフワフワっと生えていました。黒カビと違って 「善玉」 なんだそうで、けっこうけっこう。(一方でタマネギの皮や植物のツルなど、繊維質の強いものはまんま残りました。)
このまま春までおやすみ。

代わって、「新型」 段ボール箱で再スタートです。
初代の10リットル程度から倍の大きさに (写真左⇒右へ)。 これで春までもつでしょう。ザクとは違うのだよ、ザクとは。
土と菌の環境が整わない最初のうちは、鼻を近づけると多少すっぱいニオイがしました。もっとも屋外に置けば(そして好き好んでニオわなければ) 気になるものでもなし。 後日、米ぬかを多めにまいたらニオイはおさまりました。
発酵の熱は・・・やっぱり出ないなあ。 あきらめます。
次回、米ぬかをさわっていたら手がスベスベに・・・。題して 『米ぬかは潤い深く』。
君は、生き延びることができるか?
【 段ボール箱コンポスト】 2010.03.24 (Wed)
死闘!米ぬかは潤い深く

アメリカ大陸横断って、ガルマの勢力圏だぞ!
暖かい日が増えて、季節はすっかり春です。
ぼくは手が荒れやすいのですが、今年は暖冬のせいかだいぶ楽でした。
それに、段ボール箱と米ぬかの 「0円生ごみ処理」 、米ぬかをさわっていると、手がスベスベになりました。 米ぬか箱に手を突っこむと、フカフカして気持ちいい。ビタミンやオイル成分の効果があるみたいです。
米ぬかは近所のお米屋さんで箱いっぱい、タダでもらったもの。お金を取る店もあるそうですが、そこはいい巡りあわせでした。「廃棄物処分する古いやつでいい」 と頼んだので、ぬか漬けはできませんが。
(追記・・・ひと冬でスーパーの大レジ袋くらい使用。春になると虫がつくので使いきろう。)
そんなうれしい副作用もあったはじめての生ごみコンポスト、そろそろ退き際でしょうか。 春本番、虫やニオイが出てからでは遅い。
しかしコンポストはこれで終わりではないのだよ。考えてもみよ、われわれが処理した生ごみの量を。 肥料はあと1年は戦える・・・。フフフ
≪こんなところにも米ぬか!≫
食器用洗剤・・・磨き粉効果があり、油汚れがスッキリ。手肌に下水にやさしい。(←おすすめ☆)
床みがき・・・古ストッキングに詰めて床を磨くと、オイル成分でツヤツヤに。
肥料・・・有機肥料に、微生物のエサに。土壌改良の効果も。(←おすすめ☆)
畑の虫よけ・・・土の表面に薄くすきこめば、害虫よけ効果もあるらしい。根には直接触れないよう。
シャンプー&石鹸・・・さすがに試す勇気なし。ぬか床パックならしてみたいかも。
入浴剤・・・布袋に入れて湯船にポン。試す勇気なし。
料理・・・新鮮なものは、きな粉のようにいろんな料理に混ぜこめるらしい。(要加熱)
米ぬかは酸化しやすいが、すぐフライパンで空煎りすれば冷蔵庫で1~2週間もつとか。
次回、1stシーズン≪機動戦士コンポスト編≫完結。
君は、生き延びることができるか?
【 段ボール箱コンポスト】 2010.05.19 (Wed)
迫撃!ズーコンポスト
この冬はじめて挑戦した 「0円生ごみ処理・段ボール箱コンポスト」 は、成功のうちに終了です。
おかげさまで我が家のゴミ出しは劇的に減り、有機肥料がタダで手に入りました。
虫やニオイの心配がいらない次の冬、また帰ってきます。
コンポスト作戦に参加したすべての生ごみに哀悼の意を表し、全員敬礼!

「生ごみさぁ~ん!」
・・・いっぽう世間には、上には上のコンポストがあるものです。
その名も≪ズーコンポスト≫。
産業廃棄物の20%を占めるという家畜のし尿。
ある生き物に食べてもらって 「堆肥」 へと処理しようという事業計画なのですが、
その 「ある生き物」 とはなんと、ハエの幼虫ウジムシちゃん!
通常なら数か月かかるし尿の堆肥化も、わずか1週間で確実にできるらしい。
くさいものにたかる世界の嫌われ者は、実はすごい仕事をしていた。
その隠れた才能を、こちらから積極的に活用しようという大逆転の発想!
虫は、繁殖能力のない一代限りのものを使用。
きちんとした衛生管理のもと、育った幼虫は家畜のエサに加工。
しかもその幼虫には、天然の抗生物質の効能があり、
幼虫もできた堆肥も、栄養価が高いだけでなく病気に強いのだとか。
食品の 「脱・薬漬け」 にも光明。
手間も費用も、ニオイも衛生・環境面でも、一石何鳥のいいことずくめ。
いいことずくめなのに、なぜもっと早く広まらなかったのだろうか。
偏見か、衛生管理がむずかしかったのか、それとも何か問題があるのか・・・。
そんな≪ズーコンポスト≫、
もともとは人間が宇宙空間で、ハエの幼虫を食べて生活するために研究が始まったのだそうです。
キョエエ~!
でもちょっと試食してみたいかも・・・。
※どうぞ調べてみてください。
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