【全世界音楽】 2017.10.06 (Fri)

サントリー烏龍茶の歌はいいなあ

サントリー烏龍茶CMソング集(春)
サントリー烏龍茶CM曲集『chai』


NHKの『名曲アルバム』から、懐かしい曲が流れてきました。

中国の古い民謡 『太湖船』。(Google検索結果へ)


もっとも懐かしいといっても、じいさんレベルの思い出話じゃなくて、

1990年代のサントリー烏龍茶のCMで使われていた歌。

覚えていますか? 『結婚しようよ (吉田拓郎)』 や 『春一番 (キャンディーズ)』 などを

中国語で歌っていたCMのシリーズ。


愛らしい女の子の歌声と、中国ののどかな情景に魅かれ、当時CDを買いに走ったものです。

ひさしぶりに聴いた。(上の春ジャケver.)

『鉄腕アトム』 とか可愛かった。 あれ、『いつでも夢を』 は入ってなかった!


「太湖」 は長江の河口近く、上海を内陸に入ったところにある中国で3番目に大きい湖。

ほとりには蘇州や無錫など、歴史情緒あふれる街が広がる一大観光地です。

両親は行ったことあるそうだけど、華北専門のぼくは旅望のかなた。

その代わり、また素敵なCMで連れて行ってほしいなあ。サントリーの名作群は一番の憧れだった

んだけど。


 『太湖船』
 山青水明 幽静静    山は青く水は明らか 幽(かす)かとして静静
 湖心飄来 風一陣    湖の中心にひるがえって吹く風一陣
 行呀行呀 進呀進    行けや行け 進めや進め


 ※抄訳しました。中国系オーストラリア人の知人に聞いたところ、メロディは聞いたことあるけど詳しい背景は知らないとのこと。「古い民謡」というけど意外と新しい、近代の歌なのかな? 委細分からずじまい。

 
18:53  |  全世界音楽  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【クラシック音楽】 2017.09.16 (Sat)

夏の終わりのメンデルスゾーン

メンデルスゾーン『無言歌集1』エッシェンバッハ
(全曲盤)

しばらくぶりにメンデルスゾーンの 『無言歌』 集を聴きました。

クリストフ・エッシェンバッハのピアノによるCD。1975年録音。


『春の歌』 がいちばん広く親しまれていますね。

ほか、第1曲 『甘い思い出』 がせつなく、妙に心に引っかかった。

その理由をよくよく思い返してみれば、受験の一番つらい時期に聴いていたせいだった。

今となってはそれも甘くほろ苦い思い出、と言えるのでしょうか。


「谷間の世代」とされるエッシェンバッハの、クールなのか温かいのかよく分からない「中庸の美」な

演奏と録音音質も、あの頃を思い出させてくれました。

今夜はよく眠れそうです。


 HMV試聴ページへ (ハイライト盤)


 長く理不尽な差別と弾圧を受け、多くが強制居住区域<ゲットー>での生活を余儀なくされていたユダヤ人たち。その最初の成功者と言えるのが、ドイツのメンデルスゾーン家でした――。

 貧しいゲットーから出た祖父モーゼスは、独学で学問を修め、同時代のI・カントと並び称される哲学者として大成。ユダヤ文化の体系化と近代化の第一歩を記す。(「それまでの五〇〇年間で、最も著名なユダヤ人となった。」
 モーゼスを継いだ父アブラハムも銀行家として財を成し、家族ともどもキリスト教に改宗。ドイツ社会との融和を目指した。

 そして3代目にあたるフェリックス。 「モーツァルトの再来」 とも呼ばれた早熟の天才児として、19世紀ドイツロマン派音楽界の実力者として君臨。(最も有名な 『真夏の夜の夢』 を作曲したのは17歳の時!)
 母の実家がバッハ家のパトロンであったことから、(信じられないことだが)当時世間から忘れられていたJ・S・バッハの作品を発掘し、今に至る 「音楽の父」 としての地位を決定づけた功績は大きい。また、指揮者として「指揮棒」 を初めて使ったのも彼だったというのはちょっとしたウンチク。
 40歳を前にして早すぎる死を迎えたが、彼の子供たちも事業や学問の世界でそれぞれ成功を収めた。

 しかしその後、反ユダヤ思想の高まりにより、その急先鋒たるワーグナーから手ひどく攻撃され、続くナチス政権によってメンデルスゾーン家の遺産は徹底的に収奪・破壊される。フェリックスの音楽も不当に軽んじられ、名誉回復には戦後しばらくまでかかった。

 今では、古典派ベートーヴェンを継いでロマン派黄金時代を築きあげた巨人のひとりとして、ふたたび人気作曲家に返り咲いたのはご存知のとおり。
 近年は姉のファンニーの、女性初の作曲家・ピアニストとしての 「自立した女性像」 にも注目が高まっている。

 ――ハーバート・クッファーバーグ著 『メンデルスゾーン家の人々/三代のユダヤ人』 が力作でした。日本人にはなかなか伝わりにくい、当時のユダヤ人の置かれた状況も勉強になった。


 
21:10  |  クラシック音楽  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【JAZZ】 2017.07.17 (Mon)

遅れて来たコルトレーン青の時代

J・コルトレーン『ブルー・トレイン』

今2017年7月17日は、ジャズ・サックス最大の巨人ジョン・コルトレーンの没後50年です。

膨大な録音、目まぐるしく進化していくスタイルの中でもやっぱり一番好きなのが、

初期の記念碑的傑作 『ブルー・トレイン』! (1957)

天才トランぺッターのリー・モーガンと、少年ジャンプみたいな華々しい超絶拳法を打ち合います。

(ぼくはむしろモーガンのほうがスゲーってなった。当時19歳(!)、モーガンにとっても生涯屈指の名演。)


のちに 「シーツ・オブ・サウンド」 と呼ばれた、とにかく音を 「敷きつめる」 演奏は、

30近くまで芽が出なかったコルトレーンのコンプレックスの裏返しとも言えるでしょう。

ぶきっちょだから美しい音が出ない。しゃべり続けないと間が持たない・・・。

体が小さいから音量より「間」で聴かせるしかなかったマイルスの真逆ってところがおもしろい。


このあとコルトレーンは深遠な精神哲学の海へと沈降していきますが、それは同い年(1926-)の

マイルス・デイヴィスも同様。 自分に満足できない人は変わり続けるしかなかった。


名門レーベル、ブルーノートでの録音は意外とこれ一作だけ。(だからタイトルが「ブルー」なの?)

同社のボス、アルフレッド・ライオンたっての招へいとあって、メンバー選びや内容など

自由にやらせてもらえたそうだ。

気の合う仲間と練りに練った自作披露の場を得て、本作はまだ 「出家前」 の明るいコルトレーン、

輝けるモダンジャズ黄金時代のキラキラした楽しさを聴くことができる。

コルトレーン31歳、遅かりし「青の時代」 と呼ぶにはぜいたくな逸品です。


 『Blue Train』
 ジョン・コルトレーン (tenor sax)
 カーティス・フラー (trombone)
 リー・モーガン (trumpet)
 ケニー・ドリュー (piano)
 ポール・チェンバース (bass)
 フィリー・リー・ジョーンズ (drums)

 1957年、ブルーノート



 ・・・モーガンだけじゃない、他のサイドメンたちも充実した熱演。
 この10年後、コルトレーンは40歳の若さでガンで亡くなるのだから、その衝撃と損失はどのくらいのものだっただろう。

 
23:58  |  JAZZ  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【全世界音楽】 2017.05.29 (Mon)

≪全世界音楽≫書庫もくじ

  ≪全世界音楽≫もくじ (クリックすると新しいウィンドウで開きます)

  中国民謡『太湖船』~サントリー烏龍茶の歌はいいなあ
  あの曲はこの曲だったのか③~日曜夜の憂うつ編

  PVがダサかったあの名曲洋楽ベスト3!
  魔法のじゅうたんに乗って
  マイケル・ジャクソン 『ベンのテーマ』
  Zガンダムの原曲みっけ
  「アローン・アゲイン」は「また一人」?

  バート・バカラック、Myベスト3!
  アニメ「パチソン」感動の名曲ベスト3!
  赤塚ふうパーシー・スレッジ(濃い味シンガー大集合!その1)
  恐竜戦隊ティナ・ターナー (濃い味シンガー大集合!その2)
  いとしのトム・ジョーンズ (濃い味シンガー大集合!その3)

  はじめての『アビイ・ロード』 (ビートルズ・デビュー50周年)
  21世紀の『クリムゾン・キングの宮殿』
  あの曲はこの曲だったのか②~懐かしスポーツ編
  あの曲はこの曲だったのか①~テレビ番組編
  クレモンティーヌのバカボンなのだ

  松本隆 『赤いスイートピー』
  ドリフ&ソウル
  空耳『ヘイ・ジュード』
  イムジン河、しみた
  星になったマイケル

  『NHKスペシャル』テーマ曲ベスト3!
  空耳『Power to the People』(桑田佳祐トリビュート)
  ソラミミ・アビイロード!~桑田佳祐の音楽寅さん
  コミックソングの歴史的名曲ベスト3!
  featuring俺ら東京さ行ぐだ!

  ウイスキーが、お好きでしょ
  「原曲はクラシック」ベスト3!
  夢見るシャンソン人形
  『We are the World』
  ディスコでゴゴゴー

  ジョンのハッピー・クリスマス
  サッチモの『この素晴らしき世界』
  サザエさんのギター  
  この木なんの木、気になる木♪
  小さな恋のメロディ

 
21:40  |  全世界音楽  |  EDIT  |  上へ↑

【全世界音楽】 2017.05.28 (Sun)

あの曲はこの曲だったのか③~日曜夜の憂うつ編


日曜洋画劇場ending イーストウッド


 『サザエさん』 のサントラ盤を買いました。『サザエさん音楽大全』。
 チェンバロやフルートで奏でられるあの曲このメロディ――そうそう、これこれ! タラちゃんの足音やタマの鳴き声が入っているのもうれしい。

 そしてもうひとつ知りたかった、次週予告用BGM。「さぁて、来週のサザエさんは?」 「フネです――」でかかるあの音楽!
 加藤みどりさんが歌う 『レッツ・ゴー・サザエさん』 という歌の、インスト・アレンジ・バージョンだそうです。(――というよりこっちがオリジナル? CDには両バージョン収録)

  【YouTube検索ページ】 レッツ・ゴー・サザエさん (人さまの著作物なので、こっそりリンクだけ。)

 ・・・あぁ、これで日曜日が終わる! 世のちびっ子たちを憂うつにさせた、たそがれの挽歌。

 作曲はごぞんじ筒美京平さん。ちなみに、これら主題歌群をのぞく劇伴BGMの作曲は越部信義さんという方。あの 『おもちゃのチャチャチャ』 も 『世界ふしぎ発見』 のテーマ(パラパパー♪)も越部さんです。


♪  ♪  ♪


 ・・・と、ここまで書いていると、ビッグニュースが耳に入ってきました。日曜夜の長寿番組 『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』 が、この春大きくリニューアルしたそうです。
 『ガキ使』 といえばこの曲!

  【YouTube検索ページ】 Coldcut 『Theme From Reportage』

 28年間おなじみだったこのテーマ曲も、もう聴けなくなったらしい・・・って28年もやってるのかよ! ずいぶんご無沙汰しています。『笑点』 目指してがんばってください。


♪  ♪  ♪


 しかし究極の 「日曜エンディング曲」 といえばそう、あの淀川長治さんの 『日曜洋画劇場』 のエンディング曲に尽きます。
 巨星コール・ポーター作曲による 『So In Love』 という曲。

  【YouTube検索ページ】 Cole Porter 『So In Love』

 この曲聞いたら日曜日はぜったい終わり。後戻りのできない最後通牒。ただでさえ重苦しいムードが、子供心に怖かった。

 今、この曲聴いて本気でブルーです。あぁ月曜やだやだー!

 
18:53  |  全世界音楽  |  コメント(2)  |  EDIT  |  上へ↑

【クラシック音楽】 2017.04.27 (Thu)

ホロヴィッツ plays モーツァルト

ホロヴィッツ plays モーツァルト
モーツァルト 『ピアノ協奏曲第23番(K.488)』 CD盤


20世紀を代表する偉大なピアニスト、ウラジミール・ホロヴィッツ。

ロシア⇒アメリカ好みのきらびやかな超絶テクニックを持ち味とした彼が、珍しくモーツァルトを演奏。

ずいぶん昔、NHK-BSでこの 『ピアノ協奏曲第23番』 の録音ドキュメンタリー番組を観たのですが、

その時の雷に打たれたような感動は今でも忘れられません。


  ≪Amazon試聴ページ≫


指揮はカルロ・マリア・ジュリーニ、演奏はミラノ・スカラ座o。1987年。(亡くなる2年前の84歳!)

CDはよく見かけますが、ドキュメンタリー版はVHSだけでまだDVD化されていないらしい。

ぼくはNHKでの再放送時に満を持してビデオ録画したテープを今、たまたま掘り出して観ています。


まず目をひくのが、伸ばしたり折り曲げたりと、気持ち悪いくらいの指づかい!(ほめ言葉)

「悪魔的」と形容されるのも分かる。 真似したら指の腱ブチブチ切りそうです。


そして通常より速いテンポの、いま聴いたらずいぶん奇抜なモーツァルト像。

でもこの異形さというか、唯一無二の個性と世界にこそホロヴィッツたるゆえんがあります。

この不思議な求心力と説得力は、どう説明したらいいのだろう??

やっぱり映像で見ないと伝わらないので、ぜひDVDで復刻してほしい。


ちなみに録音現場にも同席しているワンダ夫人は、大指揮者トスカニーニの娘なのは有名。

そのせいかなんかすごい貫禄感じてしまいました。

 
18:54  |  クラシック音楽  |  コメント(1)  |  EDIT  |  上へ↑

【クラシック音楽】 2016.10.07 (Fri)

≪クラシック音楽≫書庫もくじ

  ≪クラシック音楽≫書庫もくじ

  ホロヴィッツ plays モーツァルト
  ドボルザークあるある
  ベートーヴェンの 『悲愴ソナタ』 聴き比べ
  カラヤンの『ツァラトゥストラ』聴き比べ

  シャンパン・バッハ
  世界一ヘタクソな『ツァラトゥストラはかく語りき』
  プーランクのピアノ曲集
  立ち上がれ!ブラームス弦楽六重奏曲
  洋食喫茶?ラフマニノフ

  オペラ映画 『リゴレット』 (ヴェルディ生誕200年)
  グルベローヴァの『夜の女王』
  水曜日はワグナーを聴いて♪(生誕200年)
  無限『トリスタンとイゾルデ』
  フィッシャー・ディースカウとわたし

  マリア・カラスの 『夢遊病の女』
  クレンペラー×ベートーヴェン 『荘厳ミサ曲』
  ハチャトゥリアン 『フルート協奏曲』
  衝撃の歌姫 !? フローレンス・フォスター・ジェンキンス!
  わが心のドボルザーク交響曲第8番

  フォーレのピアノ曲全集
  フルトヴェングラーのワーグナー
  レナード・バーンスタイン記念
  『だったん人の踊り』改め・・・?
  チャイコフスキー『交響曲第4番』って何だ!?

  ショパン生誕200周年の『プレリュード』
  マーラーの交響曲≪巨人≫聴きくらべ
  驚異のシモン・ボリバル・ユース・オーケストラ!
  イ・ムジチの『四季』50周年聴きくらべ
  トスカニーニのワーグナー

  プッチーニの『誰も寝てはならぬ』
  『展覧会の絵』めぐり
  カラヤンのモーツァルト『戴冠式ミサ』
  カラヤン愛憎
  ヴェルディ、怒りのレクイエム

  無伴奏チェロくらべ
  バッハとドラクエ
  バッハを兄弟に例えてみた。
  フルトヴェングラーの『第九』
  とすかにーにカンタービレ

  ブラームス交響曲第1番聴きくらべ
  アマデウス、走る
  さわやかな『皇帝』
  アラウのショパン『前奏曲』
  ショーシャンクのモーツァルト

 
20:01  |  クラシック音楽  |  EDIT  |  上へ↑