【京都・奈良&和ふう】 2016.12.14 (Wed)

河竹黙阿弥 生誕二百年の場

河竹黙阿弥
<河竹黙阿弥(新七)>

問われて名乗るも おこがましいが、にわか仕込みの歌舞伎ツウ

昨日今日とは南座へ、銭は銀座の歌舞伎座へ


ことし二千と十六は、作家・河竹黙阿弥(かわたけ もくあみ)の、めでたき生誕二百年

こいつは春から縁起がいいと、歌舞伎THEイヤーを気取るはいいが、

日本芸能独特の、「尽くす」「耐え抜く」「泣かせる」が、肌に合わぬが運の尽き

年の暮れにてようやくと、取ってつけたよなブログ記事


知るも知らぬも白浪の、知らざぁ言って聞かせやしょう

nacchann0904たぁ、俺がことだァ!!

 
00:04  |  京都・奈良&和ふう  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【京都・奈良&和ふう】 2016.04.11 (Mon)

人を動かす『鑑真和上坐像』

鑑真和上坐像
(国宝とその複製)

中国人の知人から、「日本の"鑑真"の仏像を見たことがある」という話を聞きました。

奈良の唐招提寺にある、あの、教科書に載っていた有名な像。

それを日本じゃなくて、故郷の中国で見たそうなんです。


――国宝 『鑑真和上坐像』 が中国に「里帰り」したのは1980年。

鑑真が住職を務めていた揚州・大明寺などで展示され、中国に「鑑真ブーム」を巻き起こしたそう。

知人も、どこまでも続く長い行列に並び・・・、それでも子供ながらに高揚したのを覚えているとか。

鑑真像の里帰りは、文化大革命で徹底弾圧・破壊された中国の仏教が復興される

大きなきっかけになりました。


そして里帰りにかけた思いは、日本にとっても同じ。

不幸な日中戦争を経て、唐招提寺もまた戦後の廃墟同然からよみがえった。

震える声で 「お里ですよ」 と像に語りかけた長老(住職)の森本孝順さん――

執念ともいうべき使命感のエピソードには思わず胸が詰まりました。


 唐招提寺御影堂 『鑑真和上坐像』

 実在の人物を写実的に描く肖像彫刻、その日本初にして最高傑作のひとつ。鑑真が亡くなる直前につくられたというので、実際にその姿を知る仏師がリアルに模写したと思われる。 

 こまかな表現を可能にしたのが、「脱活乾漆(だっかつかんしつ)」というつくり。麻布や木くずのパテを漆で塗り固めていく、いわゆる「張り子」細工。それをヘラではなく指先で丁寧に仕上げたものだと調査でも裏付けられた。
 麻布は、鑑真が実際に身に着けていたものかもしれないとのこと。

 像は劣化を防ぐため、年に数日しか公開されていなかったが、数年前には忠実なレプリカが作られ、常設展示されるようになった。中国側にも寄贈されたそうだ。



命がけで海を渡り戒律を伝えた偉人の遺志は、かくも周りの人々を熱く動かすのか。

いや、たしかに鑑真その人、そしてその高い精神が宿ったこの像なら分かるというものです。

 
23:29  |  京都・奈良&和ふう  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【京都・奈良&和ふう】 2015.09.29 (Tue)

≪和ふう≫書庫もくじ

  ≪和ふう≫書庫もくじ

  人を動かす『鑑真和上坐像』
  なにまことしからずとや・・・能 『二人静』
  和アロマの季節
  京都へ。『ぶらぶら美術・博物館(BS日テレ)』

  遅ればせのお茶会
  菊五郎劇団・初春歌舞伎公演2013
  ふくさの色
  『厳島観月能』 NHK中継
  京の秋は遠くになりにけり

  文楽~越路大夫と住大夫
  花散里のかおり
  テレビで歌舞伎鑑賞
  たまには織部
  書で涼をとる

  半泥子さんとの休日
  お抹茶で一服
  能と歌舞伎の 『勧進帳』
  歌舞伎+シェイクスピア 『NINAGAWA十二夜』
  歌舞伎版『シンデレラ』!

  黄瀬戸と瀬戸黒のバレンタイン
  京都大原、冬
  昼間のお茶と、夜のお茶
  夏の茶会
  My Favorite 京都、ベスト3!

  利休派? 遠州派?(ガンダムに例えてみた)
  名残の茶事
  歌舞伎版『白雪姫』!
  狂言『釣狐』
  初風炉の茶事

  国宝の女(ひと)♪
  向源寺・官能の菩薩像
  お香を焚いてます
  大岡越前のふすま
  その時“苔寺”が動いた~逆転の西芳寺

 
23:42  |  京都・奈良&和ふう  |  EDIT  |  上へ↑

【京都・奈良&和ふう】 2015.09.28 (Mon)

なにまことしからずとや・・・能 『二人静』

能『二人静』
(参考)

 このごろは 「お能」 を観にいくことも叶わず、寂しい思いをしています。
 あの幻想的で張りつめたムードが好きなだけの初心者ですが、中継をテレビで流しているだけでも格別。
 そこで、ずいぶん昔にNHKを録画した 『二人静』 のビデオを引っぱり出してきました。


 名作中の名作 『二人静(ふたりしずか)』

 新年の若菜を摘みにきた巫女が、「私の霊を弔ってほしい」 と言う不思議な女と出会う。
 その女とは、源義経の寵姫として知られる静御前の亡霊。巫女と静の霊はともに舞い、無念のうちに世を去った静の哀しみを分かち合う。



 圧巻なのが、「ひとりの人物をふたりで演じる」というタイトルのゆえんになった場面。 巫女が不思議な出会いのいきさつを周りに話しているうち、静御前の霊に乗り移られるその瞬間!


 「まことしからず候ふほどに、申さじとは思へども・・・なにまことしからずとや!」
 (「まことの出来事ではないので、お話するほどの事ではないと思ったけれども・・・まことではないだと !?」)


 地の隙間から湧きあがるような、静かなる怨霊の迫力。ぞわぞわっと鳥肌!
 中継映像だとそこにカメラの演出が加わるので、生の観劇とはまた別の、空気が一変する瞬間をはっきりと味わえます。




 見どころとされるのはやはり、「ふたりの静」による舞の競演。能面をつけた状態で相手の動きに合わせなければならない、演者ふたりに同等レベルの技量が求められる難曲中の難曲だそう。(そこを合わせて驚かせてこそ、国の、世界の「宝」なんだけどねえ。)
 もっとも、技術的なシンクロナイズにはあまりこだわっていないよう。舞いの最後、静御前の恨みと悲しみに心から寄り添う 「精神の同化」――、その時はじめて 「二人静」 がひとつになったのだと、しかと伝わりました。すばらしかった。


 「思ひ返せば いにしへも 恋しくもなし憂き事の 今も恨みの衣川」
 (むかしを思い返してみても、憂き事ばかりで恋しくもない。平泉を流る衣川を、今も恨めしく思う)


 ・・・『二人静』 は近々、京都で上演されるとか (上のポスター)。 映像だけでは分からない場の全体像や空気の温度変化を、ぜひ一度体験したいな。

 
08:22  |  京都・奈良&和ふう  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【京都・奈良&和ふう】 2015.04.29 (Wed)

和アロマの季節

竹林(20)
「京都嵯峨野に吹く風は~♪」

お香のセットをいただきました。スティックタイプ。

お仏壇でおなじみのサンダルウッド<白檀>のほか、

若竹<バンブー>だったり桜だったりユズだったりな、和ふうのアロマの詰め合わせ。


外国人の友人に何かプレゼントする、そのお試しもあったのですが、いいものを見つけました。

(本格的なお仏壇用の線香のほうがいいかな?)


ぼくの場合そこに、洋風の香りをブレンド。

フローラル系のアロマオイルをお香に塗りつけて焚いています。

これでだいぶ若々しく、そして複雑なおもしろさに。


新茶もそろそろだし、いよいよはじまる香りの季節。

わが お鼻ちゃんには、今年もつらかった花粉症のねぎらい。

 
18:58  |  京都・奈良&和ふう  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【京都・奈良&和ふう】 2014.09.07 (Sun)

京都へ。『ぶらぶら美術・博物館』

河井寛次郎記念館 - Google 検索


 先日の 『ぶらぶら美術・博物館』(BS日テレ) がおもしろかった。
 夏の京都、その名品を巡るスペシャル版。

 世界遺産・国宝級の名刹は、迎え入れる側の解説が説教くさくて鼻についたけど、よかったのが東山五条にある河井寛次郎の記念館。

 河井は、柳宗悦らと共に 「民芸運動」 を推進した20世紀の陶芸家。
 調度品も含めて、自宅をそっくりそのまま開放した館内。何気ない小物にも、使い古された色と味わいがにじみ出ていて思わずため息。そこでお子さんお孫さんたちが卓球したりかくれんぼしたり・・・、日常で使ってこそナンボの 「用の美」 にあふれていました。
 自宅の裏に 「登り窯」 が作られていたのも驚き。

 あぁ、このまんま欲しい!住みたい! こんなところで仕事したい!
 海外にそっくり移築するとしたら、どのくらいかかるだろう? 木材などはその土地その気候に左右されるだろうから、むずかしいかな。カネもないしな・・・。

 出演者のみなさんもすっかり気に入られたようだ。
 ぼくも次に京都に行った時はぜひ、ゆっくりとした時間の中でくつろいでみたいです。家具と一緒に溶け込んでしまいそう。

 
17:03  |  京都・奈良&和ふう  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【京都・奈良&和ふう】 2013.12.06 (Fri)

遅ればせのお茶会

013(20).jpg
(別のお宅)


 お世話になっているお師匠のお茶会に行ってきました。

 冬に向けた 「炉開き」 のこの季節、いつもは裏方の力仕事専門で、あとでごほうびにお茶を点(た)てていただくのですが、今年はあれこれ都合がつかずお手伝いできませんでした。
 代わりのこの日は、いっぱしの 「お客」 として。
 えらそうに。

 女性のお客には 「萩」 や 「唐津」 のようなスマートで洗練された茶碗が好まれますが、ぼくはシブくて重厚質朴な 「黒楽」「瀬戸黒」 のたたずまいが好き。

 ロクロを回して正確に描いた円ではなく、「手づくね」 で一瞬を切り取った不完全な世界観。 下ぶくれの曲線は赤ちゃんのほっぺのようでもあり。手のひらに包まれた宇宙のやわらかさ。
 その瞬間は、亭主であるお師匠との対峙だけではなく、茶碗との対峙でもあります。

 この日、庭の紅葉はまだ色半ば。
 それでも暖かい西陽が紅葉の色を透かして、影を黄金色に染めていました。

 
00:18  |  京都・奈良&和ふう  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑