2012.05.15 (Tue)
小津とおならと 『お早よう』 と

小津安二郎監督の映画 『お早よう』。1959年松竹。
郊外の建て売り住宅地を舞台に、そこに住まう人々の近所づきあいと子供たちの日常を描く、ほのぼのコメディ。
「小津の食わず嫌い」 だったぼくは今回初めて観たのですが、こまかい描写ひとつひとつがクスリとおかしくて、やっぱり小津って偉かったんだなあ、と感心させられました。
≪おなら≫
いま子供たちに流行している、自由自在のおなら芸。 わざわざ軽石を砕いて飲んで、日々おなら技を磨きあっているのだそうだ。
中にはおならに失敗して、別の「モノ」が出てしまう少年も! 「お母さん、パンツ出してくれよぅ〜」 がせつない。
しかし大人はもっとすごい。
”ブー”
「あんた呼んだ?」 「いいや」 「あ、そう」
”ブー”
「なあに?」 「ああ、今度の軽井沢の・・・」
・・・奥さんとオナラで会話ができる名人の域。なにせガス会社に務めているというのだから、もうかなわない。
≪家庭とご近所づきあい≫
うわさと思い込みで人を決めつける奥さん連中や、理屈も説かずに子供を押さえつける父親。 こういう昭和のコミュニティーは息苦しくていやだった。
事実、それに我慢できない劇中の若いカップルは、早々にこの住宅地を離れていく。このごろ昭和という時代が美化されて久しいが、小津映画はそんな昭和的な価値観が疎まれ、すたれ始める時代にこそ生まれた。
ただ当時は、「ご近所」 も 「家庭」 の延長だったのかな。だからお互いノック無しで上がり込んだり、適度に折り合いをつけて水に流す。
「お婆ちゃん、あんたもう"楢山"だよッ!」 なんて物騒なセリフ、今となっては家族でも言えません」。
≪「お早よう」「いいお天気ですね」≫
口答えをして叱られたお兄ちゃんが、「"お早よう" ”今日もいい天気ですね” ”そうですね” ・・・大人だって余計な事ばかり言ってるじゃないか!」 と食い下がる。
結局そういう意味のない無駄話が、世の中の潤滑油になっている・・・という話なのですが、そう言って諭した子供たちの先生、当のご本人がその効能をラストで実践してくれます。
モジモジしながら、「お早よう」「いいお天気ですね」「そうですね」・・・
恋のはじまりです。
≪そして「おなら」へ≫
テレビ欲しさに 「だんまりスト」 を始める兄弟。「あいらぶゆー」 の幼い次男坊が最高にかわいい!
ラスト、兄弟がしょんぼり帰宅。哀しげなBGM。しかしカメラのカットが変わると・・・! こういうさりげない見せ方にほんと参りました。見ていて思わず 「わぁ!」 と声をあげてしまった。
・・・そして大団円、いつもの朝のおなら比べ。 晴れやかな空の下、物干し台になびく堂々パンツ3枚!
すばらしいオチに拍手!
監督/小津安二郎
脚本/野田高梧、小津安二郎
撮影/厚田雄春 (小津作品の「アグファ・カラー」、買っとくれよぅ。)
音楽/黛敏郎
出演/笠智衆、三宅邦子
設楽幸嗣、島津雅彦 (MVPの兄弟。あいらぶゆー!)
佐田啓二、久我美子 (若い恋人たち。ラストの会話がいいんだ。)
杉村春子 (憎まれ口もほんッと上手いんだから。)
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2012.05.12 (Sat)
『逃走迷路 (1942米)』

≪感想≫
後の 『北北西…』 のようなスケール感はないが、アイディアに富んだ冒険に次ぐ冒険。 スリルの焦らし・はぐらかし・・・ひとつひとつが上手い。 何と言ってもラスト、「自由の女神」 はヒッチコック作品でも指折りの名シーン。
単純に面白い大好きな娯楽作。
ヒッチほか多くが指摘しているように、主演の男女が軽量級ではあるが、それもまたチャーミングに思えてきた。 敵の富豪パーティーに封じ込められたふたりのダンス・シーンは、ヒッチお得意の 「スクリーン・プロセス(背景合成)」 撮影。 ぼやけた背景に浮かび上がるふたりの表情は、たとえば一眼レフ写真のようなみずみずしい効果。
無実の主人公の窮地を救うのは、盲目の老人や無垢な赤ちゃん、はぐれ者の芸人たち。清く正しい心は黙っていても伝わるという、理屈抜きの 「勧善懲悪」 が時代だなあ。また悪党にとって邪魔な主人公が、監禁されるだけでずっと生かされておくのも、古き良き冒険娯楽映画のお約束。それもまたまたチャーミング。
・・・その一方で、悪党の側にも主義主張があり、それぞれ家族や生活、社会貢献を大事にしているという描写も、ただのアメリカ的プロパガンダに終わらないところだ。
A・ヒッチコック監督第28作 『逃走迷路 (1942米)』
出演/ロバート・カミングス (バリー・ケイン)
プリシラ・レイン (パトリシア・マーティン)
ヴォーン・グレイザー (盲目のマーティン翁)
オットー・クルーガー (牧場主トビン)
ノーマン・ロイド (フランク・フライ)
≪あらすじ≫
軍需工場が破壊工作員によって爆破された。犯人と間違われて追われる身となった工員バリーは、逃避行の中でパトリシアという娘に出会う。彼女は戸惑いながらもバリーの無実を信じ、運命を共にすることに。真相を知る男フライを捜して、ふたりの逃走迷路は果てしなく続く・・・。
≪解説≫
イギリス時代の 『第3逃亡者』 を練り直した、平凡な市民が犯人に間違われ、追われる身になりながら真犯人を捜すというヒッチお得意の 「巻き込まれ型」 サスペンス。後の『北北西に進路を取れ』で結実する、このテーマの折り返し地点といえる。ラスト、自由の女神像での攻防が見もの。
製作のフランク・ロイドは、アカデミー賞初期の常連だった名監督(『カヴァルケード ('33)』『戦艦バウンティ号の叛乱 ('35)』)。フライ役の俳優ノーマンはその息子。
≪ヒッチはここだ!≫
65分ごろ、主人公たちの車が夜のN.Y.に着くシーン。通りの向こうで女性とショーウィンドウをのぞいている・・・が、暗いので言われないと気付かない!(スチール写真で確認) 難易度は最高クラス。
『SABOTEUR』
監督・原案/アルフレッド・ヒッチコック
製作/フランク・ロイド、ジャック・H・スカーボール
脚本/ピーター・ヴィアテル
ジョーン・ハリソン、ドロシー・パーカー
撮影/ジョセフ・ヴァレンタイン
音楽/チャールズ・プレヴィン
ユニヴァーサル 108分
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2012.05.08 (Tue)
プランターの土づくり

春−−
人間は眠たいだけですが、草花にとっては芽生えの季節です。
ベランダのプランター、今年は何を作ろうかな?
まずは昨年ゴーヤを育てた土を、ベランダに広げて日光消毒。
そして冬限定で貯めておいた、「生ごみコンポスト」 の堆肥をまぜまぜ。
ついでにキノコ類の根っこの 「おがくず」 もまぜまぜ。(いい土壌改良になるらしい)
さらにお菓子の袋に入っている、乾燥剤の 「生石灰」 をまぜまぜ。(アルカリ化)
土に良い、と言われているものは全部まぜてみました。
お好み焼き屋さんが開けそうです。
今年は、連作を避けてゴーヤはお休み。(↑このくらいまぜまぜしたら、連作障害は出ないと思うが。)
豆、唐辛子、ハーブの挿し木・・・、簡単なやつをあれこれ混栽してみようかな。

キャベツの芯をメダカ水槽につけておいたら、花が咲きました。
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2012.05.02 (Wed)
『疑惑の影 (1943米)』

≪感想≫
前半はひたすら明るく平穏な住宅街の描写。 おませな末娘やミステリー好きの隣人の物騒な会話が、凡々平和な生活のいいスパイスになっていていて楽しい。 そこへ忍び寄る本物の ! 黒い影。・・・うす汚れた街角、汽車の黒煙、銀行員の父への皮肉、相席をいやがり始める幼い妹弟・・・、あこがれの叔父への疑惑が少しずつ積み重ねられていく。
そんな、ふたりのチャーリーの心理の戦いがみごと。 「双子のようなテレパシーで結ばれた」 叔父の醜い素顔を合わせ鏡にすることで、少女は不安の青春期を乗り越えていく。・・・と同時に、「それでもまだ叔父を愛している (ヒッチ評)」 という深い傷も刻まれるのだ。
はじめは冒険のない地味な作品だと思っていたが、見直すたびに魅力が分かってきた。
一方で、国勢調査を偽って一家に忍びこむ刑事の卑怯な手口。警察嫌いなヒッチらしいいつもの刑事像だが、こういう中途半端なヒーロー役ならもう出さないほうがいい。
A・ヒッチコック監督第29作 『疑惑の影 (1943米)』
出演/ジョセフ・コットン (チャーリー・オークリー)
テレサ・ライト (チャーリー・ニュートン)
マクドナルド・ケリー (ジャック・グレアム刑事)
パトリシア・コリンジ (母エマ)
ヘンリー・トラヴァース (父ジョセフ)
≪あらすじ≫
静かな住宅街サンタローザ。チャーリーおじさんの来訪に、同名の姪チャーリーは大喜び。しかし大好きなおじさんが、世を騒がす未亡人殺しの犯人ではないかと疑い始める。日に日によそよそしくなる姪の態度・・・。それに気づいたチャーリー叔父もまた、ある決断を下すのだった。
≪解説≫
善玉イメージのあるJ・コットンが悪役に挑戦、平穏な日常社会にひそむ黒い影を印象づけている。レース・カーテンの窓辺にたたずむ場面の不気味さよ! (*下の【続きへ…】もご覧になって。)
対するT・ライトは、W・ワイラー監督 『ミニヴァー夫人('42)』 『我等の生涯の最良の年 ('46)』 などで知られる実力派の娘役。はつらつとした可憐さで、終戦直後の日本でもアイドル的人気を博した。
イギリス人のヒッチが、高名な劇作家T・ワイルダーの助力を得て、等身大のアメリカ市民社会をいきいきと描く。ワイルダーは兵役のため最初期だけの脚本参加だったが、ヒッチはその世界観づくりの功に最大級の謝辞を贈った。
≪裏話≫
ヒッチは撮影直前の'42年、戦下のイギリスに残した母エマを亡くしている。(父ウィリアムは '14年、ヒッチ15歳のときに死去。)
戦争の混乱とタイトな契約に忙殺され、帰郷もままならなかったヒッチ。親の死に目に会えない罪悪感があったのだろう、作中で語られる登場人物たちの逸話や性格設定には、ヒッチ自身の思いが色濃く投影されている。(年が離れた甘えん坊の末っ子、トラウマによる性格の急変、古き良き父母の時代など・・・。そして母役「エマ」は実母と同名で、父役「ジョセフ」はヒッチ自身のミドルネーム。)
≪ヒッチはここだ!≫
17分、列車の中でカードに興じる後ろ姿。持ち札がすごい手! (医師「君も顔色が悪いぞ」)
『SHADOW OF DOUBT』
監督/アルフレッド・ヒッチコック
製作/ジャック・H・スカーボール
脚本/ソートン・ワイルダー
アルマ・レヴィル、サリー・ベンソン
原作/ゴードン・マクダニエル
撮影/ジョセフ・ヴァレンタイン
音楽/ディミトリ・ティオムキン
ユニヴァーサル 108分
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2012.04.28 (Sat)
NBAプレイオフ2012、西!
NBA2011-12、労使紛争のもつれで82⇒66試合に短縮された変則シーズンが終わり、いよいよ今季の優勝を決めるプレイオフ・トーナメントの始まりです。
東西カンファレンスのそれぞれ上位8チームが出場できるプレイオフ。その計16チームの今季と今後を簡単にまとめてみました。まずはウェスト。(イーストは記事下の「関連記事」からどうぞ。)
西!
【西1位:サンアントニオ・スパーズ】 (vs 8位ジャズ)
最後の最後で不動のサンダーを引きずりおろしてウェスト首位。
昨季同様、高齢&故障の主力を温存し、無名の若手陣のやりくりで勝ちまくるポポヴィッチ采配はさすが。主力が戻らず大失態を演じた昨プレイオフを教訓に、老雄ダンカン&満身創痍ジノビリさえ万全なら、久々の王座も見えてくる。
弱点は昨季同様、高さ不足。ダンカンがさすがに往時の支配力を失っている上、7フッターがいない。昨プレイオフ、1位が8位に敗れた大失態の原因でもある。
【西2位:オクラホマ・サンダー】 (vs 7位マヴス)
最終的にはスパーズに西首位を奪われたが、勝率7割台は120点の御の字。
3年連続得点王デュラントと切り込み隊長ウェストブルックのコンビは、今季もリーグNo.1の爆発力。ほか6thマン賞最有力候補のJ・ハーデンなどチーム内の役割分担が明確で、「内容が悪くても勝つ」あるいは「負け試合でもそれなりの成果を残す」のが安定した強さの秘密だ。
ただ、プレイオフはまだ未知数の若いチーム。この修羅場では経験がモノをいうが、研究し尽くされて両エースが封じられても冷静でいられるか。途中加入の兄貴分D・フィッシャーの経験値にも期待したい。
【西3位:ロサンジェルス・レイカーズ】 (vs 6位ナゲッツ)
後半戦、衰えが目立つ兄貴分フィッシャーを苦渋の放出。しかし無名の新PGセッションズが、くすぶっていたチームを目覚めさせる良いカンフル剤に。
ただしリストラ過渡期の選手層は薄く、無理が目立つ。バイナムが堂々主軸に成長したのは立派だが、大エースのコービーともども酷使されすぎ。肝心のプレイオフでガス欠にならないか? チームの過渡期を言い訳にしない負けん気こそ、コービーの怖ろしさではあるのだが。(・・・コービーは最終盤に休養をもらえたが、愚かな元・アーテストが危険プレーで1回戦まるまる出場停止。)
上位シードなのに敵地で負け越し。
【西4位:メンフィス・グリズリーズ】 (vs 5位クリッパーズ)
昨季1位シードのスパーズを倒した力は本物だった。重厚な守備力を背景に、プレイオフ下位組の混戦から1歩抜け出す勝率6割台。ついに最終戦で4位シードにまで昇りつめた。
R・ゲイ、ガソール弟ら先発組はもちろん、6人が2ケタ得点。ケガ明けのランドルフが控えに回る層の厚さ。
下り坂ぎみのクリッパーズを退けたら、おそらく次は因縁のスパーズ。まだまだケツは青いが、勢いでファイナル進出だってあるかも??
【西5位:ロサンジェルス・クリッパーズ】 (vs 4位グリズリーズ)
新加入C・ポールと昨季の新人王B・グリフィンの牽引で大躍進、今季最大の台風の目に。同じく新加入ビラップスのアキレス腱断裂が痛かったが、層の厚さは見違えるよう (…ビラップスも含めて7人が2ケタ得点)。
守り続けてきた上位シードを最終戦で逃したが、これは相手方グリズリーズの好調を褒めるべきか。ポールが4月MVPと好材料もあり、下り坂の予兆だとは思いたくない。そのポールと言えば、かつて弱小ホーネッツをプレイオフで大暴れさせた記憶がいまだ鮮烈。 あの悪魔のような勝負強さでまさかの・・・に望みを託したい。
【西6位:デンバー・ナゲッツ】 (vs 3位レイカーズ)
昨季、不満分子のアイドル選手カーメロを見限ったのは英断だったが、オフにはせっかく得た主力の何人かに逃げられたのが誤算だった。 それでもケガ持ちの高給取りネネを放出するなど苦心を重ね、D・ガリナリ、T・ローソン、A・アフラロらお家芸の攻撃力(得点はリーグ1位)で、ウェストの激戦を乗りきった。
本来ならもっと上を狙えただけに残念だが、名門レイカーズを倒して名を上げてほしい。指揮官の力ならG・カール監督が一枚も二枚も上。
【西7位:ダラス・マーベリックス】 (vs 2位サンダー)
旬の過ぎた 「昔のスター」 が並ぶが特に驚きはなく、大崩れはしないが目立ちもしない。年間を通じて中間位あたりをウロウロ。 「燃え尽き」 だろうか、主砲ノヴィツキーは平凡だし現役最高齢38歳キッドの衰えが目立つ。
昨季優勝を果たしたことで、他チームのマークは今後さらに厳しくなるだろう。若い新興チームの台頭も著しい。もう漁夫の利はない。
【西8位:ユタ・ジャズ】 (vs 1位スパーズ)
昨季、J・スローン監督と司令塔デロン・ウィリアムズの両輪を一度に失ったが、A・ジェファーソンら肉弾派インサイド陣や司令塔D・ハリスが、地道に我慢の 「全員バスケ」。 最後の最後でサンズやロケッツなどを振り切り、勝率5割超が争った高レベルのウェスト最終枠に滑りこむ。
こういうつましいチームを是非とも応援したいが、首位スパーズとの地力・実績の差は歴然。まず番狂わせはないだろう。
本命/スパーズ (老いたりとも実績はピカイチ)
対抗/サンダー (プレイオフは未知数)、 グリズリーズ (組合せの妙でまさかの・・・も??)
大穴/レイカーズ、クリッパーズ (望み薄だが、それぞれコービーとC・ポールだけは怖い)
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2012.04.27 (Fri)
NBAプレイオフ2012、東!
NBAプレイオフ2011-12、イースタン・カンファレンスからの出場8チームの今季と今後です。(ウェストは記事下の「関連記事」からどうぞ。)
東!
【東1位:シカゴ・ブルズ】 (vs 8位シクサーズ)
リーダーのD・ローズが長期離脱しても勢いは衰えず、層の厚さでイースト首位を守ったのは立派だ。重戦車インサイド陣を擁するシボドー監督の守備戦術も、より円熟味を増しつつある。
ただしプレイオフ、満を持してローズが戻っても、彼を徹底的に抑えればブルズのリズムを狂わすことができる。典型的な 「レギュラーシーズンは強かったのに…」 型チームに見えるのが悩ましい。
【東2位:マイアミ・ヒート】 (vs 7位ニックス)
昨季は生え抜きのウェイドに遠慮があったレブロンだが、今季は第一エースとして自己最高の大活躍。「ビッグ3」 頼みは相変わらずだが、PGチャルマーズや縁の下バティエなど 「それ以外」 も多少は目立つように。
なりふり構わずスターを寄せ集めた下品なチーム、今季のような変則シーズンなら優勝しても構わない。その後は空中分解するなり何なり。
格下相手に取りこぼしが多く、内容にムラがある。
【東3位:インディアナ・ペイサーズ】 (vs 6位マジック)
突出したスターに頼らない 「全員バスケ」 で、勝率4割台から6割へ驚きの大躍進。
先発全5人のみならず、控えにも平均2ケタ得点が並ぶ層の厚さ。 エース格のD・グレンジャーと守護神R・ヒバート(球宴初出場)を軸に、D・ウェストやL・バルボーサなど実力派が新たに加わるスキのない布陣。
人事担当ラリー・バードの賢く堅実なチーム作りは、10年前に自身が率いた黄金時代を彷彿とさせる。このまま年を重ねて熟成が深まれば、必ずやブルズ&ヒートの2強を脅かすだろうが、出入りが激しい今のNBAで叶うか。
【東4位:ボストン・セルティックス】 (vs 5位ホークス)
「旧ビッグ3」 の契約が切れる最後のシーズン、尻上がりに調子が出てディヴィジョン首位に躍り出た (地区首位は無条件でプレイオフ4位以内に。) ベテラン勢が元気とあって、若き司令塔R・ロンドも好パスを量産して一気にアシスト王に。
優勝を知るだけに不気味な存在ではあるが、もともとスマートな面々。最後のひと花を咲かせる覇気は残っているか。
【東5位:アトランタ・ホークス】 (vs 4位セルティックス)
いま流行りの 「全員バスケ」 型チームの先駆け。今季も安定して中位あたりをキープ。 規定により地区首位セルティックスに4位シードを譲ったが、勝率は上回っており、ホームコート権は彼らが確保。
柔のジョー・ジョンソンと剛のジョシュ・スミスに加え、今季は若手PGジェフ・ティーグが急成長。3人の 「J」 がチームの顔として固まってきた。 長期欠場中のインサイドの要A・ホーフォードはプレイオフに間に合うか?無理か?
【東6位:オーランド・マジック】 (vs 3位ペイサーズ)
大黒柱D・ハワードは無神経な移籍志願や監督批判で、チームの士気をそぐ単細胞ぶり。地元観客からもブーイングを浴びて旗色が悪くなると、急にケガの手術とやらで今季終了。 今までろくな補強も出来なかった球団も球団だ。 いい縁談話次第では決別のXデーも近い。
一連の騒動で、チームはブルズ&ヒートに次ぐ 「3強」 からみるみる脱落、プレイオフ下位組に埋もれる。 MIP急成長選手賞候補R・アンダーソンらの驚異的な3ポイント長距離砲が売りだが、敵をゴール下に引きつけるハワードがあってこそ。その当人がいない。
【東7位:ニューヨーク・ニックス】 (vs 2位ヒート)
アイドルスターを揃えながら勝率5割さえままならない、話題先行・看板倒れのチーム。
何よりチーム作りがちぐはぐ。速攻型のダントーニ監督からハーフコート型のウッドソン(助監督から昇進)に代わって持ち直すが、今度はアジアからの救世主・速攻型のジェレミー・リンの熱狂を止めた。
アイドル選手カーメロは、アマレらが抜けてひとりになると急にのびのび個人プレー(4月MVP)。その間チームとしては何ひとつ証明されていない。懲りずに過大評価している評論家連もまた 「ミーハー」 程度でしかないのか。
【東8位:フィラデルフィア・セブンティシクサーズ】 (vs 1位ブルズ)
小粒ながら適材適所の駒を揃えた 「全員バスケ」 で、リーグ最少失点の守備力。エース格のイグドラがオールスター初出場。
前半戦は勝率6割台、ペイサーズらと共にまさかの大躍進で驚かせたが、後半一気に失速、同地区のニックスにまで抜かれてギリギリ8位進出。よく見ていなかったのでまったく驚いた。 日程が厳しかったというが・・・。(先日1試合だけ見たが、自信のないドアマット・チームに映った。何があったのだろう??)
本命/ヒート (大キライだがやはり優勝候補最右翼)
対抗/ブルズ (プレイオフは別モノ)、 セルティックス (上り調子の百戦練磨)
大穴/ペイサーズ (飛車落ちのマジックを一蹴して勢いに乗れば??・・・ひいき目の一票)
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2012.04.24 (Tue)
≪美術≫書庫もくじ
ジャクソン・ポロック展
ジョジョ立ちロダン
デ・ホーホ・・・明日のフェルメールはきみだ!
ジョアン・ミロ展
『対決−巨匠たちの日本美術』展
東大寺の四天王
東大寺法華堂オールスターズ
新薬師寺の超サイヤ人
利休派?遠州派?
モネ『日傘の女』
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- ≪美術≫書庫もくじ (04/24)
- ジャクソン・ポロック展 (04/23)
- ジョジョ立ちロダン (02/13)
2012.04.23 (Mon)
ジャクソン・ポロック展

アメリカの抽象画家ジャクソン・ポロックの展覧会に行きました。
東京国立近代美術館、5/6まで。 誕生日の人は無料 ! だそうです。
−−床に広げたキャンバスに絵の具を垂らしたり (ポーリング技法)、しぶきを飛ばしたり (ドリッピング) と変幻自在の造形。 「芸術の都」 の座をパリからニューヨークが奪う、20世紀アメリカの代表的作家のひとりに。
しかしそのバイオグラフィを見ると、ずいぶん他の画家の影響を受けていることが分かる。
ある時はシュルレアリスムのジョアン・ミロだったり、キュビズムのピカソだったり、ある時はアメリカ原住民の儀式を取り入れたり。
日本の琳派のような筆さばきもあれば、晩年の黒一色は棟方志功??
めまぐるしく変遷するアメリカ消費文明の中で、必死に 「自分探し」 にもがく不安定なアイデンティティ。 44歳での事故死という最期は、この芸術家にとって幸か不幸だったか。
かくも短い全盛期。 流行画家の域を出ていないが、ともあれその早世によって、近現代アメリカ芸術の 「伝説」 へと昇華した。
充実の展示内容ではあったが、「ピカソを超えた!」 というアオリ文句に苦笑。
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- ジャクソン・ポロック展 (04/23)
- ジョジョ立ちロダン (02/13)
テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。 ジャンル : 学問・文化・芸術



