【  NBA】 2017.02.26 (Sun)

NBA2016-17前半戦!

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 米プロバスケNBAは、大味きわまるオールスター戦を終えて後半戦へ。日本時間2月24日にはトレード期限(デッドライン)を迎えました。簡単に前半戦をふり返ります。


 ≪優勝候補の歴代3王者≫
 一昨季の王者にして今季も大本命、ゴールデンステート・ウォーリアーズが全体首位をひた走る。昨季ほどの神がかりはないにしても、唯一の勝率8割台。
 ケヴィン・デュラントの電撃入団により、大エースのステフィン・カリーは例年よりおとなしめ。出ずっぱりで疲弊した昨季のカイゼンと言うには、ぜいたくが過ぎる戦力補強だ。
 縁の下の力持ちドレイモンド・グリーンが 「得点部門抜きのトリプルダブル達成」 という珍・快挙も、勢いに乗ってる証し。

 昨季の王者にしてイースト首位クリーヴランド・キャヴァリアーズは、3ポイント職人カイル・コーヴァーを加えたりと飽くことなくカネをばらまいているが、やっぱり“キング”レブロン・ジェームズ頼み。あれこれ口を出すレブロンを苦々しく思う声もあるようだが、この球団フロントはカネにまかせてカネ出すしか能がないということ。アメリカ型経営の嫌なほうの典型に映る。

 一方、前の前の王者サンアントニオ・スパーズは、20年来の大黒柱ティム・ダンカンが引退したものの、新世代クワイ・レナードを軸に変わらぬ強さを維持(しかも球団史上3位の成績)。経営陣およびグレッグ・ポポヴィッチ監督の長期戦略・運営はさすがとうならせている。「雇われ」経営者ではない、一時の株主・スポンサーの利益や顔色に左右されない、非アメリカ型経営のいいほうの典型だ。
 20年連続勝率5割超え(確定)はNBA新記録。今季もウォリアーズに次ぐ全体2位。



 ≪台風の目≫
 東はボストン・セルティックス(東2位)が、西はヒューストン・ロケッツ(西3位)が爆発的な超攻撃力で急浮上。アイザイア・トーマスジェームズ・ハーデンのそれぞれ両エースは、得点王レースでも2位・3位を争う。こういう攻撃偏重タイプがプレイオフでどこまでやれるかは別だが、盛り上げ役がいるのは面白い。

 得点王レースの首位を独走するのがラッセル・ウェストブルック(OKCサンダー)。連夜のトリプルダブルでアシストとリバウンド部門も2ケタ成績。かのオスカー・ロバートソン以来の「シーズン・トリプルダブル」達成なるかが期待されている。盟友デュラントを失いながらもプレイオフ出場圏内は立派だが、あまりに常識外の孤軍奮闘すぎて気の毒にすら感じる。
 (・・・先のオールスター戦では、デュラントとの久々コンビプレイを見せて一番のハイライトに。移籍騒動で不仲もささやかれているが、そこまで深刻じゃないのでは? ウェストブルックだっていずれ、実行力に欠く球団を出ていくかもしれないから。)

 ほか、地方小球団ユタ・ジャズの健闘も特筆もの。持ち前の堅守(失点1位)にジョージ・ヒル(ペイサーズ⇒)ら実力派が加わって、西の上位4強シードに食い込んでいる。この醜いだけの格差社会、彼らのようなチームが頑張ってほしいなあ。



 ≪大型トレード≫
 キングスの若き大黒柱デマーカス・カズンズニューオリンズ・ペリカンズにトレードされる。才能は申し分ないが公私のトラブルが多く、チームを勝たせられないタイプに見切りをつけた格好だ。
 新天地ペリカンズでは、先の地元オールスターでMVPを獲ったばかりの優等生アンソニー・デイヴィスと得点4位&5位の超強力フロントラインを結成。ただし役割の似た問題児の加入が上手くいくかは未知数。彼らが補強すべきは故障が多く不安定なバックコート陣ではなかったか。

 ほか球団史上最悪の低迷にあえぐ名門ロサンゼルス・レイカーズのリストラが加速。オーナーのバス家やGMら重役を刷新するのは当然だが、新しい球団社長がマジック・ジョンソンって。名選手は必ずしも名経営・指導者にあらず。ずっと昔の監督就任もガラじゃなかった。冷めた目で見ている。
 控え出場ながら得点リーダーのルー・ウィリアムズを放出(⇒ロケッツ)


 ・・・次は公式戦終了後、プレイオフにお会いしましょう。See you!

 
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【めざせ東大 !?】 2017.02.21 (Tue)

天才ガウスの爪の垢

ガウス肖像
Carl Friedrich Gauss(1777-1855)


 問題 「1から100までの整数をすべて足すといくつか?」


 単純な足し算なので、地道に計算していけば答えは出ます。でも――

ガウス「101×50=5050」

 図のように、端っこどうしの数字をペアにして足していけばすべて「101」。それが50続くのだから、101×50で答えは「5050」。

 ――と、暗算でもできる!

 このからくり、19世紀ドイツの大数学者フリードリヒ・ガウスは、10歳の時にもう気づいていたそうです。
 しかも「1から100まで」というのは後の伝記作家が分かりやすくアレンジしたのであって、実際はもっとむずかしい、端数から始まる計算だったとか。

 ガウスといえば、磁石の強さをあらわす単位「ガウス」になったことで有名。(ピップ・エレキバンで有名。)
 その業績は数学に物理にと多岐にわたるそうですが、何やったのかいまいち理解できないのが凡人の哀しさよ。


 ・・・その凡人、ツーンと身もだえる辛~い大根おろしを食べながら、じゃあ大根の先っちょの辛いのと、青首の甘い部分を混ぜたらちょうどいいんじゃないか――
 そんなダチョウ上島さんみたいなどうでもいい理屈に身もだえながら、人類史上に冠たる天才数学者に思いを馳せた次第です。

 
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08:39  |  めざせ東大 !?  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【アカデミー賞全作品】 2017.02.16 (Thu)

『クラッシュ (2005米)』

第78回アカデミー作品賞~~世界の皆さん信じてください、我々アメリカ人も苦しんでいるんです。

78 クラッシュ

 ≪感想≫
 驚くほど心に残らなかった。
 過激で扇情的なセリフの応酬、ラストに答えを明示せず「深い余韻」があるように見せる作り。近年のハリウッドではこの手の作劇がもてはやされているようだが、ただ無責任にもったいぶった悲観づらをしているだけ。 個々の人間描写は浅く断片的なので、誰ひとり同情も嫌悪も起こさせない。
 エピソードの切り張りに腐心しただけのような、「コピペ」時代ならではの構成。シナリオ学校のマニュアルを出ていないP・ハギスという男の仕事を、ハリウッドが本当にありがたがっているなら不幸だ。

 オスカー度/★☆☆
    満足度/★☆☆



 『クラッシュ (2005米)』

 監督/ポール・ハギス
 主演/ドン・チードル (グラハム刑事)
      マット・デイモン (ライアン巡査)
      クリス・“リュダクリス”・ブリッジス (自動車強盗アンソニー)
      ブレンダン・フレイザー (検事リック)
      サンドラ・ブロック (検事の妻ジーン)

 ≪あらすじ≫
 被害妄想に取りつかれた黒人青年と、彼に車を盗まれた地方検事夫妻。人種差別主義の白人警官と、彼に辱められた裕福な黒人女性。悪質ないやがらせに憤るペルシャ人店主・・・。善良な市民が人を殺め、心優しい家族思いが無神経に人の尊厳を傷つけている悲劇。

 ≪解説≫
 ひとつの交通事故を軸に、ひたすら人間の 「悪意」 を交錯させて、人種差別や社会の不寛容を浮き彫りにする群像劇。
 イラクやアフガンで暴虐の限りを尽くし、世界の敬意と信頼を失ったアメリカ。ハリウッドも秀作ヒット作を出せず低迷し、アカデミー賞どころではない世相の中、内向きで深刻な内容の作品に落ち着いた。



 ≪受賞≫
 アカデミー作品、オリジナル脚本、編集賞の計3部門受賞。
 (他の作品賞候補 『ブロークバック・マウンテン』 『ミュンヘン』 『カポーティ』 『グッドナイト&グッドラック』)

 またも本命不在の中、ヴェネチア最高賞『ブローク…』が優勢とされたが同性愛テーマが敬遠されたのか、ほとんど無印の本作が作品賞。全編カナダロケで外様スタッフばかりの 『ブローク…』 に対し、本作は全編L.A.ロケでスタッフも地元の身内。そのへんもアカデミーの票を集めやすかったらしい。
 S・スピルバーグ監督の 『ミュンヘン』 はミュンヘン五輪テロとその報復合戦を描いた力作だったが、ユダヤ側の非道も見つめる突き放した視点は政治的な支持が得られなかった(無冠)。



 『CRASH』

 製作/ポール・ハギス、キャシー・シュルマン
 監督/ポール・ハギス
 脚本/ポール・ハギス、ボビー・モレスコ
 撮影/J・マイケル・ミューロー
 音楽/マーク・アイシャム
 編集/ヒューズ・ウィンボーン

 ライオンズゲート/112分
 
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00:11  |  アカデミー賞全作品  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【どうわ】 2017.02.09 (Thu)

吾輩は赤ちゃんである (第3話)

夏目漱石生誕150年記念日――
夏目漱石イラスト
 

 (ハイライト) 吾輩がこの家へ住み込んだ当時は、母以外のものにははなはだ不人望であった。どこへ行っても3人目は跳ねつけられて相手にしてくれ手がなかった。いかに珍重されなかったかは、今日に至るまで姉の名前がついたお下がりを着ているのでも分る――。



 吾輩は大人と同居して彼等を観察すればするほど、彼等は我儘(わがまま)なものだと断言せざるを得ないようになった。
 ことに吾輩が時々同衾(どうきん=一緒に寝る)する兄姉のごときに至っては言語同断である。自分の勝手な時は人を逆さにしたり、頭へ紙おむつをかぶせたり、顔にシールを貼ったり、洗濯かごの中へ押し込んだりする。しかも吾輩の方で少しでも手出しをしようものなら、きょうだい総がかりでいじくり廻して迫害を加える。
 この間もちょっとプラレールで作ったお寿司定食を壊したら、姉が非常に怒ってそれから容易に座敷へ入れない。「ハローキティおままごとキッチン」の板の間で他人がふるえていてもいっこう平気なものである。

 吾輩の尊敬する筋向いのマンションの白くんなどは、逢うたびごとに大人ほど不人情なものはないと言っておらるる。
 玉のような白くんは先日生後4カ月を迎えたのである。ところがそこの家の親が裏の病院へ連れて行って、3本もの注射を打たせたそうだ。白くんは涙を流してその一部始終を話した上、どうしてもわれら赤ちゃんが親子の愛をまっとうして美しい家族的生活をするには、大人と戦ってこれを剿滅(そうめつ)せねばならぬと言われた。いちいちもっともの議論と思う。

 また隣りの保育園に通うみーちゃんなどは、兄姉ら上級生が所有権という事を解していないと言って大いに憤慨している。
 元来、1976年発効の 『子どもの権利条約』 第19条においては、「不当な取り扱いまたは搾取から子供を保護する」 旨が明記されておる。もし相手がこの規約を守らなければ司法に訴えてよいくらいのものだ。しかるに彼ら兄姉は毫(=わずか)もこの観念がないと見えて、我等が見つけたおもちゃは必ず彼等のために掠奪せらるるのである。彼等はその強力を頼んで、正当にわれらが食い得べきものを奪ってすましている。

 白くんは3世代大家族の家におり、みーちゃんは共働きの親を持っている。吾輩は自営業の家に住んでいるだけ、こんな事に関すると両君よりもむしろ楽天である。ただその日その日がどうにかこうにか送られればよい。
 いくら兄姉だって、そういつまでも栄える事もあるまい。まあ気を永く末っ子の時節を待つがよかろう。

 つづく

 
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23:13  |  どうわ  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑

【ぐるめ…?】 2017.02.04 (Sat)

干物びより

干物(40)


スーパーでサバが安かったので、3匹も買ってしまいました。

前日の昼ごはんもサバだったことを忘れていました。

そんなバカ脳でもすぐには食べたいとはならないので、干物にしました。


二枚にさばいて、塩をすりこんで(本当は塩水につけるらしいけど)、網に乗せてベランダへ。

おあつらえ向きに、このごろ風の強い日が続いています。びゅんびゅん言っています。


「風よ、吹け! うぬが頬を引き裂け!」                           (『King Lear』Ⅲ-2)


たったひと晩でいいぐあいに仕上がりました。

ためしに焼いてみたら、生の焼きとはまた違った、意外と上品なうまみ。


すっかり味をしめたので、一緒に買ってきたシイタケとエノキも干してみました。

洗わず手ごろな大きさに裂き、飛ばないよう洗濯ネットに入れて。

うん、キノコ類は今まで冷凍していたけど、干したほうが断然うまい!


ほか、鶏肉はよく干したり燻したりしているので、次は牛肉にチャレンジだ。

残念ながら、野菜は夏とちがって干したいものがなかった。

大根なんかは、野菜高騰対策として買っていた「切り干し」がまだ残ってるし、

そもそも干す前になくなっていくから。


冬はまだ終わらない――。                               「Winter’s not gone yet――」

 
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21:34  |  ぐるめ…?  |  コメント(1)  |  EDIT  |  上へ↑

【画像一覧】 2017.01.31 (Tue)

2017年1月の画像一覧

≪2017年1月の画像一覧≫

梶芽衣子『修羅雪姫』
梶芽衣子さまに斬られたい

夏目漱石イラスト
吾輩は赤ちゃんである (第2話)


77 ミリオンダラー・ベイビー
アカデミー賞全作品77 『ミリオンダラー・ベイビー (2004米)』

夏目漱石イラスト
吾輩は赤ちゃんである (第1話)


【YouTube】聖地メッカのライブストリーム
聖地メッカのライブストリーム


2017酉年(50)絵心ない 2017酉年(50)まじめ 2017酉年(50)ひよこ 2017酉年(50)調理後
2017あけまして酉年

 
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【日本映画】 2017.01.30 (Mon)

梶芽衣子さまに斬られたい

梶芽衣子『修羅雪姫』

   おとめ盛りの白肌を
   赤く染め散る修羅の花
   蛇の目に隠した恨みの刃
   女はとうに捨てました――


 永遠の怨み節・梶芽衣子さま主演による 『修羅雪姫』
 藤田敏八監督、1973年東宝。 東映じゃなくて東宝。


 何といっても、梶芽衣子さまの凛とした美しさ!
 現代的な強い女の目ヂカラ&メイクと、アップにまとめたたおやかな髪&楚々とした着物姿・・・。古今・和洋の絶妙な融合に狂わされんばかり。 興奮しすぎて鼻血出そうです。
 肩を斬られて二の腕があらわになるサービス・ショットに感謝感謝。

 憎き仇敵の娘をけなげに演じた、当時20歳の中田喜子さんも可愛らしい! 昔の映画やTVドラマでよくお見かけしますが、ほんとに美人なんだこのひとも。
 ふたりが交互に親のカタキと狙いあう、なんて続編・続々編があってもよかったのにな。


 殺された両親の仇を討つお話は、まぁ二の次。B級バイオレンスと言われればそれまで。
 でも冒頭、雪の小道の暗殺シーンには、日本映画が培ってきた端麗な様式美がしっかり継承されていて、うっとり酔わされるほどです。


 美しき復讐者が繰り広げるバイオレンス劇は、クエンティン・タランティーノ監督 『キル・ビル』 の元ネタになって再評価されるように。『Lady Snowblood』 はナイスな英題。
 タラ監督ならではの確信犯的キッチュなセンスは相変わらず面白かったけど、現代風のスピーディでリアルなチャンバラにしたので、残酷さもリアルに過ぎてげんなりさせられた。
 その点、本作の'70年代らしい、このくらいの 「血のりインク」 「貼りぼて人形」 まるだしのほうが肩がこらなくていい。海を文字どおり真っ赤に染める血糊の量には、環境破壊を越えて笑ってしまった。



 劇画の原作者でもある小池一雄さん作詞、平尾昌晃さん作曲によるコテコテの主題歌 『修羅の花』 も、冬の夜長にしみ入ります。

 「〽 涙はとうに捨てました~」

 芽衣子さまに斬られるには、芽衣子さまに涙を捨てさせるほどの悪さをしなくちゃいけないんでしょうか。おとこの人生、悩みは尽きません。


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22:47  |  日本映画  |  コメント(0)  |  EDIT  |  上へ↑