【はじめてのパソコン】 2017.11.20 (Mon)

「Firefox」大リニューアル

paleMoon 2017
Firefoxの姉妹ブラウザー「PaleMoon」


 パソコン・ブラウザーの≪Firefox≫が大きく変わりました。バージョン57。

 「半年前と比べて理論上2倍速くなった」 のは結構ですが、古いアドオンも使えなくなるらしい。
 ≪Firefox≫最大の財産である 「アドオン(追加機能)の豊富さ」 を切り捨てる近年の動きは、大きく差をつけられた≪Google Chrome(グーグル・クローム)≫の後追いサルマネをしているだけ。少なくとも、長年のユーザーであるぼくには「余計なお世話」でしかありません。(どのアドオンが使えなくなるかを調べる専用アドオンがあるのでお試しあれ。ぼくの場合、ボタン表示や検索など基本の機能性が壊滅的にやられた。)


 そこで、「第2ブラウザー」として使っている姉妹ブラウザーの≪Pale Moon(ペールムーン)≫と、第1・第2の役割を入れ替えることにしました。(リンク先は過去の紹介記事へ)

 Firefoxをベースに作られた≪Pale Moon≫は、Firefox20ごろの昔なつかしい見た目・ボタンを使えるのが魅力(上の写真)。こんなふうに、使いたい時に使いたいボタンがズラ~ッとあるから≪Firefox≫は良かったんだよ。
 ただし「軽い」と言われていた≪Pale Moon≫も、使い続けてたくさんページを開くと重くフリーズするようになった。「第1」に格上げすることで重要なページだけ大事に使うようにすれば――。「第2」に格下げの≪Firefox≫はガバガバ開けてガバガバ消す用に、ということです。


 その新しい≪Firefox 57≫ですが、まぁ多少は速くなりましたが、軽いままでいられるかは使いこんでからが勝負。使い始めで一喜一憂するのは早いのでは?? (専門家ライターのネット記事は、ぜんぜん素人ユーザーの立場に立っていないのでほんと役に立たないよ。)


 ひと握りの投資家からの圧力なのか、今後を見越した深慮遠謀なのか、それともこれがユーザーの総意なのか――。
 どうあれ、アドオンという名の 「遺産<レガシー>」 を放棄してまで再浮上できるとはとても思えません。実際、2014年の大リニューアル後も大きくシェアを落とした(20%台から10p近くマイナス)。今回も名のあるアドオン作者が相次いで撤退を表明しているなど、ぼくも含めて≪Firefox≫への愛着は他ブラウザーの中に埋もれつつあります。

 一応、いつでも旧版に戻れるよう、バックアップや手順マニュアルは事前に用意しておきました。
 
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【京都・奈良&和ふう】 2017.11.14 (Tue)

炉開きの準備

志野織部 - Google 検索
(志野織部いろいろ)


お茶の世界は 「炉開き」 の季節です。

夏に使っていた 「風炉(ふろ≒火鉢)」 をしまって、冬に向けて 「囲炉裏(いろり)」 を開く行事。

先日、その準備の手伝いに行ってきました。知り合いのお師匠さん。


最後はいつものごほうびのお点前。

お師匠が今回のために用意した新しい織部の茶碗は、

「織部」 と 「志野」、美濃焼の柔剛ふたつのスタイルをかけ合わせた 「志野織部」。

武骨な 「織部」 の造形に 「志野」 の白いゆう薬をまとわせた、素朴で柔和な表情がおもしろかった。

実物は初めて見ました。


せっかく何年かぶりでお茶を思い出したので、自宅でも点てました。

しまっていた道具を引っぱり出し、お抹茶を買ってきて、しゃかしゃかずずー。

そのうちまた飽きて、最後無理やり抹茶アイス、なんてことになりませんように。


なお、本番の炉開きですが、今回もいいや。行かなかった。末席に座ってたってつまらないし。

だから成長しない。

 
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【  ドラクエ6】 2017.11.09 (Thu)

ドラクエ6冒険記≪7.ホルストック~空飛ぶベッド≫

⑦ホルストック~クリアベール
スライム(20)

 スーパーファミコン(SFC)版 『ドラゴン・クエスト6/幻の大地』 の冒険記。攻略マニュアルにはしないで、感想とお役立ちメモ程度にとどめています。

 ≪外部攻略サイト≫
町・ダンジョン詳細 (『nJOY』さん)
入手アイテム (『D-navi』さん)
武器防具 および仲間モンスターの「ABC…」分類 (『D-navi』さん)
ちいさなメダル (『ドラクエ&パズル』さん)
キャラクターと職業 (『ドラゴンクエスト6を究める』さん)
熟練度upと地域 (『ドラクエ6極限攻略データベース』さん)




 【ホルストック】 (下の世界/熟練度Lv.24~28まで)
 ダメ王子の試練。
 城下町 【ホルコッタ】 も含めて店や宝箱に目ぼしいものはないが(宝箱チェーンクロス、鉄の胸当て、メダル他)、お話の終わりに 「まほうのカギ」 獲得。

 ※どーしようもないダメ王子だが、人間味があっていい。あきれもしたし苦戦させられもしたが、不思議と嫌な気持ちはなかった。作り手の人徳?? (・・・『8』にも二番煎じな話があるが、こっちはその二番煎じと露悪的なキャラ作りが不愉快だった。)
 年寄りや子供に優しかったり親の前だけいい顔をするのは、人の弱さや自分の醜さを知っているということだ。ホルスは大英雄にはなれなくとも、意外といい仁君になるかもしれない。



 【洗礼のほこら】 (熟練度Lv.28)
 最初のボス(試練その1)には、混乱攻撃に強いミレーユを起用。宝箱は、どのみち洞窟内を回るハメになるのでその時にでも。
 「試練その3」はルカナンをしてくるが、そのつど各人の「そうび」欄を開くと通常値に戻る(SFC版『6』の裏ワザ)。

 ≪まほうのカギ (今は3ヵ所のみ)≫
ホルス王子部屋の外/西側の石塀の角にメダル。
アークボルト倉庫/メダルと毒針。
ホルストック西の小島の小屋/次の冒険地 【クリアベール】 への井戸。いどまねき。



☆  ★  ☆


 【クリアベール】 (上下/熟練度Lv.27~30)
 亡き少年のために・・・。
 “上”の町にルーラで呼び寄せられる「ひょうたん島」は、本話前後で停泊場所が変わる(カルベローナ内海⇒外洋)。“下”の町への船は次話以降。

 ※ドラクエ6で一番好きなエピソードです。
 「次は“空飛ぶベッド”とやらが手に入るのか」と欲気まんまんで始まった冒険。そのうちそんなことも忘れて、いよいよベッドが宙を舞い出した瞬間、画面外からスゥーっと現れる人影!その瞬間は何度やっても涙涙・・・あぁダメだ。
 大切な人の墓に寄り添う男性の正体も泣かせる。



 【運命の壁】 (下/熟練度Lv.30)
 あみだくじのような崖登りが個性的でおもしろい。
 攻略前に小メダル30枚「プラチナソード」入手可。(ひょうたん島で下記の(*)マークの地のメダルも2つ取る。)
 

 ≪クリアベール周辺のおもな買い物・宝箱≫
まどろみの剣/主アCD+65、6300G、敵を眠らせる。お金に余裕があるならお好みで。
★プラチナソード/主ハミバテアCE+60、ちいさなメダル30枚の景品。かっこよさが高い(+45)。
(宝箱類は、物語上の重要アイテムのほかはメダルなど小モノばかり。)「黄金のつるはし」「勇気のかけら」

 ※新たな乗りもの 「空飛ぶベッド」。上世界の低地のみ高速移動。
 以後、上クリアベールへのルーラ時にひょうたん島が外海側に呼び寄せられ、上世界の海ほぼ全域を移動できるようになる。(※下クリアベールへの船は次の【ペスカニ】後。)



☆  ★  ☆


 【うらないの館】 (上/熟練度Lv.31)
 上の世界、南西の大陸。ルーラ地点なので、ここからひょうたん島でカルベローナ海を回れるようになる。宝類なし。

 ≪空飛ぶベッド≫ (上の世界を反時計回りに・・・)
上ライフコッド東方の小屋・・・中期の仲間モンスターが総登場! Lv.99でも熟練度up!
                   下ザクソン村に行けるが、魔物が強いので急がずとも。(メダル1)
占い師の家(メダル王城南西)/宝類なし。今後の情報が得られる。
上アモール/子供たちが埋めた宝物とは?「ほしふるうでわ」 周辺に仲間スライムナイト初登場。
上アモール南の井戸/メダル。いどまねき注意。次の冒険地 【フォーン城】 につながる。
海の大穴/海の真ん中にある3つめの大穴。失われた魔法都市カルベローナとは??
マグマの牢獄(西の両大陸間の島)/メダル。のちに“最後のカギ”宝箱に「マグマの杖」。
うらないの館(南西の大陸)/ルーラ地点。G城の大陸。
(**)森の教会(クリアベール西方)/メダル。滅ぼされたG城と伝説のよろいの情報。
(*)上クリアベール東のほこら/墓前にメダル他。伝説の盾の情報。
(**)わき水のほこら(クリアベール東方)/全回復のわき水。宝類なし。
大地の階段(ダーマ南方)/下ロンガデセオへ (街中には入れないがルーラの足跡だけつけておこう)
ロンガデセオ北のほこら/墓前にメダル。同地は魔物が強いので注意。
(*)ダーマ南・井戸の洞窟/メダルと3700G宝箱。リレミト不可。小規模だが魔物が強いので注意。
×ダーマ南・尼さんの家/湖の先。今はまだ行けない。
(*)ダーマ南・おっさんの家/メダル。今後の情報。

 (*)はひょうたん島入手直後でも行ける。(**)はクリアベールからひょうたん島でのみ行ける。


 ※過去と現在を交差させたアモールの後日譚は、次作『7』を思わせる構成。『6』 は子供の描き方にほんと愛があっていい。熱烈なジーナファンだった男性が、ここではおかんむりになっているのもおかしかった。


  ・・・次回はフォーン城から格闘場・ドレッサーコンテストへ、さらに広がる世界!
 「お前たちみたいに ひつこかったヤツらは はじめてだったよ。」

 
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【  ドラクエ6】 2017.11.07 (Tue)

ドラクエ6冒険記≪6.カルカド~ひょうたん島≫

⑥カルカド~ひょうたん島
スライム(20)

 スーパーファミコン(SFC)版 『ドラゴン・クエスト6/幻の大地』 の冒険記です。
 「アークボルト北の洞窟」を抜け、「アークボルト北東の民家」群(教会や宿屋あり)や初登場 ! の「大地の階段」、さらに「砂漠の抜け道」を経て、次の町カルカドへ――

 ≪外部攻略サイト≫
町・ダンジョン詳細 (『nJOY』さん)
入手アイテム (『D-navi』さん)
武器防具 および仲間モンスターの「ABC…」分類 (『D-navi』さん)
ちいさなメダル (『ドラクエ&パズル』さん)
キャラクターと職業 (『ドラゴンクエスト6を究める』さん)
熟練度upと地域 (『ドラクエ6極限攻略データベース』さん)




 【カルカド】 (上の世界/熟練度Lv.25まで)
 砂漠の町とナゾの教団のうわさ。 銀行が入ってすぐなので便利。
 【しあわせの国】 のボス、ジャミラスは、「武闘家Lv.3かまいたち」 連発で苦もなく倒せる。

 ≪カルカドのおもな買い物・仲モン≫
月の扇/ミA+60、5500G、一群攻撃はできない。ミレーユは「はじゃの剣→プラチナソード」まで
      間が空くので、早めに買っておけば彼女の専用武器として長く使える。
カメの甲羅/チアAB+33、2500G。この時期のよろい類ではコスパが良い。お好みで。

スーパーテンツク/仲間モンスター。すぐ仲間になる(確率1/4)が、能力は平凡。


 ※カルカドの夜にかかるレクイエム曲 『哀しみのとき』 が沈鬱でズシリと響いた。技術が進歩したオリジナル音もすばらしかったけど、ニコ動投稿のファミコン風ピコピコ音アレンジがおもしろかったのでご紹介。
 ※死に際のジャミラスから新しい大魔王の存在が示されるが、そのあと世界には何も起こらないので新ボスの脅威や存在感に欠けた。「ムドー以後の物語が弱い」と評された原因だ。べつに(次作『Ⅶ』みたいに)どん底に突き落せとは言わないけど、ここで何かしら恐怖イベントがあってほしかった。


☆  ★  ☆


 【メダル王の城】 (上/熟練度Lv.7)
 大地の大穴から復活した、おなじみ名珍アイテムの宝庫。ここまで、ひょうたん島内のメダルも加えて計17個。(詳しくは上記の外部リンクへ)

 ≪ひょうたん島で行ける場所≫
小島のほこら/幸せの国の西、湾の中央の島。つぼに「小さなメダル」。
上ダーマ南の小屋/地底魔城から東に。たるに「小さなメダル」。
(ダーマ南の井戸洞窟/小屋を反時計回りに歩いて。メダルと3700G。※魔物が強いのでLv.30頃に。
上クリアベール東の洞窟墓地/地底魔城を南下。伝説の盾の情報。墓前にメダルと薬草。
                     周辺は中期の仲間モンスターが多く登場。(熟練度限界Lv.27)
魔術師の塔/地底魔城から南下、砂漠大陸の中央に立つ塔。Lv.99でも熟練度が上がる。
         扉を開けるにはある仕掛けが必要だが、ルーラ地点なので足跡だけつけておこう。
大地の階段/「地底魔城」と「魔術師の塔」の間の島。次の冒険地 【ホルストック】 に行ける。

 (※すべて上の世界。『Ⅵ』の船は進み具合によって、停泊場所や「ルーラ呼び寄せ」できるかどうかが変わるので混乱なきよう。例えば、【メダル王の城】など外洋側にひょうたん島が呼び寄せられるのは次のクリアベール後。)



 ・・・次回は、ホルストック王国からクリアベールへ。 「空飛ぶベッド」 をゲット!
 「ジャミラス!ジャミラス!」

 
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【欧州&世界映画】 2017.11.02 (Thu)

ドヌーヴ×ブニュエルの 『昼顔 (1967仏)』

ドヌーヴ『昼顔』ブニュエル

 カトリーヌ・ドヌーヴ主演、ルイス・ブニュエル監督による官能的な映画 『昼顔』。1967年フランス。

 いきなり、馬車の貴婦人が夫とその御者に凌辱されるシーンから始まって「!?」。でもすぐに現代パリに暮らす夫婦の部屋に変わり、それは妻の妄想だったことが分かる。
 裕福な生活と優しい夫の愛に恵まれながら、どこか満たされない想い。貞淑のヨロイを剥がされ汚されたい願望・・・。そして女は「昼顔」の名で娼館で働きはじめる。罪悪感と快楽のはざまで女の妄想は広がっていきます。

 ブニュエル監督は“現実”と“妄想”を明確に描き分けていないので、観客もヒロインの主観と同化してズルズルと欲望の淵に堕ちていくかのよう。キリスト教(カトリック)への反発もブニュエルらしいけど、お堅い社会派ではないので、この同化・共感できるかがカギ。


 やたら注文が多いドM執事プレイの客や、よく分からない日本人客のナゾすぎる日本描写など、小ネタ?がけっこう笑えた。
 また、冒頭シーンこそ妄想だと知らずドン引きさせられたけど、農夫姿の夫に罵られながら泥をぶつけられるシーンくらいになると、あのドヌーヴさまが汚されていく妄想にゾクゾクさせられました。
 あぁ、おいたわしやドヌーヴさま・・・(今だ、そこで投げろ!へんな編集は入れるな!)


 当時23歳、まだアイドル時代の印象を残すドヌーヴの官能的な演技は、どれだけ衝撃だったか。
 現代ならもっときわどい性の欲求や描写があふれているかもしれない。それにシュールレアリスムの雄ブニュエルの中では、これでもまだ道徳的でおとなしいほうだ (だからヒットした皮肉)。昔見たときは平凡に映ったけど、今ならかえってお上品でグイグイと惹きつけられました。サンローランの四角ばった衣装や、パリの薄汚れた裏通りがノスタルジックでいい雰囲気。とてもおもしろかった。


 『昼顔 (1967仏)』
監督・脚本/ルイス・ブニュエル (本作でヴェネチア映画祭金獅子賞。)
脚本/ジャン=クロード・カリエール (これら後期ブニュエル作品群で名を成した名手。
                     2014年には宮崎駿らと共にアカデミー名誉賞。)

撮影/サッシャ・ヴィエルニー (アラン・レネ監督や後年はピーター・グリーナウェイを支えた。)
主演/カトリーヌ・ドヌーヴ (実はすでに一時の母。また同年姉を事故で亡くしている。)
     ジャン・ソレル (夫ピエール。絵にかいたような二枚目。)
     ミシェル・ピコリ (嫌味な知人ユッソン。続編でも同じ役を演じたらしい。)
     ジュヌヴィエーヴ・パージュ (娼館のマダム。老け顔のドヌーヴより彼女の方がタイプです。)



 ラスト、窓の外を走る無人の馬車、そして彼女の耳に届いた鈴の音は、“妄想”からの解放だったのか。突きつけられる“現実”に彼女は勝てるのだろうか・・・。

 
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【エンタメ&テレビ】 2017.10.27 (Fri)

げぇっ!「横山三国志展」だと!?それは孔明の罠だ。


横山三国志展

 ある日、仕事という戦場で戦い終えて中野ブロードウェイ内を敗走していた時のこと・・・

  ジャーン ジャーン ジャーン!

 突然の銅鑼の音とともに、「甘寧、一番乗り!」 の顔ハメ看板が目に飛び込んできました。 (※ドラの音は脳内効果音。甘寧の顔ハメ看板はほんとにあった。)

 巨匠・横山光輝先生の大作マンガ 『三国志』。そして横山作品といえば定番の叫び声「げぇっ」 とうなり声「むむむ」 。そればっかりを集めた展覧会が開かれているというのです。
 好きだねえ。 鶏肋・・・いや、我が子房を得たり。


 「げぇっ」 は上のポスターにも使われた乱世の奸雄・曹操を筆頭に、有名無名のあの人この人が計20余回。『三国志』 最後最大の勝ち組・司馬懿も、かの「死せる孔明、生ける仲達を走らす」のエピソードで「げーっ、孔明!」 と叫んでいました。
 ついでに言うなら、同じ横山作の二枚目主人公バビル2世「げぇっ」 と叫んでた記憶があります。イメージとかお行儀とか言ってられないほど驚いたんだからしょうがないです。

 横山先生の擬音や感嘆詞は、こうして見ると笑っちゃうけどそれだけ庶民的で親しみやすいということ。手塚治虫の毒も含んだインテリジェンスや藤子不二雄の永遠の子供向けファンタジーとは違う、大衆娯楽作家の 「平均点の美学」 の一端と言えるでしょうか。
 それは原作の小説版 『三国志』 を執筆した吉川英治も同じ。『三国志』 はふたりの偉大な大衆作家にとって、出会うべくして出会った作品でした。


 中野ブロードウェイ内の 「墓場の画廊」 にて、'17年10月いっぱいまで開催。小規模だけど入場無料。名(珍)ゼリフ・場面をあしらったグッズも豊富でおもしろかった。

 会場ではほか、数少ない女性登場人物ももらさずピックアップ。ちなみにぼくの 「横山光輝あるある」 は 「横山先生は女性のおっぱいを描くのが苦手」 です。顔は美人なのになぜかおっぱいは 「 くく 」 ←こんな形。 「(魔法使い)サリーちゃん足」 と呼ばれたまっすぐずん胴の脚のように、わざと意識して女性の性的な要素を排除したのでしょうか? 夜遊びは好きで女性にもモテたという横山先生ですが、単に照れくさかったのかな?

 あと参考として、原寅彦・著 『待てあわてるなこれは孔明の罠だ/横山光輝三国志名言名場面200選』 も笑えた。ネタとして楽しむ 『横山三国志』 の格好の手引きとなるでしょう。

 
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【このアート!】 2017.10.21 (Sat)

雨の『運慶』展

「運慶」展
(円成寺・大日如来像)

 話題の 『運慶』 展に行きました。上野・東京国立博物館。雨ならいくらかすいているだろうと期待をしつつ、それでも熱気ある賑わい。

 それもそのはず、父の康慶や息子湛慶、康弁の作も含めた、教科書にも載ってるような仏像界のスーパースターがこれでもかの勢ぞろい。運慶といえばあまりにも有名な東大寺南大門の金剛力士像・・・の来展は無理ですが、これ以上ない代表作群。
 たとえば如来像ひとつとっても運慶の各年代のものが集められているので、彼の成熟が分かりやすく伝わってきてとても勉強になりました。


 中でも好きな、一番の目的がデビュー作の 『円成寺大日如来像』 です。(上のポスター)
 デビュー作にしてこの完成度! 見るからに若々しい肌。体内から止めどなくあふれる精気が、今にもパンパンに弾けんばかり。それでいて何ものにも動じない威厳と風格。

 運慶は通常2~3カ月でできる仕事を、11カ月もかけて製作。また新人なのに自分の銘もしっかり記されているなど、若き天才の並々ならぬ意気込みと自負が感じられます。仏師直筆のサインは現存する最古のものだそう。(フランス革命期のそれとはまったく別物にせよ、)芸人・職人から芸術家への「自我」に目覚めたベートーヴェンに先駆けて、と言えるかもしれません。

 ちょうど時代は源平の武家政権による変革期。武家好みの雄々しい作風で時代の波に乗った父・康慶率いる慶派は、鎌倉仏像の代名詞として世を席巻します。平安貴族時代のスタンダード「定朝(じょうちょう)様」の見下ろすようなまなざしではなく、等身大の、同じ現世を生きる者の目線を意識したダイナミズムとリアリズム。


 ほか、静かに射貫くような眼光の大傑作 『興福寺無著・世親像』。実際は運慶の子供たちの作であるように、今日に伝わる30超の作品数のうち、本当に運慶のその手によるものなのか、名前貸しの「総監督」名義でしかないのかは分かりませんが、なかなかこれだけの数が一堂に会するなんてことはないので、実にいいものを拝ませてもらいました。
 父や子、一門の名前ももっと知られてほしい。素晴らしいんだから、何でもかんでも「運慶」ブランドに飛びつかなくてもいいじゃん。周辺の作品すべてかっこよかった!

 
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